百物語2002  奥信州 旧佐々木邸より

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348あなたのうしろに名無しさんが・・・
◆◆◆【 048/100 】◆◆◆

都内の某アパート。2DKのそう新しくない建物。
友人がそこに引っ越す為、私は手伝いに行った。
荷物を運送屋さんが運んでくれ、部屋中荷物がいっぱい。
ひと段落し、お昼の弁当を買いに近くのコンビニに
友達は向かった。部屋に私一人が残り、机を置いたら
ダンボールが邪魔な為、押入れに入れようと押入れの戸を開けた。
すると、上半身しかないおじさんがこっちを見ていた。
目があった瞬間、悲鳴も出ずに失神してしまった。
戻って来た友人が起こしてくれた。始めて気がおかしくなった。
冷静に戻り、友人に全て話し、不動産屋を呼んだ。
不動産屋は知らないを通したが、違う部屋を用意してもらった。
違う部屋に引っ越すまで友人は私のアパートで泊る事になった。
数日後、例のアパートに荷物を盗りに行った。
友人が押入れを調べると押入れの真ん中の板の裏に小さな御札があった。
スグ荷物を外に出し、あの部屋には戻らなかった。

数ヵ月後・・・・例のアパートの前を通りがかった。
もう新しい人が住んでいた。何も知らないんだろう・・・・。