青森県の地図から消えた村『杉沢村』 なんでも昔、その村に住む若者が発狂して村人を全て殺してしまったが故、 村事態が無くなってしまったらしい。 関連情報求む
アンビリバーボで取り上げられていたが結局 杉沢村は存在しないという結論でした
腐るほど過去にスレが立ってた。 オカ板ではすでに化石の話題。 スレ立てる前に検索してみそ!
4 :
あなたのうしろに名無しさんが・・・ :02/06/13 14:24
フジTVのアンビリのサイトにいきましょ! ここではその関連の話しはもうでつくしてるのでたたかれますよ。 簡単にいえば都市伝説ってことです しかし私はまだしんじてるとこありますけどね。 青森県では前からいってたことだしあんな終わり方は納得いってません
いや、実は昨日あるビデオを借りてきてさ そこで、新たな展開があったんだよ、まぁ鵜呑みにしてるわけではないが それは、実は今まで杉沢村だと騒がれていたのはダミーだったって事 お前らの知ってる杉沢村は恐らく鳥居の近くにドクロ石ってやつだと思う それが違うんだわ
>>7 そのビデオも既に語られつくされているような
本物の杉沢村って言うのは、鳥居にわらじがかかっている方なんだってさ その杉沢村を発見したのは、ある事件とリンクしていて、 これは実際のビデオの画像にも出てきていたのだが、この事件は新聞記事にもなってるし 情報収集のため警察へ訪問した際に警察もその事件を認めていた その事件っていうのは、、、
俺の住んでる町の事かな?杉沢村って。
また村スレですか? dat送りにしますよ?
13 :
あなたのうしろに名無しさんが・・・ :02/06/13 14:55
川島屋ハケーン
その事件とは、ある3人家族が失踪し、数日後娘だけがある山奥の現場から発見されたというモノ 結局現在もまだ両親は行方不明で警察は捜索中らしい で、その発見場所のすぐ近くにあったのが、わらじのかかった鳥居だった そっちの杉沢村にはまだは廃墟になった民家があった
>>1 ジャバウォックがぶっ潰したんだよ。杉沢村は。知らないの?
チョン国民が住んでたけど全滅。今はキムチ工場だけが残ってるらしい。
ビデオ名は『地図から消えた村、杉沢村』だったかな 内容は結構穴だらけだったりするが、それだけ信憑性は高い 下手につじつま合わせをして体裁を図っていない 事実のみをつなぎ合わせている感じではあるが、これで杉沢村の存在がまた浮上した
17 :
あなたのうしろに名無しさんが・・・ :02/06/13 15:00
アンビリバボーで特集やってたじゃん
で?どうなってるんでしょうか? つまらない説明ならただじゃ済みませんよ?
>>16 なんでそんな古いビデオの話題を今頃?
ビデオ会社広報の方?
いま激しい既視感に襲われています
>>9 に誰も食いつかなくてかわいそうだよ!
確かにつまんないけど!
杉沢村は日本最大のマンコの生産地だよ。
2-6で諭されたので 意地になっているものと思われ。
>>22 に誰も食いつかなくてかわいそうだよ!
確かにつまんないけど!
>25 そういうキミは食いつくことを微妙に 避けているな。
1000鳥さんが1000取り合戦以外でレスしてるのはじめてみたよ。
28 :
あなたのうしろに名無しさんが・・・ :02/06/13 15:11
>>ビデオ名は『地図から消えた村、杉沢村』だったかな >>内容は結構穴だらけだったりするが、それだけ信憑性は高い >>下手につじつま合わせをして体裁を図っていない これは信憑性が薄いという意味じゃないのか? >>事実のみをつなぎ合わせている感じではあるが、これで杉沢村の存在がまた浮上した 事実でないものを繋ぎ、散在が否定されたと思われる。 日本語がだめ、赤ちんと間違われるぞ。
散財?
30 :
あなたのうしろに名無しさんが・・・ :02/06/13 15:13
木島日記を読めば全てが分かる
インターネット上で人気の杉沢村という伝説の上にあるような不思議な村がある。 東北地方にあるというこの村でその昔、大量殺人が起こり、村が地図上から消えたという話である。 部類からいえば怪談や恐怖物語の1つであるがどうしてこの物語がインターネットで流行となっているのだろうか? なぜこの村がインターネットで人気があるかというとかなり信憑性(しんぴょうせい)のある噂(うわさ)のせいだと思う。 現実世界とインターネットの情報源に信頼性を感じる時、インターネットの方が信頼できるとおもう時がある。 それはみんなが共通の話題としているというのは高い信頼があると感じてしまうということである。 みんなが言っているからといった理由で正しいと感じてしまうのである。 噂が現実性を持つようになるのにはみんながその話し、そして同時に体験できる場が必要となってきている。 杉沢村伝説はこうした噂の信頼性から発生している。噂は現実となり、その場所を探す人が現われ似たような場所を探す人が現る。 そして、新たなる噂を作っていくのである。似たような場所は意識レベルでは杉沢村となり現実の杉沢村と意識されていく。 杉沢村は心が作り出した村なのである。
32 :
あなたのうしろに名無しさんが・・・ :02/06/13 15:14
ほけうるふ>>> に調査依頼しますか?
というわけで1はいなくなったようなので ここからは1000とり合戦にさせていただきたいと思います。
ビデオってこれかね・・・ 「地図から消えた村 杉沢村の呪い」 2001年1月26日レンタル、発売 2000年 90分 ブロードウェイ ¥15,800 カラー ステレオ 監督/山口誠 出演/山本真規子 相沢みき ■昭和20年ごろ、村人全員が殺されたという伝説の杉沢村を探して、 東北に飛んだ撮影スタッフが恐怖を体験する。 ブローードウェイ・・・
ほんで、なんの話題にリサイクルするんだ?このスレ
それでは
オカルト用語シリトリでも
もつお?
>39 じゃあせっっかくなんで 「ヤラセ」(一応オカルト用語だと) 次の方「セ」でどぞ
42 :
あなたのうしろに名無しさんが・・・ :02/06/13 15:42
せ… 生前。
43 :
あなたのうしろに名無しさんが・・・ :02/06/13 15:43
お見事でございます。
…何をやっているんですか… 仕方ないんで私の知っている杉沢村伝説についてお話しましょう。
時は昭和20年の事
東北の山奥に杉沢村という村がありました。
村の人口はわずか200人足らず
ですが役場もあれば交番や消防もある 一般的な東北の農村といった感じの村でした
ある日この村を一人の男が訪れます
男の名はコテハンキラー 自作自演が得意です
すいません、間違えました
田中 紀夫(仮名) 25歳の彼は南方から復員する途中でこの村に立ち寄りました
1000鳥さんマジで1000ねらい???
もう終わり?
ここで少しこの田中について触れておきましょう
>>55 仕事中ですんで…すいませんね
終わり。 次は君がスレを盛り上げる番だじょ。
村人達は、始めは彼を追い出そうとしましたが、 日が沈み始めると、何かに駆り立てるられるかのように 彼を家強引におしこめました。
>58 先生!最後の一行の日本語がよく分かりません。
田中は北海道の苫小牧生まれ
早くに父を無くし母と兄の三人で暮らしてきました
>>58 話がつながってないでしょう…
母は気の強い女で 父なし子といじめられる兄弟をかばって いじめっ子を包丁で追い掛け回すような女でした
ある日の事、いつものように相手の家に怒鳴り込んだ母は
田中の説明が終わる頃には100いってそうな予感。
口論の末に相手の親子ともども包丁で滅多切りにして殺してしまい
>61 先生!それがいじめではないのですか。
>64 先生!1000までまだあります。展開が速すぎじゃないでしょうか?
67 :
あなたのうしろに名無しさんが・・・ :02/06/13 16:18
1000達成までに何時間・・・んにゃ何日かかるでしょか>1000鳥氏
警察に逮捕、拘束されてしまいます。 この時紀夫はまだ8歳、兄10歳でした
村人達の真剣な、というか憔悴した苦渋さとでもいうでしょうか、 顔つきに気付いた彼は、初めて自分の事態に気付きました。 「帰るべきだった…例え夜どうし歩く事になっても…」 奇妙な消失感と共に彼は呟いていまさた。 村人達の表情の奥底にある、逃れられぬだろう ある種の運命に飲み込まれてしまった自分を呪いました。 「許してください…」 彼はいつのまにか泣いていました。
>68 25歳になるまでまだ17年もある・・・ 先は長そう
いました。いました。いました。いました。 いました。いました。面倒くさくなりました。いました。いました。 いました。いました。 いました。いました。
それ以来近所の人たちが何かと二人の面倒を見ていましたが
>>70 …そうですね。しくじったか?
二人は極貧生活のまま冬を迎え とうとう盗みを働くようになりました
ある日二人は盗みに入った家で不思議な箱を見つけます
なんとなくいい話になっていきそうなヨカン。 もしくは銭ゲバ。
76 :
あなたのうしろに名無しさんが・・・ :02/06/13 16:25
日本昔話の口調でやってホスイ>1000鳥しゃん
箱の表面には血の痕がくっきりと残っており
ま た 杉 沢 村 か よ
先生!必ず最後までいってくらさいね。期待してます。がんがれ。
蝋でしっかりと封印がしてありました
>>76 臨場感台無しかと思われるのですいませんが却下ということで
御了承ください。
>>78 スレ始めから読んでね。
リサイクルしてんの。
82 :
あなたのうしろに名無しさんが・・・ :02/06/13 16:28
臨場感うんぬんより仕事終わってから まとめてウプしてよ
>82 ここは1000鳥さんが「杉沢村」の話をし続けて オチで1000ゲトするスレになったんだよ。
84 :
あなたのうしろに名無しさんが・・・ :02/06/13 16:32
セイン・カミュってあのカミュの子孫なんだってよ!
85 :
あなたのうしろに名無しさんが・・・ :02/06/13 16:46
カミュってブランデーじゃん
86 :
あなたのうしろに名無しさんが・・・ :02/06/13 16:48
>>84 常識。作家のカミュの血筋ね。
これは本当の話。
二人は顔を見合わせながら恐る恐る箱を開けてみました
>>82 仕事が終わったら速攻で帰りますんですいませんがこういう形で続けさせてください
箱の中には紙と写真が一枚ずつ入っていました 写真は髪を振り乱した女が写っており頭には角のようなものが生えています 「兄ちゃん、これ角じゃねえのか?この女は鬼なのか?」
兄は黙ったままです そして紙のほうには血で書かれたと思われる字がかいてありました 紀夫は字が読めなかったのでこれも兄に読んでもらおうと思ったのですが 兄は黙ったままで 「紀夫、行くぞ」と怒ったように言うとその家を出て行きました
家に帰ると紀夫は兄を質問攻めにしました 小一時間ほど問い詰めた所でとうとう兄が重い口を開きます
91 :
あなたのうしろに名無しさんが・・・ :02/06/13 17:00
>90 紀夫、2ちゃんねらーなのか・・・
兄曰く、盗みに入ったうちは昔は自分たちの家だった事 そして昔は東北の豪農の一族だったが父の代で食いつぶしてしまい 北海道に来て事業をおこしたものの上手くいかず家を追い出されて今に至っているのだという話でした
そして箱の中にはいっていた紙の方も読んでくれました 「杉沢に忌女あり。名をおコウ。呪うべし」
その数日後、兄は突然行方不明になったかと思うと 近くの池から水死体であがりました
突然一人にされた紀夫は もう1度良く写真を見てみることにしました。 どこと泣く母の面影が…と思い兄にもそう言ったのですが 馬鹿な事を言うなと叱られていました …が、やはり似ているのです。その思いは段々と確信になっていきました
それから色々調べてみましたが 「杉沢・忌女」ともに何の手がかりもありません そうこうするうちに月日は過ぎ去っていきました
南方から船で福岡に着き汽車を乗り継いで北海道へ帰る途中で 東京に立ち寄った紀夫はここで意外な人物に出会います
東京駅で降りてあたりをうろついていた紀夫にいきなり声をかける老人がいたのです 「坊ちゃん!坊ちゃん!!」 最初は自分の事とは気付かなかったのですが 老人は前にわざわざ回り込んでまで話し掛けてきて 「懐かしい、懐かしい」というのでした
見知らぬ老人だったので「あんた誰だ?」ときくと 覚えてないのかと泣き出す始末。 話にならないので近くの公園まで連れて行き話を聞いてみる事にした
老人は頭の真ん中に奇妙な禿があり それをじっと見る紀夫に気付いたのか「珍しくも無い」と怒ったように一言言うと 昔話を始めたのです
自分は昔紀夫の一族に仕えた者で 紀夫と兄がまだ小さかった頃には毎日のように子守りをしていた事 奥様は優しかったが旦那様は欲深で よく家のものを勝手に持ち出しては奥様と口論になっていたことなどを話していくのでした
紀夫が「よく覚えていない」と言うと まだ2歳ぐらいだったから無理もないかとつぶやき 何一つ覚えていないのかと聞き返してきた
先生!とりあえず一回あげます。
何も覚えていないと紀夫が申し訳なさそうに言うと 「じゃあ杉沢村の事はなに一つ覚えていないのか!?」と怒ったように聞いてきます 「杉沢村!?忌女の事か!?」とびっくりして聞き返すと 忌女なんて言うなと凄い剣幕で睨み付け 羽後中里で降りて駅員に四分一森へ行きたいと言えば案内してくれる筈だからと 言い残して老人は去っていったのでした
汽車を乗り継いで羽後中里に降り立った紀夫は 駅員に「四分一森に…」と聞いてみた所 駅員の顔色がさっと変わり「少々お待ちください」とのこと 何故急に丁寧な言葉使いになったのかと不思議に思っていると 駅前に黒塗りの車がやってきて運転手らしき人物が「どうぞ」と促すので 怪訝に思いながらも車に乗り込んだ
うお、急展開。 もうイっちゃうの?
