百物語2002  奥信州 旧佐々木邸より

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190あなたのうしろに名無しさんが・・・
◆◆◆【 021/100 】◆◆◆

恐いというよりは奇妙な体験だけど実話として参加…。

小学校の頃、よく友達と帰りは寄り道して遊んでた。
学校の近くには線路が通っていたんだけど、ある日、いつも一緒に
帰ってた子と2人で、線路脇の土手を伝って帰ろうという事になった。

しばらく蛙なんかを捕まえたりしながら進んでたが
学校の前の踏切から数えて4番目の踏切まで来て、傾斜面を歩くのに
疲れた(んだったと思う)のですぐそばの原っぱを歩いて国道まで出た。

その後友達とは分かれて普通に家に帰ったんだけど、
それからしばらくして線路に沿って歩いてみたところどうしてもその4番目の、
そばに原っぱのあった踏切が見つからない。

一緒にいた友人も確かにその踏切のことは覚えていたから夢や思い違いではない。
ド田舎なので近所にある線路といえばその一本だけだから間違うはずもないんだ
けど、あそこの踏切は一体なんだったのかと今でも思う。不思議だ。