百物語2002  奥信州 旧佐々木邸より

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150あなたのうしろに名無しさんが・・・
◆◆◆【 009/100 】◆◆◆

私が学生の頃の出来事です。
私たちの学校には2月に寒中休みがあり、スキー合宿がありました。
忘れもしない2日目の夜です。
何故か怪談大会になり、各々しっている怪談話をはじめました。
スキー場ということもあり雪山の怪談が多かったのですが、途中から様子がおかしくなりました。
妙にストーリーと外の様子が一致し始めたのです。
吹雪の怪談をすれば外が荒れ、窓を叩くといえばそのとたんに窓が激しく揺れ…一つ一つは偶然ですむレベルでしたが、重なると体験してる身には洒落になりません。
誰からともなく「やめようか」と言い出し、みなそそくさと布団に入りました。
そして電気を消してしばらくしたときです。
「がちゃーんっ!」というものすごい音とともに冷気が吹き込んできて皆飛び起きました。
慌てて電気をつけると…窓が3枚割れていました。しかもガラスは全部外側に散っていました。