車の中では運転手があの老人と同じように 懐かしい、懐かしいと言い昔話を延々とするので適当に相槌を打っていると 2時間ほどでつきましたというので車を降ろされた そこは田園が広がる普通の山村と言った感じであったが 一つだけ違う所があった それは小高い丘のふもとにそびえたつ真っ赤な大鳥居だった
今日はとりあえずここまでです 明日の朝から続きを書きたいと思っています 突っ込み、要望、感想等あればお願いします ところで見ている人いるのかな…
いますよ。 このスレの最初からつきあってました。 途中で買い物にでかけたけど。 これからゴハンなので中断は好都合。 おつかれさま。またあしたよろしく
あっわたしも読んでまする。 1000鳥さんがんがれ。
間違えてあげてもた。ごめんさい。
おはようございます では始めましょう
ボーッと鳥居を眺めていると鳥居の近くの建物から大勢の人が こちらに向かって手を振っているのに気が付いた 見知らぬ土地でそんな事をされたら恐怖感を感じるかも知れないが 紀夫はなんとなくふらふらとそちらに向かって歩き出した
近くまで来てみて村人たちの異形に気がついた 女は皆背の高い帽子をかぶり蓑のようなものを羽織っている 男は普通の格好の者が多いが老人たちはあの東京であった老人と同じような禿があり 歯が無いのである 入れ歯すらしていない すると老人のうちの一人が目に涙をためて歩み寄り「お帰り。よう帰ってきた」というのである
紀夫はその老人にこれまでの経過を話し この土地には一切覚えがない事を話した すると老人は「そうじゃろう、そうじゃろう。あなたはまだじゃから」と呟き 宴会の用意が出来ているからと建物の方に案内してくれた
その建物は村役場だった 1階は普通の役場のように見えるが2階は大きな広間になっており そこには大勢の人が集まっていた 聞けば村の全員が集まっていると言う
見渡すと子供は一人もいない 若いのは女性ばかりでそれも数人である そして宴会が始まると若い女性たちが紀夫の周りに集まり あれこれと世話をやき始めた
宴もたけなわになってくる頃いつのまにかその女性たちも消えていた すると先ほどの老人が「これからちょっとした余興を…」というので どんなものかとたずねると「杉沢の伝説です」という 紀夫は勢い込んでここは杉沢村なのかと聞くとそうだと言う答えが返ってきた
余興は始まった 先程の女性たちが白装束に身を包み蓑のようなものをまとっている 頭には角のようなものをつけていた 物語はこうである
鬼の住む村として恐れられた杉沢村に一人の若いマタギが迷い込んでくる マタギは狩で大怪我をしており村人たちは彼を介抱してやる 怪我も癒えた頃マタギは一人の女に恋心を抱くようになるが 彼女が鬼である事がわかり鉈で女を切り殺して逃げようとする
ところがここで驚くべき事が起こった マタギ役の男が女に鉈を振り下ろしたところ血が飛び散ったのである ここまで細部にこだわるのかと見ていると女の白装束は見る見るうちに朱に染まり 血しぶきを上げながら女は倒れてしまう
おかしいと思ったときには既に遅く女は息絶えてしまった… 駆け寄ろうとする紀夫を周りが押さえつけ余興はまだまだ続いていく… 今度は逃げようとしたマタギが捕まり死んだ女の角で体中を何度も突かれながら 殺されてしまう
周りには警官や役場の職員らしき者が何人もいるのに 皆一様に押し黙ってこれを見ている 中には異様な興奮状態にある者もいて 紀夫はもはや何も言う事が出来なくなってしまった
その夜紀夫は広間の奥の間で休むように言われる 気味が悪くて嫌だったが言い返すことも出来ずに仕方無しにそこで寝る事にする 夜中にズルズルと何かが這って行く様な音がするのが非常に怖くて その夜は一睡も出来なかった
朝になり大広間に出てみると奇妙な事に気がついた あれだけ飛び散っていた血が跡形もなくなっている! 不審に思いながら階下に降りていくとそこには昨日の娘たちがいた なんとあの切り殺された娘もそこにいるのだ
昨日の事を聞いてみるとあれはお芝居ですと笑い飛ばされた しかし南方ではたくさんの死を見てきた あれは演技なんかじゃない事はよくわかっている 男の方はどうしたと聞くとそれが大変だと言う
村の真ん中を流れる川に昨日のあの男の死体があがったというのだ 行ってみると確かに昨日の男が死んでいて 昨日は押し黙って見ていた警官が真面目な顔をして現場検証をしているのである 野次馬たちも昨日の事など知らないような感じで物珍しそうに見物していた
少し休憩… 原則としてこのスレを消費するのが目的なんで ROMいてる方がおられましたら適当にレス付けてくださるとありがたいです 煽り・感想・突っ込み・要望・なんでも結構です
誰も見てないか…まあいいでしょう 再開しますか…
近くによって死体を見てみるとやはり死体は刺し傷だらけだった しかし警官は事故死として扱おうとしているらしく ただただ淡々と作用が進んでいるとしか見えなかった 呆然と立ち尽くす紀夫に後ろから昨日の女性たちの内の一人が声をかけた
彼女は名前を良子といった かなりの美人でどことなく母の面影があるのを紀夫は感じていた 彼女が内に来いと言うので断る理由もないままついていき そこで色々と話を聞く事にした
本当な鬼などいないが遺伝的に鬼のように見える人が多い 変わった風習が多く女性の服装や機能の余興などもその一つだということ 子供がいないのは遺伝的なもので生殖機能を失っている男性が多い事 などを話してくれた
良子は何かにつけて紀夫の世話を焼き献身的に尽くしてくれた 紀夫はしばらくこの居心地のいい生活を楽しみ 竜宮城とはこんな所かなどと思ったりもした こうして半年ほどが経っていた
先程地震がありました 東京地方かなり揺れてましたがちょっとワールドカップの事が頭をよぎりました その前に家族の心配をシロ! 父親失格です。
135 :
あなたのうしろに名無しさんが・・・ :02/06/14 13:23
どうした1000鳥! まだ866個残ってるぞ!!
136 :
あなたのうしろに名無しさんが・・・ :02/06/14 13:26
137 :
あなたのうしろに名無しさんが・・・ :02/06/14 13:30
>>136 いや・・・まっとうな杉沢村情報モトム!はさんざん
>>1 が叩かれて終わっているのだが・・・。
で、スレがもったいないから「1000鳥作杉沢村物語目指せ1000ゲットスレ」にリサイクルしてるんだよ。
その頃から紀夫は奇妙な頭痛にさいなまれるようになった 頭頂部より少し下のあたりがずきずきと痛む事が多くなっていった 村の医師に見せても異常はないといわれるし我慢できないほどの痛みではないので そのままにしていたのだが
ある日の朝ひどい頭痛で目が覚めると紀夫は腰を抜かさんばかりに驚いた 何気なく頭を触ってみると何かデキモノがあるのだ 鏡で見てみるとちょうど頭痛のしていた部分が出っ張ってきている 慌てて良子を呼んだ
これも驚いた事に良子はデキモノを確認すると思いつめたように家を飛び出し 役場に知らせに行ってしまった もう夫婦同然であった良子が心配もしないで行ってしまった事に 紀夫は少なからず失望を覚えた
この日をさかいに事態は一変した 紀夫は今まで住んでいたところから鳥居の近くの豪華な社に住むこととなった 良子はというと一月ほどの間いなくなったと思ったら 社の巫女として戻ってきた
そして何よりも変わったのは村人たちの態度である それまでも客人として丁重に招いてくれた彼らであったが この日からは神同然の扱いとなった そして村の若い娘たちに神様との伽が命じられた
ただし良子は別だった 彼女はどうやら紀夫の子供を宿しているらしく 日々お腹が大きくなっていった ただおかしなことに
そのスピードが異常なほど速く 6ヶ月を過ぎると一人では立ち上がれないほどになっていた そして臨月を迎える頃には違う生き物のようになってしまっていた そしてもう一つ奇妙な事は
他の女性たちには妊娠の兆候すら現れない事であった 避妊の事を気にしていたのは紀夫だけで 「大丈夫だから」と女たちが言うままにしていたのにである そして運命の日がやってきた
ある日突然に祭りがあることを知らされた紀夫は 神輿に乗せられて大鳥居の前の広場につれてこられた なんでも護国豊穣を祈っての祭りだとの事で 広場には村人全員が集まっていた
笛や太鼓のしらべに乗せて村人たちは踊った そのスピードは段々と速くなっていき 中には半トランス状態になる者も現れるほどであった その時である
なにやら奇妙な物体が神輿に乗ってやってきた 巨大な肉塊のように見えるそれは どうやら良子のようであった… 言葉を失っている紀夫に追い討ちをかけるように村長の声が響いた
「ではこれより贄の儀式を始める」 よく聞き取れなかった紀夫の前に変わり果てた姿の良子が連れてこられた 良子は一言「楽しかった、ありがとう」とだけ言った 何がなんだかわからない紀夫の目の前で
いきなり良子の首に日本刀が振り下ろされた 紀夫が「やめ…」まで言った頃にはもう良子の首は地面に転がり落ち 胴体からは噴水のように血が噴き出している 村人たちは良子の胴体にわらわらと群がり血止めをしていた
151 :
あなたのうしろに名無しさんが・・・ :02/06/14 15:23
???
知らなかった・・・ コソーリと話は進んでいたのね。 まだ先は長い。 ログを読まない136みたいなのがこれからもでてくると思うけど そゆのをいさめながらやっていきましょう
その血止めをされた良子の腹の中で
うごめく小さな影があった
もう母体からの血液は送られてはこないがそれでも‘ソレ’は生きていた
村人たちもそれを知っていて良子の遺体はそのまま社に運ばれていった
>>152 ありがとうございます
でも話が続くかどうかは非常に心配です…
ご協力よろしくお願いします
神輿の上で紀夫は一人呆然としていた そこに長老がやってきてとうとうと話し始めた 「この祭りは有史以前から行われていたもので お分かりのように人間の祭りではないのです…
「我々はもうご承知の通り鬼の一族です 本当なら毎年この時期に祭りを行っていたのですが 鬼の男はもともと生まれる数が非常に少なく それ無しでは行えないこの祭りはしばらく行われていなかったのです…
しかし今年はあなたが来てくれました 良子にはあなたの身の回りの世話をさせて あなたの精をいただいた所で生贄としてささげられる手筈でした すべて滞りなく祭りが行えたのもあなたのおかげです…
この後も祭りは続きますが…」村長は続けていたが 紀夫の耳には何も聞こえてはいなかった 鬼?生贄?一体この男は何の話をしているんだ? 俺が鬼だってのか!?
おもろいで
ということはあの写真はやはり母で あの紙は父が書いたのだろうか? 母はやはり鬼女(忌女)で俺はその血を受け継いでいるのか? …!この頭のデキモノは角!?
オリジナルの杉沢村「伝説」よりずっと面白い。 あ、でもあましプレッシャーかけちゃだめだね
良子を失った事と自分自身の秘密に気付かされた事とで 紀夫は失意の日々を過ごしていた 村長は祭りは続くと言っていたが あの‘事件’のあとは何も行われてはいなかった
しかし祭りは続いていた あの首を切り落とされた良子の腹の中で ‘ソレ’は母親のはらわたを喰らいながら生きながらえていた そして祭りが終わっていないと言う事実は紀夫の体にもあった
抜け殻のようになった紀夫の体は以前とは明らかに違ってきていた まず頭の角は成長を続けており今では5cmほどにもなっていた そして全身の皮がいたるところでめくれ始め さながら皮膚病の患者のようになっていた
あの日から一月ほどがたちようやく落ち着きを取り戻し始めた紀夫であったが これはまずいと思い始めていた 今のこの状態では村の外には出て行けないであろう 病院に隔離されるか見世物小屋に売り飛ばされるか…
食事や飲み物に毒でも入っているのかとも思ったが 一緒に同じ食事をとる娘たちに異常はまったく見られなかった そうか俺は鬼だからこんな体になっていくのかと 皮がめくれて痒みがある足を掻いていると
なにやら肌の色までおかしいのでよく見てみると そこには細かい鱗状の物がビッシリと生えているのだった これが娘たちに見つかると村人たちの紀夫に対する神格化はなおいっそう増し 衣食の世話以外は段々と接触をしなくなっていった
一人孤独に耐えながら紀夫はこれからどうするかを考えていた ここにいても仕方がない、いる理由もなければいたくもないと 村長に話をしてみたが まだ祭りが終わっていないから終わるまではいてくれという答えだった
一人社を抜け出して山に逃げてみたこともあったが 食べるのに困って一週間で帰ってきてしまった 村人達はすべてお見通しなのだ…俺はここから出て行くことすら出来ない 絶望感だけが日々募っていった
あの祭りの日から半年が経った 紀夫の体は今ではすっかり鱗に覆われ角は10センチほどにもなっていた 体中の毛という毛はすべて抜け落ち 今や人間だった頃の面影はすっかりなくなっていた
ある日村長がやってきてこちらに移って欲しいと言う いまや気力のかけらすらも失ってしまった紀夫は黙って言うとおりにした 大鳥居から見て北東の方角にある山の中腹に同じような社があり これからはここにいて欲しいと言う事だった
この社の正面にも鳥居があった 高さが1mぐらいしかない小さな物で青く塗られていた それと社の裏には奇妙な一家がいた 知恵遅れの夫婦と子供が一人だった
夫婦はどうやら村八分状態にあるらしく村の集まりの時には顔を見たことはなかった 山の中でどうやって暮らしているのかわからないが食べるには困っていないようだった 子供の方は何故だか非常に利発な子であった 紀夫とその子供はお互いに孤独を紛らわすためにかとても仲良くなった
子供はよく鞠つきをして遊びたがった どこからもってきたのか朱色の綺麗な鞠で 紀夫と子供は日が暮れるまで遊んだ 鞠つきをする時には子供は決まって歌を歌った
遠くあちらを眺めれば 赤鬼さんがおわっしゃる こちらの小さな青鬼さんと 二人仲良く鬼ごっこ 御神ばしりのその時にゃ 赤鬼さんが会いに来る 青鬼さんは喜んで 山の後ろに逃げ隠れ 赤鬼さんは探したが 青鬼さんはみつからず とうとう怒った赤鬼さんは 大きな雲を呼び寄せて お天道様を隠します 嗚呼隠します
なんだか不思議な歌だねと子供に聞いてみると どうやら両親に教わった歌らしい どうやらこの村に関係のある歌らしいと思ったが それっきり考える事もなくなっていった
少し話はさかのぼるが祭りから4ヶ月もたった頃のことである 村長は毎日‘ソレ’の様子を見に来ていた いまや腐臭のする母親の胎内で内蔵でも喰らっているのか 時々皮越しにうごめく様子が伺えた
そろそろかなと村長は思い、胸が躍った 何しろ鬼様に会えるのは本当に久しぶりの事である あの男の方も順調に脱皮が進んでいるようだし これは楽しくなりそうだと期待に胸を躍らせていた
‘ソレ'の方でももう既に意識があった この居心地のいい腹の中をいつか出て行かねばならない事は知っていたが 出て行けば行ったで楽しかろうと 屍肉の中でにやりと笑っていた…
村長はあの男を移動させる事にした そろそろ‘ソレ’の方も目覚めるだろうから、そばに置いていては都合が悪い あちらの社の方には村八分になった太郎の一家が住んでいるが ナニあの馬鹿夫婦には何もわかりゃしないだろうて
村長が紀夫を‘本宮’につれて行ったちょうどその頃 ‘ソレ’は屍肉の中から這い出してきた まだ目は見えないが周囲の気配ぐらいは探る事が出来た とりあえずは腹が減っていたので母の遺体を貪り食う事にした
本宮から帰ってくると鬼様があらせられたという報告が 村長の元に届いた そっとのぞいてみるとどす黒い物体が闇の中うごめいている 「さあ、これからが大変だ」村長は呟きながら会合を召集した
182 :
あなたのうしろに名無しさんが・・・ :02/06/15 09:51
一旦アゲ 読んでみて
あっいつのまにか更新されてる!ぬかった。 >182 サンクス
