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あなたのうしろに名無しさんが・・・:
◆◆◆【 048/100 】◆◆◆
小学校のとき肝試し大会が近所の竹林でありました。
当時30人くらいが参加してました。
しかし、ヤブ蚊がヒドかったのと、結構広いので、
私と他3人のグループは同じ場所をグルグルと
3〜4回まわって完全に迷子になりました。
そのうち、グループのSがいなくなり肝試しどころ
ではなくなりました。
「おーい!S、どこいったんだ!」叫ぶと竹藪の奥の方から
「おーい!ここだ!」と呼び返す声
「待ってろ!いま行く!」と我々3人は声のする方向に
向かって歩いていきました。
すると、途中で細い間道にでました、そこは電気が灯って
いて、ちょうど「肝試し大会」の本部が遠くに見えました。
「あれ?Sいるじゃん」よく見るとSは本部の明かりの下
でのんきにジュースを飲んでいました。
「おーい!早くきてくれ」・・・どう考えてもSの声ではありません。
私たちは怖くなり、明かりのあるほうにダッシュしました。
やっとのこと、肝試しの本部に戻って事情を話すと、
Sは迷ったが自力で本部に戻っていたとのことでした。
・・するとあの声は?そう不安におもっていると、
一人の大人がしゃべり始めました、
「・・・かなり前に一人の子供、迷子になってね。
そのまま帰らなくなったんだよ。ちょうどキミたち
の進む方向の先に崖があって、そこから転落して・・・」
私たちはそのまま怖くなって、肝試しどころではなく
家に帰りました。ただ、Sが終始真っ青な顔をしていました。
気分が悪いのだとおもって、家に帰らせますと、電話がその日
のかなり遅くにかかってきて
「いや、例の話してるとき、君たちの後ろの
竹藪の上に頭だけが浮いていて、ジーっと
こっち見てたんだ。丁度小学生くらいの子だったよ」
その後この肝試しは3回ほどやって中止になりました。
やはり崖のほうに招かれる子が多かったそうで、危ない
ということで