百物語2002  奥信州 旧佐々木邸より

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◆◆◆【 007/100 】◆◆◆

夫と、1歳になる息子と一緒に道を歩いていました。
そこは大通りから路地に入る角で、左は重機置き場、右は民家と田んぼでした。
雑談しながらその角を路地に曲がろうとすると、わずかなエンジン音と風が
後ろから流れてきました。
おもわず後ろを振り返る夫と私。
けれどそこには何もありませんでした。
ハチロクみたいに古い、赤い車が来たような気がしたのに。
あれは車の幽霊でもいたのでしょうか…。数日前、本当にあった出来事です。