∩ | | | | | | | | ∧_∧ | | / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ( ´Д`)// < 先生!トイレ逝っていいですかぁ / / \___________ / /| / __| | .| | __ \  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ \ ||\ \ ||\|| ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄|| ̄ || || ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄|| .|| ||
早速会合は開かれた 要するに順番を決めるのである 長老5人が集まって部落ごとにくじをつくり それに従って「御当番」を決める事になった
「御当番」とは? 要するに鬼様の世話係なのだが主な世話は食事である 普通の食事をしてくれるなら別に順番など決めなくてもいいのだが それなりの理由があるのだ
理由とは何か? 鬼様は人肉しか口にしないのである それも腐敗し、蛆がわいたような物しか食べない 「御当番」とは人柱になってその身を腐らせ食べさせる係なのである
後は来週です 300ぐらいで話が終わりそうな予感が…
10000
190 :
あなたのうしろに名無しさんが・・・ :02/06/16 20:46
裏返し裏返し
191 :
あなたのうしろに名無しさんが・・・ :02/06/16 20:50
何?またまた「裏返し」? 誰かに言わなきゃ誰かにいわなきゃ。 お! そうだ! 裏返し >190
192 :
「裏返し」 >ALL :02/06/16 20:53
こぴぺですが。 最初にお願いと注意を。 この文章を読む前に、身近なところに時計があるかどうか確認してもらいたい。 十分、二十分が命取りになりかねないので。では・・・ 先月、高校時代の友人がポックリ病で逝ってしまい、通夜の席で十数年ぶりに 集まった同級生の、誰からともなく「そのうち皆で呑もうなんていってるうちに、 もう3人も死んじまった。本気で来月あたり集まって呑もうよ」という話になった。 言い出しっぺのAという男が幹事になって話しは進行中だが、 なかなか全員(男5、女3)のスケジュール調整がつかない。 今年の夏はくそ暑いし、9月に入ってからにしようかと、幹事のAと今昼飯を いっしょに食べながら話し合った。 そのときビールなんか呑んだのが、間違いだった。 Aが、ふと言わなくてもいいことをつい口に出し、おれは酔った勢いで、 それに突っ込んだ。 それは先月死んだ友人に先立つこと十年、学生時代に死んだBとCのカップルのことだった。 十年前AはB(男)の家(一人暮らしのアパート)で、Cと三人で酒を呑んだ。 直後、BCは交通事故で死亡。 Bの酔っ払い運転による事故という惨事だった。 Aはその事故の第一発見者でもある。 おれは、2ちゃんねるのことをAに説明し、事故の第一発見者のスレッドに書き込めと、 悪趣味な提案をしたのだ。 すると、Aはたちまちにして顔面蒼白となり「冗談じゃない!」と本気で怒り出した。 おれは、いささか鼻白み「むきになんなよ」と言い返したが、Aの怒りは収まらず 「じゃあ、あのときの話を聞かせてやるが、後悔するなよ」と言って、 恐ろしい早口で話し出したのだ。 Aのはなし おれ(A)がBCと呑んでいたとき、D先輩がいきなりBのアパートを訪ねてきた。 顔面真っ青で、突然「おまえ等、裏返しの話を知ってるか」と話し出した。 そのときおれは、酒を買い足しにいこうとしたときだった。Dさんが止める様子も ないので、缶酎ハイを買いに出て、十五分ばかり中座した。部屋に戻ると、 Dさんは大分くつろいだ様子で、おれが買ってきた酎ハイを喉を鳴らして一気に呑んだ。 「なんの話だったんですか?」「だから裏返しだよ」「裏返し?」 「裏返しになって死んだ死体見たことあるか?」「・・・いいえ。なんですか、それ?」 「靴下みたいに、一瞬にして裏返しになって死ぬんだよ」 「まさか。なんで、そんなことになるんですか?」先輩は、くっくと喉を鳴らして笑った。 「この話を聞いて、二時間以内に、他の人間にこの話をしないと、そういう目にあうんだ」 「不幸の手紙ですか?」 おれは本気にしたわけではないが、聞き返した。今なら「リング」ですか? と言うところか。 「なんとでも言え。とにかく、おれはもう大丈夫だ。もさもさしてないで、おまえ等も話しにいった方がいいぞ」 なにか白けた感じになったが、買い足してきた分の酎ハイを呑み干して、宴会はお開きになった。 先輩はバイクで去り、BCはBのサニーに乗った。スタートした直後、サニーは電柱に衝突した。 呑み過ぎたのかと思い、すぐに駆け寄ってみると、BCは血まみれになっていた。 そんな大事故には見えなかったので、おれは少なからず驚いた。 いや、もっと驚いたのは二人がマッパだったってことだ。 カーセックスなんて言葉も浮かんだが、そうでないことはすぐに分った。 二人は、完全に裏返しになっていたのだ。おれは大声で叫んだ。 「裏返しだ!裏返しで死んでる!」すぐに人が集まってきて、現場を覗き込んで、 おれと同じ言葉を繰り返した。だから、皆助かったのだろう。
裏返し! 一応…
御当番は決まった 多田ヤエ(63)である ヤエはこの日から身を清めるために沢にこもり 1週間目に両足首と頚動脈を切られて殺された
十分に血抜きをされた遺体は専用に作られた室に入れられ 二日とたたないうちに腐敗が始まるのだがその前に首だけは切り落としてしまう 切られた首はミイラ化されて鬼様のいる社の周りに飾られることになるのだ こうしてヤエの遺体は異臭を放ちながら見る見るうちに腐っていった
何故このような役割の御当番をすんなりと決める事が出来るのか? それは非常に名誉な事だからである この村には鬼を神としてあがめる宗教が存在していた 仏教やもちろんキリスト教が入る以前からの事である
村人たちのその異様な風貌はどうやら遺伝的なものらしく それゆえにこのような宗教が成立するに至ったのかもしれないが とにかくこの村では鬼こそがすべてであり そのためには死も厭わないというのが大前提としてあったからなのである
こうして死に、腐敗したヤエは一週間ほどで鬼様の腹の中に収まった また次の御当番を決めねばならない 次は苅田文治(66)に決まった ヤエと同じように文治もまた沢にこもった
前回と同じく死体処理に当たったのは 田中喜兵衛(41)である 彼は村で一番若い男であったのでその役をおおせつかっていた 役目を割り当てられた時には正直ショックだった
おお、進んでる進んでる。 200裏返し!
喜兵衛がやっている事は間違いなく殺人なのである
鬼様のことが頭にあっても人を殺すということに喜兵衛はどうしても抵抗があった
だから最初の犠牲者となった多田ヤエを殺めようとする時は
知り合いだった事もあり逃げ出したいくらいであった
>>200 仕事してたら取られちゃいましたね…
おめでとうございます
ところが…である いざその時を迎え、無我夢中で首を締めているときに 喜兵衛は射精していた これには本人も驚いてしまった
そして遺体の血抜きをする段階でも彼の勃起は収まる気配がないのである そしてまだ血抜きも終わっていないのに思わず屍姦してしまった 血まみれになりながら喜兵衛は今までにない程の絶頂を味わっていた 相手は60代の老婆であるのだがそんな事は気にならなかった
事が終わって我に帰ると大変な事をしてしまったのに気付いたが もう後の祭りである わからないように沢で遺体を綺麗に洗ったあと 遺体を室に運んでおいた
鬼様への供物である御当番を汚すのは罰当たりな事であるのだが いくつものタブーを乗り越えてたどり着くあの絶頂は 言葉には言い尽くせないほどのものであった だから二人目が男に決まった時には少しがっかりした
こんな事を書いていていうのもなんですが 気分悪いです… もっと明るく楽しいオカルトにすればよかった
207 :
あなたのうしろに名無しさんが・・・ :02/06/17 19:05
青森県こぅえ!
がんがれ1000鳥さん!
そうだ、がんがれ! …って無責任に応援するだけなんですけど我々… でもガンバテ
>>208-209 ありがとうございます
応援だけでもありがたいものです
良かったらこれからも読んでやってください
しかし… 喜兵衛は沢で体を洗っている文治を見ながら これから起こる事を想像してると またしてもその気になってしまったのである
喜兵衛は文治に後ろから声をかけた 最初はビクッと体を震わせた文治であったが 覚悟を決めているのか非常におとなしかった 喜兵衛は持ってきた縄を文治の首に巻きつけた
どのくらいの時間がたったのだろうか?1分?あるいは3分位か? 眼の前で殉教者の目の輝きを宿しながら段々と力が抜けて逝く文治を見ていると 喜兵衛はいても立ってもいられなくなり 血抜きのために頚部と両足を切りつけただけでは我慢が出来なくなっていた
喜兵衛は狂ったように文治の性器を切り落とし 血を抜くために心マッサージをしながら血の海の中で 今しがた性器を切り取ったばかりの穴で果てた この時切り取った性器を口にくわえていたのはいうまでもない
…何が言うまでもないんだか…
文治の遺体はヤエの時と同じように沢で綺麗に洗い室に入れて腐敗させた 喜兵衛のほかには遺体を見ているものはいないので 局部が切り取られていてもわかりはしなかった 文治の遺体も一週間ほどですべてが鬼様の腹の中に収まってしまった
さて少し話は戻る事になる ある日T大医学部付属病院に一人の老人が担ぎこまれた かなりの発熱と黄疸が見られ意識も途切れがちであった すぐに検査にまわされたが結果は「不明」であった
老人は二日とたたずに死んでしまい 事件性もないようなので検死も行われるはずもなく 無縁仏としてそのまま葬られるはずだったが 一人どうしても腑に落ちない男がいた
T大医学部3年の鈴木日出夫であった 検査を任された鈴木はどうしても答えが出せずにいた 教授の雷を覚悟しながら結果を報告に行くと案の定であったが 血液中に見られた病原体は見たこともない物であった
文献をすべてひっくり返してみたが該当しそうな物はない 完璧主義者である彼はそれがどうしても許せなかった もしや新種の病原体かとも思ったが 答えは意外な所にあった
この頃鈴木はこの病原体を写真にとりいつも持ち歩いていた ある日久しぶりに郷里の友人とばったりと会い昼食を一緒にとる事になった お互いに近況を話しながら話題は何時しか変死した老人の事になり 鈴木は友人に写真を見せながら「こいつが俺を眠らせてくれないんだ」と笑った
友人はやはり東京にある農大に通っていたのだが 写真を見るなり「からかっているんだろう?」と笑い出した 鈴木は半ば怒りながら「どういうことだ?」と聞くと 友人は「ピロプラズマ」と一言言った
なに?と聞き返すと ピロプラズマ症という病気がありこれはその病原体だという では何がおかしいんだと聞くと 牛や鹿にしか感染しないからだと言われてしまった
だがこの検体は確かにあの老人から出た物だし どういうことなのかさっぱりわからない… 鈴木は友人と別れるとその足で研究室に向かった 遺体はまだ安置室にあったのでい色々調べてみることにした
老人の所持品はそう多くなかった 手帳・配給手帳・空の財布・名刺3枚・ヤスリ・封書 以上であった 老人の特徴は 60歳位・身長160pほどで中肉中背・頭に特徴的な禿がある それぐらいである
鈴木は所持品を一つ一つ調べてみた まずは手帳である 薄い手帳に走り書きや細かくびっしりと書かれた文字があるが 見たことも無い字で判読は出来なかった
ただ最後の頁にだけは平仮名でなにやら書いてあった しぶいちもり うごなかざと たなかのりお
次に配給手帳である こちらには住所と氏名がきちんと書かれていた 青森県南津軽郡… 室田 幸造
財布は一見何の変哲も無かったが 厚みが不自然なため調べてみると 二重になって縫い合わされた部分から現金で5000円ほど出てきた これは異常なほどの大金である
名刺の方はよくわからなかった 書いてある住所、電話番号に問い合わせてみたが全部出鱈目だった もしかしたらこの室田老人が偽造して持っていたのかも知れない 肩書きは公務員の物ばかりであった
ヤスリはどうやら普通の金ヤスリのようである そして最後の封書には一度開いてまた閉じた後があり 住所や宛名は何もかかれていなかった 中の文章は以下の通りである
田中の本家の跡取が東京に寄るだろうから 村に案内するように 祭りの準備は整って後は贄を待つのみ 復活の日は近い!万事首尾よく進めるように
そしてその下には手帳と同じ訳の判らない文字が2〜3行あり どうやら同じ内容が書かれているらしかった どういうことなのかはさっぱりだが なにやら陰謀めいた物は感じられた
何故だかは知らないが鈴木はもうすっかりその気になっていた 教授や仲間にしばらく休む事を告げると秋田行きの電車に飛び乗っていた まあ、あの5千円をくすねてしまったせいでもあるのだが… とにかく少ししらべてみようと思っていた
う〜ん…今日はどんどんレスが延びますね やっぱり雨で暇なのが理由かと ではこれからの鈴木君の活躍に乞うご期待 (多分何も出来ませんけどね)
羽後中里の駅で列車を降りた鈴木は早速あたりの聞き込みを始めた だが誰に聞いてもそんな物は知らないと言われ 大体住所が青森ならこのあたりを探すのはお門違いだと言われ 確かにそうだろうととぼとぼと駅に向かって歩き始めた
何か手がかりがあるはずだと思っていただけにまったくの空振りは痛かった 一応駅員に聞いてみてダメなら青森に行ってみようと思い 聞いた所何かおかしい どうやら何か知っているのかもしれない
きっとどこかに大金があるに違いない 鈴木は勝手にそう思い込んでいた 5000円は手にしたがいくらあっても困るもんじゃなし この駅員を締め上げてでも秘密を聞き出してやろうとこの日は近くに宿を取った
その夜仕事が終わった駅員を誘い出して 宿で色々話を聞く事にした 自分は民俗学を研究している者で その調査のために来たと嘘を告げて
240 :
あなたのうしろに名無しさんが・・・ :02/06/18 22:48
あげてみるよ。なかなか面白い。
241 :
あなたのうしろに名無しさんが・・・ :02/06/19 07:52
面白いんでage 1000鳥サンがんがれ!
駅員はこれだけでは信用はしなかったが 田中紀夫から話を聞いたと言うと 嗚呼そうですかと納得したようだった 彼は参考になるならと話してくれた
実際の所彼はほとんど何も知らなかった 見知らぬ男に、これこれこういう風体の男が来るから 四分一森の事を聞かれたらここに電話してくれと言われただけだった 金を500円ももらってしまったので断る理由も無かったと
四分一森という地名を聞いた事があるかとの問には知らないとのことで 電話してしばらくしたら黒塗りの車が来て男を乗せてどこかに行ってしまい その後の事は一切わからないと言う 四分一森の事を聞いた男や運転手の風貌は余りよく覚えてはいないようである
鈴木は実は自分が田中紀夫の縁者で行方不明になった紀夫を探しに来ているのだと もっともらしく切り出して、出来ればその番号を教えてもらいたいと言うと 本当は教えてはいけないと言われているが人助けになるならと 駅員は自分のメモ帳からその電話番号を教えてくれた
翌日鈴木は駅員に礼を言って列車に乗り込み青森に向かった 角館の乗り換えの時に早速例の番号に電話してみると不機嫌そうに初老の男が出た そういえばあの駅員は何といって電話したのだろうと思い 間違い電話を装って一旦電話を切った
それを聞いてみようと盛岡についてあの駅員に電話を入れてみると様子がおかしい 駅長らしい人物が「あんたは誰だ!?」とすっかり慌てているようなので 行方不明の人物を探していて昨日彼に話を聞いた者だというと かの駅員はたった今何者かに刺されてしまったというのだ
どうやら傷は深いらしく血まみれで助かりそうに無いと駅長は声を震わせた 何か知らないかと聞かれたが、残念だが心当たりはないと電話を切った どういうことだ!? あの番号に電話をしたからなのか!?
盛岡から青森につくまでの間、鈴木は彼なりに整理してみた あの番号にかけてから1時間ほどで駅員は刺されてしまった 何らかの組織が影でうごめいているに違いない これはあの番号は特別な物で組織の連絡用に使われていたのではないだろうか?
