百物語2002  奥信州 旧佐々木邸より

このエントリーをはてなブックマークに追加
193あなたのうしろに名無しさんが・・・
◆◆◆【 022/100 】◆◆◆

ペットの怪談です。
私のペットの犬が、あるとき深夜に何度も吠えることがあったんです。
深夜の3:30ごろに必ずというっていいほど吠えている・・・
毎夜そんなことが続いたので、ある日起きていて外を見張ってみたんです。
すると、来たんです。別の犬が。
その犬は生きている感じがしませんでした。目がうつろで死んだような雰囲気が
あったんです。
その犬を見ていると背筋がぞっとして慌てて家に戻って鍵を閉めました。

あと、外でペットのほうの犬が、すごい吠えるんです。きゃんきゃんと。
でも怖くて怖くて外に出る勇気がありませんでした。
やがて犬の鳴き声がどんどん小さくなっていって・・・消えました。
しぃんと静まり返って、私はそっとドアを開けて外を見てみました。
そしたら・・・ペットの犬がなにかに食い散らされたようになって死んで
いたのです。