それを漏らしてしまったあの駅員は命を狙われる事に? そう考えると自分の身も危ないような気がしてきた ここらでやめた方がいいのだろうか… 黙って東京に帰れば大丈夫なのではないだろうか…
ただやはり金のことは気になった ただ連絡するだけで500円も払う組織 浮浪者にしか見えない男に5000円も持たせる組織 諦めるには惜し過ぎた
夕刻青森に着くと早速宿を取り地図を買った どうやら遠いようなので車を見つけなければならないが タクシーなど借りて詮索されるのもちょっとと思い 思い切って車を買ってしまうことにした
翌日車で住所の場所に行ってみる事にした うっそうと茂る杉林の中を延々と走る 林を抜けると少し開けたがどうやらこのあたりらしい だが民家らしい物は一軒も無い
市内に戻って役所で住所と人物の確認をしてみるとやはり合っているようだ だがあのあたりには人が生活をしている気配すらない どういうことだ?騙されているのか? 調査は行き止まりに突き当たってしまったようであった
さらに次の日、もう一度車で住所の場所に行ってみる事にした 昨日と違いこの日は人の気配がある 空き地に車をとめるとあたりを歩いて探してみる すると時折なにやら動いている音が聞こえてきた
近づいてみるとそこには蓑のような物を被った人間が3〜4人いた 物陰から隠れて様子を伺っていると二人になり一人になりついには誰もいなくなってしまった 呆然としていた鈴木であったがはっと我に帰ると 人影が消えたあたりに行ってみた
そこには青く塗られた小さな鳥居があった 鳥居の大きさは1mもなく人が一人ようやくくぐれる位の大きさしかない 鈴木はその鳥居をくぐってみる事にした 必死の思いで狭い鳥居を潜り抜けると
辺りはやはり林の中だった だが何かが違う…そうか!雪が無い! 季節はまだ春先で林の中にはところどころに雪が残っていたのだがここには全然ない それどころか少し蒸し暑いぐらいだ
それに鳥居をくぐった場所は平らだったがここはやや傾斜している そして下の方に人家らしき物が見えた! 鈴木は勇んでそちらに降りていった 理屈はわからないがとうとう見つけたらしい
261 :
不気身なサダ :02/06/19 22:57
わくわく、続きが楽しみ
青森出身ですが、テレビで初めて知りました
1000鳥のレスを楽しんでいらっしゃる方々へ 応援レスはsageでお願いいたします。 ageますと1000鳥にプレッシャーをかける恐れがあります。 引き続き1000鳥のお話にお付き合いください。
ああっ!続きが気になる〜 展開が面白いですね 1000鳥さんがんばって!
>>263 お気遣いありがとうございます
ただ原則としてこのスレは1000取り合戦をしていまるネタスレですので
皆さんがこの話を読んで感想を言ったり煽ったりというのもありだと思っています
ですからカキコはアゲでもサゲでもどちらでも構いません
話は少し先に進んでいるぐらいで結末はまだ未定ですので
皆さんのご意見ご感想を心よりお待ちしております
人家には夫婦と子供がいて、夫婦の方はどうやらまともに話す事が出来ないようだったので 子供の方に「大人の人はいるかな?」と聞いてみると黙って家を飛び出してオイデオイデをしている この子も話せないのかなと思いながら 鈴木は後をついていく事にした
しばらく歩くとさっきの鳥居よりもやや大きめのやはり青い鳥居が見えてきた 鳥居のそばには社があり縁側に人影がある 鈴木は話し掛けようと近づいてギョットした 何だあれは!?人間じゃない!!
ここまで読んだ。なかなか良いよ。 もっともっと盛り上げて!!
紀夫は後ろから近づく人の気配に気付いて振り返った そこには20前後の眼鏡をかけた若者がいた こいつはどこから来たんだろう?村にこんな若い男はいないはずだ 興味をそそられて話し掛けてみた
鈴木はいきなり「オイ、そこの人」と言われて腰が抜けそうになった だが話し方は訛りもなく穏やかであった 人間なのだろうか? 恐る恐る近づいて、声をかけてみた「あなたは一体誰ですか?」
紀夫は逆に問い返した 「そういうあんたの方こそ誰なんだ?どうやってここに来た?」 鈴木は言った 「田中紀夫という人を探しているんです」
鈴木はこれまでの経緯を説明した 東京で老人が病気になり死のみぎわにメモを託され探してくれといわれた事 後はそのメモどおりに来てみたらここにこれたと話した 嘘ばかりだがこの方がいいだろうと思った
だが「老人は頭のてっぺんに禿があったかい?」と聞かれて ドキッとした もしかしたらみんな知っているんじゃないのか?という思いが頭をよぎった 金を盗んだ事もばれてしまう
だがその後紀夫は「そうか」と言ったきり黙ってしまった しばらくしてから自分の事を話し始めた ここの水のせいか何かは知らないがどんどん体が変わっていく様子や この村の恐ろしい風習を話した
鈴木は思い始めた 危険な事にはかわりがなさそうだがどうやら金とはあまり縁の無い話かもしれない 埋蔵金とか黄金郷とか勝手に想像を膨らませて期待をしてきたのに どうやら野蛮な風習のある村が一つあっただけらしい
だったらあの老人から盗んだ金だけで満足しておいた方がいいだろう 増してこんな訳の判らない生き物とは付き合ってはおれない 鈴木は無言で立ち上がると小さな鳥居の方に歩き始めた まったくとんだ無駄骨だなどとぶつぶつ言いながら
紀夫は後を追いかけた だがいくら読んでも返事もしない こいつを逃したらもう助からないかもしれないという思いで 紀夫は必死に後を追った
実はこの様子はすべて喜兵衛に見られていた 喜兵衛は見知らぬ男が来たのを確認するとすぐさま自宅に帰り 猟銃を持って戻ってきていた 誰も知らない男だ!殺しても文句は出まい
鈴木はあの鳥居の所まで来るとすぐにくぐり始めた 途中腰まで入ったところで誰かに足を捕まれた あの気味の悪い男かと思うとぞっとして手を振りほどこうとした そして手が離れた瞬間、腰に焼け付くような感触を感じた
何がなんだかわからないうちに鳥居から引きずり出された鈴木は 傍らで銃を構えている男に気付いた そうか…撃たれたのか 次の瞬間眼の前が真っ暗になって何もわからなくなった
紀夫は喜兵衛が若者の頭を撃ち抜くのを傍で見ていた 喜兵衛は紀夫には危害を加えるつもりはございませんと言ったが 銃を構えている男の言う事は信用できなかった 一目散に駆け出す後ろから血しぶきの上がる音と喜兵衛の高らかな笑い声が何時までも響いていた
一体あの若者はなんだったんだろう? 何故自分の名前を知っていたんだろう? 老人とは?あの東京であった老人の事か? わからないことだらけだが一つだけわかったことがある
それはあの小さな鳥居をくぐればここから逃げられるかもしれないということだ 以前何もわからずに山の中に逃げ出した時には同じところをぐるぐる回っているようで どうやっても違う土地にはいけなかったが それはここが外界から遮断、隔離されているからなのだ
唯一の、かどうかは知らないがとにかくあそこから出て行って助けを求めよう 今夜にでも脱出しなければ何時どうなるかなどわかったものではない 早速そう多くも無い荷物をまとめて夜を待った 誰にも見つからなければよいが…
喜兵衛は夕刻まで死体の感触を楽しむと沢に運んで綺麗に洗っておいた その上でばらばらに切り刻み次の御当番と一緒に室に放り込んでおけばいい 銃声も聞かれているだろうがあれはウサギでも狩っていたといえばいい 本家の紀夫様に見られてしまったのはまずかったが手出しをする訳にもいかない
紀夫様には一応話はしておいた方がいいかも知れぬ あの方は村の事は何も覚えていないようだから あれも一種の儀式だといえば納得するやも知れぬ 喜兵衛はすぐに紀夫のいる社へと向かった
同じ頃紀夫はちょうど鳥居をくぐっている所だった 荷物がつかえて難儀をしたが何とかくぐりぬける事が出来た 村と違って少し肌寒かったがあまり気にならなかった 紀夫はあてどなく歩き始めた
しばらく行くと車が置いてあった 鍵もついているしガソリンも入っているらしい 誰もいないのを見計らって紀夫は車に乗り込み発進させた しばらく走れば羽後中里の駅に通じる道にたどり着くだろうと思っていた
しかし走っても走っても見覚えの無い道で ただ段々と人里に出て行っているのは嬉しかった これからどうしようかとそればかりを考えていた どこに行けばいいのだろう…
迷いながらも車を走らせると交番が見えてきた そうだ!警察に行って人殺しの事を話さなければいけないと気が付き 車をとめて交番に駆け込んだ そこで紀夫は現実に引き戻された
村にいる時は鏡もないし誰もそんな事は言わなかった 神様なのだから当たり前である しかし応対に出た警官は違っていた 「お、お、おまえは、だ、だ、だれだ!!」
もう一人いた巡査が慌てて本署に連絡をとり応援を要請した 「奇怪な姿をした男が交番を襲撃している!至急応援乞う!」 紀夫が違うんだと説明しようとした時には もう既に銃を突きつけられていた
「腹ばいになって手を挙げろ!」巡査が叫んでいる 紀夫はもう悟ってしまった これから先はどこに行っても同じような扱いを受けるだろう 俺の居場所はもうきっとどこにも無いのだ…と
そう思ったらもうどうでもよくなった 「いいから話を聞いてくれ!人殺しがあったんだ!」 身振りを入れたのがまずかった 巡査は思わず引き金をひいてしまった
「パン!!」と乾いた音がして紀夫は右胸に強い痛みを感じた 撃たれた!と思って思わず手で抑え 痛む場所を見ると赤く腫れあがっている あ か く は れ あ が っ て い る !?
撃った方の巡査はしまったと思っていた 思わず引き金をひいてしまった…まずい! だが次の瞬間目を見開いた 血も出ていない!?こいつは本物の化け物か?
自制を失った巡査はまたしても引き金をひいた 2発目は額に、3発目は喉に、4発目はそれて後ろのロッカーに当たった だがこいつは痛そうなそぶりはするものの怪我一つしていない! 隣で同僚の巡査も青ざめた顔で立っていた
痛かった!特に喉への一発は焼け付くような痛みだった ただ紀夫は以前にも戦地で銃創を負ったことがあったが その痛みはこんなものじゃなかった そうか…俺はもう人間じゃないんだ…
さらにうとうとしている巡査の銃を手で遮ろうとすると 銃身が飴のように曲がってしまった 呆然と立ち尽くす二人の警官を尻目に 紀夫は車に乗り込んで走り去った
漸く300…あと700!絶句です 500位からは違う話でも始めようかと思っていますが如何でしょう? 迷宮入りしている事件などは良さそうですよね
すばらしいです。 新しい話が読めるならそれもおっけで。 そしてぜひ1000をげとしてほしいです。
これからどう進展するか楽しみです
>>301 ありがとうございます
何かリクエストあればどうぞ
>>302 不気味なサダ様
本人も楽しみです=要するに全然決まってません…
コテハンだとわかりやすくていいですね
途中サイレンを鳴らして走るパトカーとすれ違ったが 向こうから気付くはずも無く通り過ぎていった 紀夫は無意識のうちにもと来た道を走り始めていた 脱力した頭の中で声が響いていた「ムラニカエロウ…」
喜兵衛は焦っていた 紀夫様がおられないのだ! もしや鳥居から外へ?だとすれば大丈夫だ じきに戻ってくるだろう
小さな鳥居で待っていると案の定紀夫が這い出てきた 「お帰りなさいませ、お疲れ様でございます」 と声をかける喜兵衛を無視して紀夫は社へ帰ってきた 傍でなにやらぶつぶつ話し掛ける喜兵衛を制して わかったからもういいと怒鳴ると喜兵衛は笑顔で帰っていった
その頃から喜兵衛は無駄な殺人は犯さなくてもよくなった 鬼様の食事のペースが上がったので御当番を次々に出さねばならず 汚れ仕事を一手に引き受けていた喜兵衛は忙しい日々を送っていた もちろん屍姦も続いていた
最初の頃は老人が多かった 無駄な食い扶持や先の短い者は御当番に選ばれやすかった それでも喜兵衛は十分満足していた ただ手口は段々とエスカレートしてきていた
山田 トキ(52)の時も陰惨であった 何しろ今までで一番若い御当番である トキは美しい女性で52とは思えないほどの肌のつやでまだ30代で十分通るほどだった 喜兵衛は以前夜這いをかけて村中に言いふらされた事があった
トキが沢で水浴びをしているのを見て喜兵衛はいても立ってもいられなくなった まずは普通に楽しんでやろうと、そう思った 猟銃を担いだ喜兵衛は後ろから静かに忍び寄ると 素っ裸のトキの背中に銃を突きつけた
自分が明日には死ななければいけないのはわかっていたトキもこれには驚いた 悪戯にしては趣味が悪すぎる 何しろ私は御当番として身を清めなければいけないのだ そんな事を考えながら振り返るとそこには喜兵衛がいた
「お前!何やってんだ!」頭にきたトキはそう言ってしまってから後悔した 銃を突きつけられているんだった… 喜兵衛の顔が真っ赤になるのがはっきりとわかった 「うるさい!こっちに来い!」と近くにある喜兵衛の小屋に連れて行かれた
喜兵衛は生きているうちに犯してやりたいと思っていたがもうどうでもよくなっていた 別に死んでからでもいいのだし、そっちの方がいいくらいだ どうせならあの時の恨みを今晴らしてやる、そう思い始めた 明らかに狼狽しているトキを地下室に追い立てた
後ろ手に縛り猿轡をかませると トキを台の上に立たせて首をくくってやった もちろんまだ縄は緩んでいるが動けば保障はしないし 気に入らなければ台を蹴飛ばしてやると脅した
恐怖のあまり失禁してしまうトキ…それを見た喜兵衛は笑い転げた あのお高くとまった女が漏らしてやがると思うとそれだけで気分がよくなった 小便臭いのも嫌だから拭いてやる、足を開けといわれて トキは急いで股を開いた
縄が首に軽く食い込んで少し苦しかったが きちんと開かないと喜兵衛の怒鳴り声が飛んだ トキが足を広げると喜兵衛は彼女の股間を丁寧に舐め回した 最初は鳥肌を立てていたときであったが次第に猿轡の脇から声が漏れ始める…
「感じているのか?この雌豚が!」と喜兵衛は嬉しそうに言った そして仕方がないなとか何とか言いながら首の縄を外した トキはとりあえず死の恐怖から介抱されてホッとしたのか またしても失禁してしまった
もう言いなりのトキを四つん這いにさせ犯してやった 喜兵衛は征服感でいっぱいになった だが次第にそれは薄れていき、何かが足りない事に気付いた 喜兵衛は部屋の中を物色し始めた
あった!これだ! 喜兵衛は背筋がゾクゾクした まだ四つんばいでしりをヒクつかせているトキの尻めがけて 5センチほどの太さの杭を打ち込んだ
「ヴォァーーーー!!!」猿轡のせいで妙にくぐもった叫び トキは尻に焼け付くような痛みを感じたと思った次の瞬間には気絶していた だか喜兵衛はやめようともせず、地下室には杭を打つ「コン、コン」という 妙に小気味いい音が響いている
やがて杭は首の付け根から先端をのぞかせた 途中心臓を通り抜けたため杭が出てきた瞬間血が辺り一面にほとばしった もうトキはこときれていた 喜兵衛は背中に切り込みをいれ肋骨にそって皮をはがしていった
4時間ほどして作業が終わると人間の皮で作られたベストが出来上がった ベストといっても下腹部まであり 喜兵衛はそれを着込んで雄たけびを上げながら何度も何度も絶頂に達した 恨み・征服・性欲…すべてを満たした男の雄たけびであった
…オェッ… こいつエドゲインかよ! あ、でもこっちの方が先ということになりますね こういうの嫌いな方はごめんなさい 話の本筋とは関係ないんで、読み飛ばしてくださっていいですよ
今日はじめて見させてもらいました♪ 面白いので頑張ってください♪
だんだんと色んなものが、ガンバッテ下さい
326 :
あなたのうしろに名無しさんが・・・ :02/06/22 00:20
期待age
なんすかこれは・・
>327 がんばって最初から読んでみよう! 損はしないよ。 あ、スレの最初の方はナナメ読みでいいけど…
紀夫はいつになったら北海道に着くんでしょう…
>>324 ATVSEREEEOEMSESMA様
ありがとうございます
精進いたします
>>325 不気味なサダ様
だんだんと色んなものが…なんでしょう?
>>327 杉沢村演義です
>>328 >損はしないよ。
うれしゅうございます
>>329 紀夫はもう天涯孤独の身なれば帰る場所もないのかと…
その頃東京では鈴木の親族、友人たちが騒ぎ出していた しばらく連絡は取れないとは言っていたがもう二週間も連絡がない…何かあったのだろうか? もしや事故にでも巻き込まれているのではないだろうか? 心配した両親は警察に捜索願を出した
鈴木の父親は医師会の役員も勤めるお偉方だったので 何が何でも探してくれとの要望に対して特別に捜索班が結成された 元特高の刑事ばかり5人を専従班にして 捜査の為には多少の事はやってもよいということになった
捜査を開始したところ友人たちに旅に出ると告げている事が判明 駅での聞き込みをしたところ自宅近くの駅で羽後中里行きの切符を買っていることがわかる 地元警察に問い合わせるとちょうど鈴木が失踪したのと同じ頃に殺人事件が起きている事がわかり すぐに専従班のうち迫田・重石の二人が東北に向かった
現地について県警から駅長を紹介され話を聞くと駅員の一人が殺されており その駅員は前日まで鈴木らしい男と会っていたという あたりに聞き込みをしてみると 鈴木らしき男に会っているものが多数現れた
皆共通して「しぶいちもり・たなかのりお・青森の住所」の三点について聞かれている事がわかった 中にはメモをとっていた者もあり、青森の住所はすぐに割れる 駅長に聞くと鈴木らしき男は青森行きの切符を買っているということなので すぐにそちらに向かう事になった
青森でも地元警察に事情を聞いてみるとその住所には誰もいない事がわかった あたりの旅館で聞き込みを始めるとすぐに鈴木らしき男が宿泊している旅館があった 話を聞くと、こちらにいたのは2〜3日だが非常に派手に金をつかっており 車も「必要だから」と購入していた事がわかった
東京の方ではその後ほとんど何も出てこないようだが こちらに来てからはかなりはっきりとした足跡が見られる 迫田・重石の二人は東京に指示を仰ぎ専従班班長の野崎から青森県警に連絡 こちらで事件に巻き込まれたものとして捜査本部が設置された
80人ほどの捜査体制で調べを進めたが車を購入した後の足取りがぷっつりと途絶えてしまった そんな時、交番勤務の若い巡査が情報を持ってきた 先日鈴木の購入した車とよく似た車に乗った化け物が交番に現れ 銃撃したが傷一つつかなかったというものだった
化け物の風貌は鈴木とは似ても似つかなかったが 迫田・重石の二人は興味をそそられた すぐにその車の捜索が青森全県下で開始され程なく発見された 場所は例の住所のあたりであった
二人は捜査員を20人ほど引き連れてその場所に向かった そこは何の変哲もない雑木林の中の小さな空き地でごく小さな鳥居があるだけだった ふたるはこの場所に妙な懐かしさを覚えていた あの特高の取調室と同じ匂いがする
現場検証をしても何もでないのでこの日は一旦引き上げる事に しかし二人はその場所から3キロあまりのところにある15戸程の集落に向かい そこの長にあの場所について何か知らないかと尋ねた 長はポツリポツリと話し始めた
あのあたりはもともと土地が痩せている為すぐに飢饉に陥りやすく そのたびに集落の中なら一人犠牲者を決めて食べており 江戸時代の頃にはもう既に習慣的な食人の風習があった事を 伝え聞いていた
そして長がまだ子供の頃に一人の修験者がかの村を訪れ 村の悪霊どもと戦い鳥居に封じ込めたんだそうである だからあの小さな鳥居に近づくと悪霊の国に吸い込まれてしまうから 誰もめったな事では近づかないんだということだった
ここまでは長から長へきちんと伝えられた話だが 噂話としてはその村の住人は皆鬼のようないでたちだったとか 宗教にかこつけて当たり前のように人を殺すだとか そういう話を聞いていると、その長は語ってくれた
まあよくある田舎の伝説なのだろうが こんな与太話を報告したら班長にどやされるのが落ちである しかしあの場の不自然な空気といいもしかしたら何かあるのかもしれない そこで迫田・重石の二人は明日にでも鳥居をしらべてみる事にした
昨日と同じ20人を連れて現場に向かったが いざ入ろうとしても皆尻込みをして誰一人としてはいろうという者がいない 仕方がないので二人ではいる事にして 残りの警官たちをそこで待機させた
>1000鳥さん 一気に読ませていただきました。 スピード感があって怖いです。 この文章は、何かあらかじめ書いたものを打ち込んでるのですか? それとも頭の中からダイレクトに書いてるのですか? 会社員より別の道を選ばれたほうがよいのでは? もしこの話が500レスで終わっても、また別の話をお願いします。 1000レス行ったら、新スレでお願いします。読みたいです。
続きが気になって気になって仕方ありません。
>>347 最初はダイレクトにいってました
最近は一旦メモにおこしてますが殆どダイレクトに行ってます
お陰で今日ようやく時系列のずれに気付きました
どこだかは言いませんが微妙におかしいです
やはりきちんと書かないとダメなのかもしれませんね
会社員ではありません、自営です(暇です)
この話がどこで終わってしまうかはちょっとわからないんですが
またこうやって遊べれば楽しいかなと思ってます
だからネタを下さい!ほとんど謎!って方が話は作りやすいです
今次回作が思い浮かばないので悩んでます…
>>348 ATVSEREEEOEMSESMA様
私はあなたのハンドルの由来が気になって仕方ありません
351 :
あなたのうしろに名無しさんが・・・ :02/06/22 12:01
沢村忠かと思った
村では人の数が減っていた 御当番に人を取られて残った村人は今ではもう100人ほどしかいなかった 村人たちには多少の動揺が見られたが長老たちは確信していた これで現世に戻れるのだと
村人の殆どは不審にさえ思わないようだったが 彼らの村では時が止まっているようであった 変わらない季節、何時までも続く祭りとその後に来る飢饉 そして繰り返し行われていた惨劇
死んで腹に入ったはずの者たちがしばらくすると何事もなかったように蘇り また地獄が繰り返される… 我々は憎悪と因業の塊であり ここはまさに地獄なのだ
この無限のループを断ち切る術を ずっと彼らは探していた そして鍵は見つかった きっかけはあの男の来訪からであった
紀夫の父の一郎は山師的なところのある人物であった 若い頃に東京に出て仕事もせずにヒモ同然の生活をしていたが ある日青森出身の女給から杉沢のことをきいた ただこの女給は尾ひれがついた噂話しか知らなかったので
江戸時代に幕府が財宝を隠しておくために 特別に結界を張り誰も立ち入れないようにした村があり 青森市に近い所にそれがあるらしいという 出鱈目な話であった
だが一郎はそれを真に受けてしまい 色々調べた挙句に村へ入ることに成功し そこで一人の娘とであった 娘の名はコウといった
娘はこの一郎にすぐにたぶらかされ、はらまされ そして男の子を二人産むのである この頃から村のループは少しづつであるがほつれ始めており 村長たちはそれに気付いていた
しかし村に財宝がないことを知った一郎は村を出たがり コウを騙して村から出る事に成功する 気付いた長老たちが後を追っても既に遅かった 田中一家はもう手の届かない所まで行ってしまったようだった
何故なら彼らは村から離れて生きていく事が出来ないのである 鳥居から出られるのは知ってはいたが一刻もすると息苦しくなり 結局またもとの地獄へ戻らなければならなかった また繰り返すのは嫌だ!長老たちは話し合った
そこで一つ疑問がわいてきた 何故コウは帰ってこないのか? もしかしたら村から出ても平気な者がいるのではなかろうか? たとえば飢饉の時に人食いをしなかった者たちなどは大丈夫なのではないだろうか?
田中家はもともと村の庄屋で飢饉の時にもある程度は食料もあったために人食いには加わらなかった そして田中家に使用人として出入りしていた室田幸造も加わっていない一人であった 長老たちは幸造に田中一家を探すように命じる 無限の回廊を抜け出るために
コウたちの行方はようとして知れなかった しかも現世ではすべてに金が必要で思うようにいかなかった そこで長老たちは村で取れた作物を幸造に託し捌かせた 金はあっという間に貯まっていった
その資金を武器に、幸造は裏社会にネットワークを張っていった 食料の方がいいとなればそうしてやったので 何時しか幸造は裏社会で隠然たる実力を持つほどになっていた そして情報が入ってきた
すいませんが今週はここまでという事で 話がやや飛び気味ですが、いよいよ整理段階に入ってきたので 読みづらいかもしれませんが御了承ください それから先程も書きましたが新作のネタ募集します 津川事件がいいかなと一瞬思ったのですが謎がないんで却下です 未解決で不思議がいっぱいピコピコポン!みたいな事件を教えてください どうぞよろしくお願いします ではまた来週更新いたします
367 :
あなたのうしろに名無しさんが・・・ :02/06/22 19:04
昨日読めなかったので今日一気に読みました。 うーむ。濃い内容になってきましたね…! 不思議がいっぱいピコピコポン!…て(笑
1000鳥さん、あなたはすばらしい才能の持ち主ですよ! 本当にプロの方ではないのですか? 今までだらだら2ちゃんをやってましたが こんな秀逸スレに巡り会えて本当に感動しました。 今後の展開を楽しみにしています。
>>368 現在話を整理中でなるべく全てが繋がっていくようにしようとしているのですが
嗚呼!こんな事書いちゃってるよ!なんてのがかなりありまして難航しています
伏線のつもりでほんとに伏したままなんてのが多くて困っています
ですから内容が濃いわけではなくそれっぽく見せかけているだけなのです
当時私ピコピコポンがほんとに欲しかった…
>>369 いかにもそれは褒めすぎというものです
幼少のみぎりより嘘をつくのだけはとても上手く
ばれないようにつじつまを合わせるのはもっと上手かったんでそのせいではないでしょうか?
ちなみに作文コンクールはしょっちゅう入選はしていましたがその程度です
まあ、「ガキのお遊び」といったところです
最初は父の一郎である すすき野の繁華街で酔って喧嘩をして 相手のヤクザに大怪我をさせてしまい同じ組の者に捕らえられているというのだ 幸造は早速札幌に向かった
一郎はリンチを受け体中が腫れあがっていた 幸造の顔に見覚えがあったらしく助けてくれと哀願するので 家族の事をすべて話せば助けてやるというと 北海道の苫小牧にいたが一人家族を離れて札幌でヒモをやっているので
今は妻と子供たちがどこにいるかは判らないと言って事切れてしまった 頭にきた幸造はその場にいたヤクザになにやら呟き金を渡すと出て行った 漸く手がかりらしき物が見つかったがコウお嬢様が不憫でならなかった 翌日一郎は斧で頭を割られた死体となって地元警察に発見されている
苫小牧で調べを進めた結果何度か転居を繰り返しているようで 漸く旭川の住所がわかったときにはコウは獄中死しており 子供の兄の方はずいぶん前に死んでいたようだった 残ったのは弟の紀夫一人となってしまった
村の命運は紀夫に託されたといってもいいだろう 長老たちは何が何でも紀夫を探すよう命じた だが紀夫は戦地に行っており生死も不明だった そして終戦を迎える
幸造が紀夫を乗せた船が博多に着くことを知ったのは到着の前日だった 慌てた幸造はとりあえず東京まで行き列車を乗り換える紀夫を待つことにした そういえばどんな顔かたちやらさっぱりわからないと思いさらに焦っていると 向こうから歩いて来る青年にコウの面影を感じた
すれ違う若者を見て構造は目頭が熱くなった これで村が救われる コウお嬢様もお喜びかもしれないと思うと嬉しかった 思わず声をかけていた
話しているうちに紀夫が村のこのを何一つ覚えていない事がわかり それには失望を禁じ得なかったが それでも幸造は村のことを話し終えると満足感でいっぱいになった 後は紀夫が行く気になってくれればいい、もしダメなら引っ張っていってやると思っていた
紀夫はどうやら村に興味をもったらしく 翌日の列車で向かったようだった 幸造は達成感を感じていたが 同時に疲れも感じていた
熱が出たのは三週間後 倒れたのはその三日後 病院に運ばれた幸造はしばらくして事切れるが その死に顔は安らかだったという
どうやら無限のループは打ち砕かれた この赤黒い生き物が何よりの証拠だ 今までこのようなものは見たことがなかった 人の屍肉を喰らって生きるこの化け物はこの村そのものなのかもしれないと村長は思っていた
鬼様は成長を続けていた 体長は1メートルを超え、顔らしき物がはっきりと見えてきた 歯が異常に発達しており熊のような歯並びで鋭い牙も持っていた 動きは非常に遅いが餌を食べる時だけは非常に素早く動くようだった
村に代々伝わる経典には次のように書かれていた 汝らの最後のよりどころは鬼様であろう 鬼様は汝らの魂を猛く、優しく包んでくださるであろう 鬼様は汝ら一族と異教徒との契りにて御出でなされる よって汝らは異教徒と接するには注意が必要となる 一.鬼様には屍肉を与えるべし 一.御神ばしりの時までは鬼様に鐘、太鼓の音を聞かせるべからず 一.御神ばしりの時には鐘や太鼓を打ち鳴らし鬼様の生誕を祝うべし 鬼様が五尺を超えた時に御神ばしりがあるであろう
あっ着々と増えてる! コッッソリsageデフレーフレー
385 :
あなたのうしろに名無しさんが・・・ :02/06/24 11:19
みんな読め!おもしれーぞage
どうやら鬼様とは仏教でいうところの弥勒菩薩のような存在で 最後の救済者なのだろうと解釈された ただ判らないのは‘御神ばしり’が何をさすのかであった それが判らない以上儀式の完成はありそうになかった
その頃迫田と重石の二人はようやく鳥居をくぐりぬけあたりを調べていた こちらには雪が積もっていない事、地形がまったく違うことを除けば ここも普通の村にしか見えなかった ただ重苦しいほどの陰惨な空気があたりを支配していた
しばらく捜索していると川のほとりに小さな小屋を見つけ事情を聞いてみようとそこに足を向けた 二人は近づくに連れ強くなってくる血の臭い匂いに気付いた 拳銃を構えた二人は扉をたたいた 「警察だ!開けろ!」
中では喜兵衛が「作業中」だった …警察?あの巡査がそんな事いうわけねぇし… おかしいと思った喜兵衛は猟銃を構えて外の様子を伺った 外には見慣れない二人組が銃を持って立っていた
…外から来たんだろか?だったらやべぇな… 喜兵衛はなるべく平静を装って言った 「ちょっと待ってくれぇ、今開けるからぁ」 ドアの脇に警官が移動する気配を感じるとドア越しにそちら側に撃った
迫田はドアの反対側で重石の胸に赤い丸が浮き出るのを見ていた 散弾銃だ! 二発目は重石の頭を直撃し、頭はまさにざくろのようになり 辺りに肉片が飛び散った
とまあここまで書いてメモ帳が一杯になりました 「メモリが不足しています」だそうです びっくりしました
迫田もドア越しに夢中で発砲した 薄っぺらい板だから22口径なら貫通するだろうと思い 続けざまに4発打ち込んでそのまま逃げ出した 重石はもうダメだ!ここにいては殺される!と思った
打ち込まれた4発のうちの2発が喜兵衛の右太ももに当たっていた どうやらそのまま抜けているようだが痛くて歩けもしなかった 足を紐で縛ると少し楽になったので 銃を杖代わりにして村長の所へ向かった
迫田は死に物狂いで鳥居の所まで走ってくると急いでくぐりぬけ 無線で応援を要請した 30分後には先に来ていた20人も合わせて50人もの警官が集まり 後から来た組の中には散弾銃やライフルを持っている物も何人かいた
一人づつ鳥居を抜けるだけで大分時間がかかったが 全員そろうと先程の小屋の方に駆けだした ついてみると重石の死体はそのまま放置されており 小屋には誰もいなかった
一人の巡査が血の痕を発見しそれをたどっていくと 大きな鳥居のある集落にたどり着いた 血の痕は鳥居脇の社務所のような所に続いており あたりには人影もあったので用心して進む事にした
もう勘弁してけろや。
400 :
不気身なサダ :02/06/24 22:20
400ゲット
その時である ゴーッという大きな地鳴りがしたかと思うと あたりが立っていられないほどグラグラと揺れ出した 皆思わず地面に這いつくばった
一分間ぐらいは揺れていただろうか… ようやく揺れが収まってきた時迫田は先程の社務所の方に目をやって驚いた 半壊している!あそこには人もいたはずだ! 猟銃を持った男よりも避難誘導のほうが重要だと思った
「我々は警察だ!ここから避難しろ!」 と叫ぶ迫田に村人達はのろのろと従った しばらくして村人たちがいなくなると 小さなかすれ声が聞こえてきた
どうやら社務所の下かららしい この下敷きになったら…と思ったが すぐに瓦礫の除去を始めると 初老の男性が現れた
どうやらこの男はもう永くはないようだ 口から血の混じったピンク色の泡を吹いていた それでもどうにか搾り出したかすれ声は 笛を吹けというものだった
近くにいた警官の一人に警笛を吹くよう頼んだ 迫田はその意味がわからなかったが吹かせた 短くピッとしか吹かなかったが それでも十分だったようだ
またしても揺れが来た 今度のはさっきよりも凄いかもしれないと思っていると 目の前の地面に亀裂が走った 亀裂は見る見るうちに広がっていった
何人かの村人はそこに飲み込まれていった ようやく揺れが収まると社務所の瓦礫の除去を急がせた 再び漏れ聞こえてくる声の様子から 重傷者がいるに違いなかった
瓦礫をどけていた警官の一人山本は 何でこんな事をしなきゃならないんだと思っていた だからこんな所に来るのは嫌だったんだなどと考えながら 梁のような大きな木をどかすと
そこには山本の死がこちらを見つめていた 「?」訝る山本に鬼様が飛びかかった 「うぉ!おわぁー!」と叫び声を挙げたが 次の瞬間鬼様の牙は山本の頭を噛み砕いていた
叫び声に気付いた迫田が振り返ると そこには赤黒い物体がいて警官に襲い掛かっていた そばにあった散弾銃をつかむと 続けざまに3発打ち込んだ
弾は跳ね返されたのかめり込んだのか ほとんど効いていない様子であった さらに撃ち込む迫田であったが 顔色は真っ青になり目には恐怖の色が浮かんでいた
紀夫は何やら騒がしいなと思っていた 大人数で話しているような声が聞こえていたし銃声も聞こえた 村には銃が一丁しかないのに何種類もの違う銃声が聞こえるのは おかしいとは思っていた
そこに来て今度は大きな地震である 紀夫は生きた心地がしなかった この社が壊れたらどうしようと思ったが 足がすくんで動けなかった
随分と永い揺れに感じた… 揺れが収まってみると辺りは何事もなかったかのようだった とりあえずこの社に被害はないのだろうか? 紀夫は回って点検しておく事にした
驚いた事に一箇所だけをのぞいてはまったくといっていいほど被害がなかった その一箇所というのもトイレの床が少し抜けているだけだった ただその抜けた所を覗いてみると そこが見えないほど深い穴のようだった
と、そこにまたしても地震が来た 穴を覗き込んでいた紀夫は生きた心地がしなかった 床は次々に抜け落ちていきトイレは大きな穴になってしまった 紀夫は穴の縁で腰を抜かしたようにへたり込んでしまった
またこんな大きな揺れがきては大変だと思い紀夫は外に出る事にした 社を出るとそこには大きな地割れが出来ており 大鳥居のほうまで続いているようだった 紀夫は途方にくれて座り込んでしまった
鬼様は手当たり次第に人間を襲っていった 警官たちは銃で抵抗を試みたが一切効果はなく 次々に腹の中に飲み込まれていった あたりはまさに地獄絵図と化していた
迫田はまたしても逃げ出していた 行方不明者?捜索?もうどうでも良かった 急いで小さな鳥居を潜り抜けると車を移動して鳥居を塞がせた これであいつはこちらには来られない筈だ
今度は大鳥居の方で何やら騒ぎが起きているようだった 黒っぽい物体が素早く動いているのが紀夫にも見えた それがなんであるかは判らなかったが危険な物である事だけは確かだった 紀夫は慌ててあの小さな鳥居のほうに逃げ出した
地割れを避けて避難していた村人達もこれに気付いて クモの子を散らすように方々に逃げ出した だが長老の一人はその場にしゃがみこんで狂ったように叫んでいた 「御神ばしりじゃ!御神ばしりじゃ!地割れの上を神様がお走りになるぞ!」
紀夫はようやく鳥居にたどり着くとすぐにくぐりぬけようとした だが何かつかえているのかいくらやっても向こう側に行けないのである 焦ってきた紀夫はそのつかえているものを無理やり押し出そうと 力いっぱい押したりゆすったりしていた
迫田は車がゆさゆさと揺れるのを見た あいつが来た! 慌ててその場にいた警官に命令して車を押さえさせると 自分は散弾銃で鳥居の出口めがけて発砲した
紀夫はいきなり眼の前がパッと光るのを感じたが遅かった 強靭になった皮膚は弾を跳ね返してくれたが目は別だった 両目に何発もの散弾を喰らった紀夫は もう何も見ることはできなかった
何時しかすっかり日も落ちて、あたりは真っ暗になっていた 村人の一人沖田 朗(55)はまだ野山を逃げ回っていた 時折聞こえる叫び声は大分減っていた 暗くなってきたからあの化け物にも俺たちが見つけにくいのかもしれないと思っていた
あたりはしんと静まり返って葉の揺れる音もない これならもう大丈夫かもしれないと朗は思い始めていた 近くにあった切り株に腰掛けて 一服つけようとマッチを擦った
そこにはマッチの火に浮かび上がる鬼様が目の前にいた 音も、気配もさせずにどうやって… そう思っている朗はにげようともせずあっという間に飲み込まれてしまった これで村人も警官も一人残らずいなくなった
鬼様は苦しかった 産まれてこの方安らぎをあたうる事もなく ただただ屍肉を喰らっていただけだった それがどうしても我慢できなかった
だが外に出ようなどとは考えなかった そういう考えは一切沸かなかった ただただ肉を喰らい そして憎悪を膨らませていった
ある日地面が揺れたかと思うと まわりを囲んでいた壁が取り払われると その憎悪は爆発した 今こそ復讐の時なのである
何故だかは判らなかったがそう思っていた 眼の前を蠢く者たちが異常なまでに鬱陶しく 襲い掛かると少し気が晴れた 喰らってやると快感が体中を走った
別に意識などあってもなくてもどちらでもいいのである 命乞いする者などもいたが感情におぼれることなく ただ快楽のために、ただ自分を癒すためだけに 村人を襲った
だが朗を襲った後、鬼様は不思議な感覚にとらわれた 何かをしないといけないという義務感だった 心の中で「一つになるのだ」と念仏のように唱えながら 鬼様はゆっくりと鳥居を目指した
紀夫は社まで戻ってきたが 途中にあるあの知恵遅れの家は誰もいないようで、声をかけても返事がなかった 紀夫にはわからなかったが家の中は血だらけだった もう紀夫しか残っていなかった
嫌な気配を感じて紀夫は振り返った 振り返っても何も見えはしないのだがそこには何かがいた 生暖かい息が顔にかかり ヌメヌメとした肌が体に触れた
紀夫は恐怖のあまり後ずさった そしてやにわに立ち上がると 転がるように外に出て 走り始めた
何度も転び何度も木にぶつかりながら紀夫は走った 出鱈目に走っていたがどうやらあの小さな鳥居のところに来ているようだった もう一度鳥居をくぐろう、今度は大丈夫かもしれない 紀夫は再び鳥居をくぐろうと試みた
その頃にはもう迫田は引き上げていたが 大きな岩を鳥居の前に運ばせていた これで鳥居は完全に塞がれており あちらの世界との接点は断たれたのだった
紀夫はまた渾身の力を込めて押していたが 今度はぴくりとも動かなかった またあいつが傍に来ているのを感じていた もうどうでもよくなっていた
鬼様には選ぶ事が出来た 小さな鳥居から外界に出て行くことも可能だった だが何故だかそうはしたくなかったので 紀夫を運んで社に戻った
紀夫にもなんとなく自分の役割がわかって来た 我々二人(?)は浄化の為にこの世に生まれたらしい そうとわかると彼は鬼様に身をゆだねた 二人はあの深い穴の方へと向かった
大きな口を開けてそれは待っていた よくよく聞いてみると底の方から呻き声のようなものが聞こえる 紀夫には全てがはっきりとわかった そして二人は奈落の底へと落ちていくのだった… 了
一応解説を… 御神ばしりは御神渡りという諏訪湖で実際に見られる現象をヒントに得ています 湖が凍ったり解けたりするのを繰り返す事により起きるんだそうです その亀裂が諏訪大社上社から下社にかけて走る事から 神様が諏訪の湖を渡られる、ということになったらしいです 封印された村の話は中国で飢饉の時に自分の子供を籠に入れて 暗闇の中村人同士で交換して食べたというお話から取りました 以上二つとも諸星大二郎の漫画がベースになっています 我ながら「嗚呼、パクリまくってるな」と思います… 次はまだ何を書くか決めていないのでしばらくお待ちください 7月位には書き始めたいと思っています 次回はなるべくオリジナルで頑張りたいですね ではまたお会いしましょう
どうやらこの話も佳境に入ってきたみたいですね。 1000鳥さんがんがって!
その奈落の底にはいかなる光景が!? ここも作ってほしいっす。 それとも読み手の想像に任せる作戦か?
>そして二人は奈落の底へと落ちていくのだった… 了 ↑終わってますよ…
解説2 かつての悪行の為に封印され、無限のループを繰り返す村人 それから救われようと彼らの創りあげた‘鬼様’に望みを託すが 逆に陰惨な結末を迎えることになってしまう そして結局は憎悪の塊でしかなかった鬼様は 扉の「鍵」にあたる紀夫とともに地獄に落ちて 人食いの遺伝子は断たれたのであった…というオチなんですが ダメですか? 皆様、1000鳥はもうすっかり疲れ切ってしまって書けません。何卒お許し下さい。 気が安まることもなく御苦労、御心配をお掛け致し申しわけありません。 1000鳥は皆様の側で暮らしとうございました。 1000鳥遺書より また7月にお会いしましょう
450 :
不気身なサダ :02/06/25 20:48
1000鳥さんお疲れ様でした、後編も楽しみにしています
お疲れさまでした!!いやあまさかこういう展開になるとは…
452 :
1000鳥 ◆M1A2R4VY :02/06/26 09:27
保守
1000鳥さん、変なとこにレスはいってすいません。 確かに >400 の後にカキコしたはずなんですが… とにかくお疲れ様でした。とっても楽しませていただきました。 次回も楽しみにしています。
>>453 そうだったんですか
もう終わってるのに‘佳境’といわれたもんだから慌てました
でもそれはそれでオカルティックな現象ですよね
次回作は書き始めました
セッション9という現在公開中の映画の予告だけ見て
「あ、面白そう」と軽い気持ちで始めましたが多分全然違う話になってしまうと思います
セッション9見た方はお話聞かせてください
456 :
1000鳥 ◆M1A2R4VY :02/06/27 19:04
保守
最初から一気に読みました 死姦はちょっときしょかった 1000鳥さん乙カレー いまさらながら 【裏返し】
458 :
あなたのうしろに名無しさんが・・・ :02/06/27 20:33
昨日、小学生の娘が「TOKIOのTV番組で、みんなで畑を作ったりしてる 村の名前、なんていったっけ?」と聞いてきたので 杉沢村と答えておいたのですが、違いましたでしょうか?
459 :
あなたのうしろに名無しさんが・・・ :02/06/27 22:13
今日一気に読みました。 カナリオモロイ 新作期待。。。
462 :
1000鳥 ◆M1A2R4VY :02/06/28 07:49
>>457 かわいそうな1の姿も見ていただけましたか?
屍姦は書いてる本人もかなりきつかったです
吐きそうでした…裏返し
>>458 残念ながらそれはガチソコ村です
野菜の他にもDQNボクサーとか洗脳ラーメソマソとか造ってマス
>>459 ただ今鋭意準備中ですんでしばらくお待ちください
個人的にはエロ小説にしたかったんですが半角板でやれと満潮に怒られました
>>460 イメージしていたのはまさにこんな所です
特に1番上の左から1枚目、奥の方に小さな青い鳥居が…
463 :
あなたのうしろに名無しさんが・・・ :02/06/29 00:30
1000鳥age
464 :
あなたのうしろに名無しさんが・・・ :02/06/29 10:40
>個人的にはエロ小説に… 各種エロ板でも、よく妄想小説書く人いますけど いざ書くと、すぐネタ切れして続かないんですよねー。 その点、1000鳥さんの話は最後まで読めて良かったです。 次回作も期待してます。
>466 =1000とりさん A評価おめでとうございます。 新作も楽しみに待ってます。
1000鳥さんマンセー! 次回作ごっつ楽しみにしております。 短文を投稿ってやり方が 読みやすくていい感じでした。
このスレすごいです。 夢中になって読んじゃいました。 次回作期待してるんで頑張ってください。 あ、ついでに裏返し。
470 :
あなたのうしろに名無しさんが・・・ :02/06/30 11:53
>469 おまえ、あのスレから飛んで来ただろ! 「裏返し」すんのは止めれ!
471 :
あなたのうしろに名無しさんが・・・ :02/06/30 12:21
すまん、裏返し。
472 :
あなたのうしろに名無しさんが・・・ :02/06/30 12:43
部活の顧問の名前、杉沢・・・。 と、別にどうでもいいことを書いてみたり。
473 :
1000鳥 :02/07/01 00:12
自宅からなんでトリップありませんが 保守のためにageておきます
さあでは始めましょう
S県K市の現在は空地になっているところに 1950年頃までは病院が建っていた 今回はそこにまつわる話を 少ししてみたいと思う
その病院は1898年に建てらた レンガ造りで東京駅を設計した建築家辰野金吾が手がけた 地上3階地下1階建ての豪華な建物で 当時は見物人が出るほど立派なものであった
しかしその中身はというと精神病棟が主であり 現在でいうところの心神喪失状態で犯罪を犯したものも 時折収監される事があったようで 窓に鉄格子がはめてある病室も多くあった
このようなことがあったため この病院は開業当時から色々な噂が絶えなかった ここにその噂のうちのいくつかを 紹介してみよう
1.院長始めスタッフ全員が発狂している 2.俳優の誰某が通院している 3.臓器の売買が行われている 4.人体実験が行われている
これらのほかにも沢山の噂話が囁かれたが 一番信憑性を持って語られたのは2つ目の話で まあゴシップが好きな人は昔から大勢いたので 無理からぬ事かもしれない
481 :
あなたのうしろに名無しさんが・・・ :02/07/01 22:54
待ってました!ワクワク
ムネオハウスって知ってる
>>481 お待たせしました
大変です…100レス分ぐらいつまらないという理由で削りました
ぼちぼちいきます
1945年、終戦とともに病院は突然営業を停止した というより職員や患者が誰もいなくなってしまった このときにも色々な噂が飛び交いましたが真相はわからず 土地、建物は市に託されることになった
1949年、市はこの建物を市庁舎として利用する事を検討し始める たびたび起こる地震にも耐え抜いている点や 病院自体の評判はともかく建物の美しさが市のイメージアップになるとの理由からであった だが何しろ建設されてから50年も経っている建物だったので
きちんと調査をしてからという事になった 調査はO社に依頼された 辰野金吾の建築物に詳しく、よく似た構造の東京駅を改修した経験を持っていたので 彼らに白羽の矢があたった
依頼を受けたO社では早速調査チームを結成する スタッフは最初は6人で後から応援が来る予定になっており 設計部から3人(豊田・高地・木戸)、施工部から2人(高崎・菅沼)、材料部から1人(太田)であった 調査が終了しだい改修に入る予定で調査期間は1ヶ月を予定していた
6人はすぐにK市に飛び調査を開始する 設計部の3人は建物全体の構造を調べるため、まずは地下から 材料部の太田は建物の材料のサンプル集めのため3階から 施工部の2人は1階からそれぞれ調査を開始した
おお。 前回は伝奇ホラー(でいいのかな?)でしたが 今回は正当派怪談のヨカン
1000鳥さん、楽しみにしていますよ!
わぁい始まった♪ 待ってましたよ1000鳥さん 当方かなりのちきんですが楽しませていただきます。
>>489 本人もなんだかよくわからずに書いてます…
怪談なのかテクノスリラーなのか方向性がいまいち見えません(スマソ
>>490-491 楽しみにしていてくれた方がいてくれたというだけでも嬉しいです
当方もかなりのチキンです
その昔‘セブン’を劇場で見て激しく鬱になりました
3階に向かった太田は一つ一つ病室を見て廻る事にした レンガの質は良いようだし、どうせ研究所に材料を持ち帰るだけだから 大して時間もかからずに仕事は終わってしまうのだ まずは一番奥の病室に足を踏み入れてみた
病室には窓に鉄格子がしっかりとはまっており 簡単なトイレも備え付けてあった ベッドもそのまま置いてあったが生活感はまるで感じられず まるで刑務所の独房のようであった
3階には同じような部屋が25と、ナースステーション(だったと思われるところ)があり そのほとんどが荒らされることも無くそのままの状態で残っていた 鉄格子がある以外は普通の病院と大して変わらず 精神病院といってもこんなものか…といった印象しかなかった
1階に行っている施工部の2人も大体同じような様子だった 診察室があり検査室があり…普通の病院とそう変わりはなかったが2点違う所もあった 1つは待合室の無い事だがこれは入院患者ばかりだったことを考えると そうおかしい事ではないのかもしれない
もう一つは手術室である 手術台があり無影灯があり設備自体はそう変わらないが なぜか簡単に移動できるようになっていた そして何より違ったのはその壁である
リアルタイムではじめてみたが 早く続きが見たい! 一気に読むほうがいいのか・・・ でも気になって見てしまうだろうなぁ 1000鳥さんがんがってくり〜
>>491 もしやオカ板にずっといるとか?
ではそんなあなたの為にストックを放出しましょう
…最近円谷幸吉の気持ちが少し判ってきたような気が…
廊下側の壁は分厚くしっかりとしたコンクリートで固められており 入り口から入って左右の壁には無数の小さな穴があいていた そして廊下側の壁と相対する壁一面に大きな鏡が取り付けてあり 部屋全体を映し出していた
そして部屋の片隅にはなぜかトイレとベッドも備え付けられ 手術台と無影灯がなければ何の部屋だかわからないような感じだった 「まさかガス室じゃないよなぁ…」と菅沼」が呟くと 高崎も「俺もそうじゃないかと思ってたんだが」と頷いた
さて地下に入った設計部の3人はもっと奇妙な場所に来ていた というよりもどこにもいけなかったのだ 地下への階段を下りていくとそこは通路になっていたのだが どこにも扉の類が無かった
通路だけが張り巡らされた地下は非常に陰湿で しかも嗅いだこともないような異臭が漂っていて 30分もしないうちに全員出てきてしまった 「こりゃ何か装備を考えんとイカンな」と3人は話した
嵐の前の静けさってとこですね。 ワクワク、ドキドキ… マターリと続けてください♪
>1000鳥さん さっそくありがと! 早く続きが読みたいがあまり催促しては悪いので 黙ってROMっています。
>>491 追い込まれないと実力を発揮できないタイプなので
「はよ書かんかいゴルァ!」ぐらいはOKですよ
黙ってROMられるほうがきついんで…
507 :
あなたのうしろに名無しさんが・・・ :02/07/02 19:49
漏れ、読み物きらいだけど なんか楽しく全部読んでしまいますた。 1000鳥さんがんばってね。
508 :
あなたのうしろに名無しさんが・・・ :02/07/02 20:48
はよ書かんかいゴルァ!」
509 :
あなたのうしろに名無しさんが・・・ :02/07/02 23:24
はよ書かんかいゴルァ!と言ってみるテスト。
・・・・はっはよかっ書かんかい・・・・ゴッゴルァ
はあ はあん はぁあん はぁああぁぁぁん いくうぅぅぅぅぅ ぅぐっぅ
こうして1日目は無事終了した 成果があったのは材料部の太田ぐらいで しっかりとサンプルを取ってもう本社の方に送っていた その日旅館で風呂を浴びた5人は部屋で飲みながら話し始めた
なかでも設計部の豊田はここK市の出身だったため あの病院にまつわる噂話を披露したが 臓器の売買や人体実験…という所で一同黙り込んでしまった あってもおかしくない…そう思わせる場所だったからである
K市の歴史は古い 周辺には古墳群があり時折歴史の中にも顔を出すような町であった そのため言い伝えや伝説が数多く残り それらが半ば宗教のような形で残っていた
その宗教は仏教徒も神道とも違っていた 伝説の多くは日本が世界の中心でありその中枢がK市であることを示唆していた そのためか他の宗教との折り合いが非常に悪くK市付近以外ではほとんど広まらず 時には弾圧や迫害を受ける事もあった
このため信者は地下に潜ることになった 自分の信仰を公にはせず 日を決めては密かに集会を開くといった具合であった 彼らは名前を‘娑団’と名乗っていた
娑団はK市では根強い広がりを見せており K市の行政、立法、司法機関のそれぞれの要職には娑団の関係者がいた ただ現在の娑団は奉仕活動を主な活動にしている為評判はよく 宗教団体というよりはロータリークラブのようなものだと思われていた
実はO社の一行がK市にやってきた時 娑団からボランティアで何かできませんかという申し出があった しかし事が専門的なので我々にお任せくださいと やんわりと断っていた
だが出張中に利用する宿は市で指定された この宿は安い割には非常に設備が整っていて評判が良かった ちなみに宿の主人は娑団の人間だったが 人当たりのいい人で怪しいそぶりは無かった
彼らは娑団の存在すら感じる事も無く仕事をしていたが 実際には彼らは監視されていた 彼らの行動、会話は全て筒抜けになっており どこに行くにも監視が緩む事は無かった
さて翌日、設計部の3人はマスクや懐中電灯などを買いに出かけ 残りの3人は2階を見て廻る事にした エレベーターは無いので階段であがっていくのだが 2階にはどうやっても行けないのである
太田は昨日も同じ階段をつかっていて やけに長い階段だと思っていたら3階についていたと話した 他に階段は無く非常階段も無いようである この建物は一体どうなっているのだろうか?
2回程登ったり降りたりしてわけが判らず悩んでいると 先ほど買い物に行った設計部の3人が来たので一緒に行ってみる事にした 事情を説明しながら階段を上がっていくとまたしても3階についてしまう どうやら特殊な造りの建物になっているようであった
ちょうど2階ぐらいの高さの所は漆喰で綺麗に塗られており 叩いてみてもかなりの厚さがありそうで継ぎ目なども一切ない どうやら元々そういう造りになっているようだ 「地下と2階が繋がってるんじゃないか?」と、豊田が言い始めた
「この建物はどういう事情かは知らないが2階を隔離しておきたいんじゃないのかな だからわざわざ地下からしか行けないようにしてあるんじゃないか?」と豊田は主張した じゃあという事で皆で地下を調べてみることにした 太田だけは市役所に行ってこの建物の設計図を取りに行く事になった
買出し組みは全員分の装備を買っておいたようで それぞれに防塵マスクと懐中電灯と手ぬぐいを渡した 臭い除けの為にマスクの上から手ぬぐいで覆って 5人は地下に入っていった
つまらない… 話が一向に膨らまない
通路はぐるりと四角く張り巡らされており 扉や隙間はもちろんの事出っ張りや凹みさえも見当たらない 綺麗に積み上げられたレンガがまるで一枚の板のようになっていて 丹念に調べても一切の手がかりはなさそうだった
仕方がないので1階の院長室(らしき部屋)で対策を練る事にした すぐに太田が戻ってきて設計図を広げたのだが 昭和に入ってから何度か工事があったようでもしかしたら変っているかも知れないと 市役所で言われたと話した
設計図は見事な物だった 設計部の3人などは「さすが辰野金吾…」といったきり絶句してしまうほどである だが特殊な造りにはなっていないようで 設計図通りなら階段は今とは全く別の所に普通のものがついているはずである
裏返し!一応ね・・・(遅
>525読んでるあたりで 「 墓地を見おろす家」っていう 怖ーい本を思い出しました。 ところで1000鳥さん、本当に書くの嫌いなんですか? それにしては文章うますぎですよw
>>533 「墓地を見おろす家」ってどんな本なんでしょうか?
私実はチキンなんでその手の本、映画は見た事ありません…
調子がよければドンドン書けるんですけどね
前作の屍姦のあたりは絶好調でした
今回はきついです
>>534 ∵ハイハイ、イマダシテアゲマスカラネェ∵ッテダシテヤルワケネェダロウガヴォケ・・・プシュー
地階も通路は確かにそのままだったが きちんと部屋もあり、もちろん扉がついていた じゃあこの扉の所をもう一度調べてみようということになり 一同は地下に降りていった
図面を広げながらいちいち扉の位置を確認したが そこにはやはりレンガの壁しかなく何もない 叩いたりもしてみたのですが音が違う所も特に見当たらず もう一度院長室に戻る事にした
何の手がかりも無いまま暫くはこれからどうすればよいかを話し合っていたが それも話し尽くすとする事がなくなってしまった 設計と施工の5人は設計図をじっと見つめていたが そのうちに太田が部屋の中をあちこち探し始めた
豊田も加わり二人であちこちの引き出しや扉を捜すうちに 院長のデスクだったらしい立派な机から一枚のメモが見つかった 「右9左2左6右7」と書かれたメモを見て二人は金庫の番号に違いないと思い こんどはダイヤルを探す事になった
この頃から全員で探し出した所 本棚の本の後ろからダイヤルが見つかった メモどおりにまわしてみると 隣の部屋でカチャリと音がした
隣は事務室のようだった ここも探してみると床の一部が取っ手のように持ち上がっている それを引っ張ってみると畳1畳ほどの大きさの床が持ち上がった どうやらそこだけ軽い素材で出来ているらしく一人で持ち上げられるほどであった
そしてその下には階段が下に続いていた 先程地下に入った時のあの臭いがより強烈に立ち昇ってきた 急いで全員マスクをしたがそれでも耐え切れないほどで 一旦床を閉めて明日また出直すことにした
翌日は朝から皆で買い物に行き防臭マスクを買い込むと 改めて昨日の床を開けてみた まだ臭うが我慢は出来そうなのでそのまま全員で 地下を調べることになった
その階段を下りていくとなかには4つの部屋があった 両側には部屋が2つづつある どうやらここはあの地下の回廊の内側のようである 5人一緒に一つづつ扉を開けて調べていくことにした
ところが4部屋あるうちの3部屋は鍵も掛かっていないのに開かない 特殊な構造の扉なのかと思いながら最後の扉に手をかけると ここはすぐに開いた なかはどうやらエレベーターのようだ
ボタンは二つ 上のほうを押してみましたが何も起こらない 太田が電気が来ていないからでしょうと言うとそれはそうだという事になり 一旦引き上げて電力会社に連絡を取り午後には電気を通して貰える事になった
午後になって電気が通じた ボタンを押すとエレベーターはすごい音を立ててやってきた 施工部の高崎が暫く点検をすることにした 高崎は建設用のエレベーターに詳しいのでその役を買って出たのである
1時間ほどで乗れる状態になったので上にいくことにした エレベーターは普通の密閉された物ではなく、よく作業現場にあるような外が見えるタイプの物で エレベーターシャフトの内壁が良く見えた 内側の壁はどす黒く汚れており、気味が悪かった
2階にたどり着いてみると作りは3階と同じらしかった しかし3階が非常に綺麗だったのにもかかわらず こちらは荒れ放題に荒れていた 外部から進入しにくいこちらの方が綺麗だろうにとふと疑問がわいた
まずはナースステーション(らしき部屋)から調べてみることにした あたりはなにやら血の痕ような汚れで非常に汚かったが そこには興味をそそられる物が数多くあった なかにはここがどこだか疑いたくなるような物も多数あったのだが…
いったいどんな物が…
うをぉぉぉぉぉぉ 途切れてしまった・・・・ 昨日は見ることができず今日一気に読んだ 気になる木になる・・・・・・ はっはよ書かんかい ゴルァ・・・
この後信じられない結末が! from ガチソコ
>>553 それはしょぼい結末を暗示していると取られかねないと思われ(w
私は期待してますがね。
>>554 暗示も何もまだ何も考えてないんですが
色々浮かんでき過ぎて収拾がつかない状態です
ご期待にこたえられるように頑張るつもりではおります
まず棚の中には当たり前だが多数のカルテがあった 興味を持った豊田は背負ってきたザックにとりあえず一束放り込んでおいた その他にも日誌のような物や個人的な手帳も見つかり それらも豊田が全て持ち帰った
そして驚かされたのは奥に部屋があることであり またその中身だった 部屋の入り口はまたスイッチでしか開かないようになっており スイッチ盤を見つけた豊田が色々試しているうちに偶然開いたのである
なかは10畳ほどの広さで大の字のベッドがあり 手足の所には革のベルトがあって、それで患者を縛ったのであろう 壁の棚には数々の拷問道具が揃っていて なかには血の痕や肉片らしきものが付いていた物もあった
すっかり気分が悪くなってしまった6人だったが あとは建物の痛み具合を調べてここを出ようということになり 病室を廻って調べることになった 4人は一つ一つ病室を廻っていった
病室の荒れ方はひどいものだった ベッドがひっくり返されていたり(このベッドは据え付けられている物だったのに) トイレの配管が捻じ曲げられていたりで 一体何があったのだといわんばかりの有様だった
そして圧巻は一番奥の部屋だった 最初は床が少し汚れているだけかと思っていたのだが 堺が天井を見上げて「ウワッ!」と叫び声をあげた 天井には直径50センチ程の穴が開いていた
そしてその穴の周りには血のようなものがべっとりと付着していた 皆は早々に部屋を飛び出したが 豊田はそういえば…ファウストの最後はこんな終わり方だったような… と思いつつベッドに上がって天井裏をのぞいたが特に何も無かった
部屋を全て廻り終えた6人は最初のナースステーションに戻ってきた 太田が「早く出よう」と言い出した 急かされなくても皆早く出て行きたかったので すぐにエレベーターに乗り込んだ
外に出てくるとあれはやはり血じゃないのかと菅沼は言いだしたが 血だったら警察に行かなきゃいけないだろうしそれはそれで面倒だという話になり 天井裏を確認した豊田が何も無かったという報告をすると じゃあいいかとその話は終わってしまった
翌日からも調査はさらに続けられた 皆本来の仕事を忘れて病院探索に熱中していたが 今回の件でそれもすっかり萎えてしまった 調査期間も残り少なくなってきたので急いで調べてしまうことにした
2階部分はかなり汚れてはいるのだが 建物自体には何の問題も無いようだった 工事の際には内装は全て取り払ってしまうだろうから あの天井の穴も問題にはならないだろう
3階も建物強度の調査をした 皆が調査に散らばるなか1人豊田だけはナースステーションを漁っていて オープンリールのテープ2本と大量の薬を持ってきていた この階も建物に問題はなさそうであった
残るは地下の開かない3部屋だけとなった 手早く済ませる為にバーナーを用意して焼き切ることにした 1つ目の部屋には大量のガスボンベが置いてあった 中身はどんなガスなのかは不明である
2つ目の部屋には今度は大量の薬が置いてあった ドラム缶のような容器に手付かずの状態で3つあり 「メタンフェタミン 実験用」の文字が赤字で書いてあった これは豊田が3階から持ち出したものと同じもののようである
そして最後の3つ目の部屋を開けると一同は血の気を失った そこには腐乱した死体が山積みになっており 部屋からは強烈な異臭がした 地下室に蔓延している臭いの元はここだったようだ
この部屋は20畳ほどあるのだが 部屋の端から端までビッシリと死体で埋め尽くされていた 慌てて扉を閉め地上に上がると すぐに警察に連絡した
奇妙な事に通報から警官が到着するまで5分とかからなかったが 動揺している6人はそんな事に気付く余裕は無かった 実は警察では娑団から逐一報告を受けており 何かあったらすぐに駆けつけられるように手筈を整えていた
6人はK署に連れて行かれ型どおりの事情聴取を受けた 死体の古さから6人が犯人である事は誰も考えておらず 発見時の様子を聞かれただけですぐに解放されたので 皆一旦宿に帰ることにした
豊田はカルテや日誌を自分が持ち帰った事を話さなかったかどうか皆に確かめた 皆一様に「嗚呼そうだったね」といい 何か持ち帰らなかったか等の質問は無かったと答えた 太田などは話さなくて良いんですかと心配ていた
翌日本社に事件を報告し指示を仰ぐと 調査が終わっているなら帰ってこいとの事だった あの死体の部屋以外は調べが一通り終わっていたので帰ることにし 調査班は解散する事になった
調査班解散の翌日、太田は本社に出社して 上司に報告書を提出しサンプルは研究所に送った事を伝えた 部長も事件を知っており、「ご苦労さん、大変だったな」と声をかけてくれた 何よりもうあそこに行かなくて良いというのが太田をホッとさせてくれた
異変に気付いたのはその翌日だった 仕事を終え帰宅した太田はなんとなくおかしい事に気が付く 最初は何がおかしいのかわからなかったが 調べれば調べるほど奇妙な点が出てくるのだった
一気に読んでしまった...オモシロイ はよ書いてくだせいゴラァ!
579 :
あなたのうしろに1000鳥さんが・・・ :02/07/04 23:23
age
今日初めてこのスレ見ました。 全部一気に読んだら正直疲れましたが。。。(藁 1000鳥さん応援してますのでがんがってください。
嗚呼!!みなさん!! すいません!!ageてしまいました。
>>578 オウ書いたるわいゴルァ!新作今一だろゴルァ!
>>580-581 私も過去ログとか一気に読んでると目がかなり疲れます
年です…
ちなみにこのスレageようがsageようがほとんど荒らされないんでご心配なく
今時杉沢村でもねぇだろ!ってのが皆さんの本音かと思われます
>>491 今日もきちんと出席してますか?
チャンと嫁やゴルァ!もうストックがなくなりつつあるから不安だぞゴルァ!
1.施錠したはずの窓が開いている(壊された形跡は無い) 2.ベッドが1cmほど動かされている 3.クローゼットの中が綺麗に整理されている 4.金品等で無くなった物はない
5.アルバムから写真が2枚抜かれている 6.ヘアブラシについていたはずの毛がなくなっている この6点であった 3.に関してはもっと雑然と整理してあったはずであった
ただ盗まれたのは写真二枚だけのようなので 警察には届けない事にした 捜査で時間をとられてめんどくさそうだと思ったからであった 10万円以上置いてあった現金が無事で何よりよかった
しかしその2〜3日後からはつけられているような気がし始めた 誰かがいつも後ろにいるような気がして それでいて振り返るといつも違う人間なのだ 太田は病院がらみのことだと思い用心していた
それは半年ほど経った雨の日のことだった 太田はこのところ尾行も感じなくなっていたので油断していたのかもしれない 向こうからやってくる男がまだ雨が降っているのに傘をたたもうとしているのが見え おかしいと思ったときには「プシュッ」と音がして、辺りに桃の香りが漂っていた
急に目の前が真っ暗になり呼吸が苦しくなった 体中が痙攣を始め瞬時にに意識も無くなった 男は太田の死を確認する事も無く 何事もなかったようにそのまま立ち去っていった
豊田は調査班解散以来ずっと会社に来ておらず 既に2週間が経過していた 同僚が心配して電話をかけたりアパートを訪ねたりしたのだが 連絡は一切取れなかった
心配した会社の上司が実家の方にも連絡してみたのだが繋がらなかった
だが実家の連絡先を記入しているのが入社した年の事だし
もしかしたら実家の方は引っ越して連絡が取れないだけかもしれないからと
それ以上探すのを止めて念のため休職扱いにしていた
>>589 トリップつけ忘れ
実は豊田はK市からまっすぐうちには帰らず K市内の喫茶店で友人と待ち合わせ そこであのカルテを見てもらって何が書いてあるのか聞いてみた 友人の顔から血の気が引くのにそう時間はかからなかった
友人の説明によるとこの50枚のカルテの内容はどうやら手術の記録らしく 詳しい医学用語はわからないが脳を摘出するとか何とかで 中には大脳全て取ったり中枢だけ(脳幹)を残して全て取り除いたり という事ばかり書いてあるというのだ
そしてカルテには必ず‘実験’という判が押されており 全員のカルテに死亡したと記載してあるというのだ ついでにあの病院の中での事を話してやると 友人はますます顔色が悪くなっていった
もう夜になっていた 豊田は友人に変な物を見せてすまなかったと謝って別れ K駅から列車に乗った 列車の中では日誌や手帳を読みふけった
日誌の方はたいした事は書かれていなかった ○号室の患者が薬を誤飲したとか×号室の患者が暴れたので注意が必要などと 申し送りのような日誌で退屈なほどだった だが手帳の方には全く正反対の事が書かれていた
豊田タン。。。
597 :
あなたのうしろに名無しさんが・・・ :02/07/05 23:00
598 :
あなたのうしろに名無しさんが・・・ :02/07/05 23:19
知る者はいる。
600げと 1000鳥氏がんがれ
1939/2/12 傷口にペスト菌を塗りつけた検体馬健勝は 食欲、気力とも旺盛なるも顔色悪し 宮本中将もひどい指示をする方だがお国のためである
1939/3/25 東京で御前会議があり、席上で宮本中将は 「神兵を養成たらん」と景気のいい事をぶち上げていた どうやら我々に仕事が回ってくるようである
1939/3/31 馬健勝の容態はやや悪し 嘔吐、下血がひどく危険で近寄れない状態である 看護婦が1名感染させられてようで同一部屋にて監禁す
1939/4/18 馬健勝死亡 だがペスト菌培養槽としての彼の役目は終わってはいない 同室の看護婦が暴れるので麻酔銃使用とのこと
1939/4/30 馬健勝と発狂した看護婦を満州へ移送 厳重なる管理のもと貨車に詰めて運び出す 以降新しい実験に取り掛かる事となる
1939/5/7 神兵養成計画 1.手術による肉体の強化 2.薬物投与
1939/8/11 死刑囚から神兵候補生5人を選抜し徴用す 全員IQ120以上肉体頑強なれど 性格異常者多し
1940/2/1 宮本中将は計画の遅れを懸念 実験は失敗多く脳切除による著しい判断力低下が多く見られる 新たに候補生15名を要請
1940/3/15 到着した候補生は全員中国人 肉体・知能の基準は達しているものの非協力的な態度が旺盛 手術5、薬物10に振り分ける
1941/1/20 手術組は全滅 術法、術後管理とも難解で兵士にはとしては使えそうに無い 薬物はメタンフェタミンが効果あり
1941/2/1 宮本大将にメタンフェタミンの使用を具申 突撃時などには絶大な効果をあげるであろう ただ神兵と呼ぶには程遠い
1942/9/5 K市の市長と懇談 この男は何か気付いているようで 根掘り葉掘り聞かれ困った
1942/9/6 K市市長が病院を訪問 「何も言わずにこれをつかってください」と一冊の本を渡される 市長は何を聞いても「お国の為です」を繰り返す
1942/9/7 件の本をざっと読んでみたが素晴らしい! 我々の求めていた物はここにあったのかも知れない 明日研究スタッフに知らせてやろう
1942/9/8 本の件での会議上ではスタッフも驚愕の声をあげる 明晰な頭脳・冷静な判断・血も凍るような残虐性の全てを兼ね備えた 神兵が出来上がるに違いない
1942/12/5 実験は失敗続きなのは死刑囚を使用しているからだろうか? 戦局も皇軍に余りよくない情報がちらほらと混じり始めており 神兵の完成は早ければ早いほどいいだろう
1942/12/12 20号候補生が病室内で破壊行為 ベッドを投げつけトイレの配管をねじ切りそうななったとか すぐに薬殺処分
1943/5/24 満州から候補生20人到着す これより洗脳し候補生とする あのテープは効果が高いようで中国人にもきっと効く筈である
1943/11/1 神兵1号が完成す 日本人ではないのが残念だが完成には至る事が出来たので 次作は是非日本人でと宮本大将より命令ある
1943/11/10 神兵1号である蔡碓且は素晴らしい兵士振りを発揮する 命令には絶対服従し実験室での殺戮実験では候補生全てを手で引きちぎる これを見ていた研究者のうちの1人高橋正清が神兵に志願す
1944/6/22 高橋の神兵化に成功 素晴らしい出来栄えで、蔡よりも知能程度が高いせいかより高い判断力を持つ 1つ気になるのは蔡が高橋の命令しか聞かなくなったこと
1945/1/3 正月早々大変な事になった 我々はあの市長に乗せられて間違った選択をしたようである だがもう修正も効かない
手帳の記載はここで終わっていた あのベッドや配管を壊したのは神兵なる物の仕業だったようだ 最後にはもっと凄惨な出来事があったのかもしれないが それについては何も触れてはいなかった
豊田は手帳の内容をにわかには信じられなかった まるで小説か何かのようで事実だとは到底思えない内容である もしこれが本当にあった出来事だったならば…と思うと あのテープの中身が気になってきた
626 :
WATER MELON MAN ◆MwxQ2I3A :02/07/07 01:43
保守あげっ。 こっちもテープの中身が気になってきたよぉ。 早く続きが読みたいよぉぉぉ。
627 :
あなたのうしろに名無しさんが・・・ :02/07/07 03:20
スマン。この時代テープという物はなかった。
628 :
あなたのうしろに名無しさんが・・・ :02/07/07 14:15
〉〉627 1928 dr. fritz pfleumerがドイツにてプラスチックテープ地に鉄粉を塗った磁気テープを発明 1935 独basf/aeg両社によりベルリンラジオフェアにて磁気記録装置``magnetophone''発表される という事らしいからいいんじゃないの? それより続きが気になる・・・
629 :
れい・みすてりお(ジェイアール) :02/07/07 22:20
1000鳥さんの登場を待ちつつ期待age
631 :
あなたのうしろに名無しさんが・・・ :02/07/08 08:31
こんなつまんねぇ事やってんじゃねぇよ!ヴォケが!!
632 :
ドクタージャンピング中松 :02/07/08 08:33
フロッピーデスクは私が発明しますた。
633 :
あなたのうしろに名無しさんが・・・ :02/07/08 08:37
おまいら暇だな(プ
634 :
あなたのうしろに名無しさんが・・・ :02/07/08 08:40
ひとりでこんなことやって楽しい?
635 :
あなたのうしろに名無しさんが・・・ :02/07/08 08:44
636 :
あなたのうしろに名無しさんが・・・ :02/07/08 08:44
おもしろけりゃいいけどひとりよがりってつまらないです
637 :
あなたのうしろに名無しさんが・・・ :02/07/08 08:45
自分で自分にツッコミ入れて楽しい?
639 :
あなたのうしろに名無しさんが・・・ :02/07/08 08:46
楽しい?ひとり芝居?
640 :
あなたのうしろに名無しさんが・・・ :02/07/08 08:46
昼はロクなやつがいねから相手すんな 主婦や引きこもり糞レス厨がいるでな
643 :
あなたのうしろに名無しさんが・・・ :02/07/08 08:51
朝からみんな暇でいいな 勉学に仕事に勤しめよ マ、俺も無色だけどね
で、ここは杉沢村については話してないのか?
揚げ足とりしか能のない馬鹿が死にますように
646 :
あなたのうしろに名無しさんが・・・ :02/07/08 08:55
>>637 途中から創作杉沢村伝説スレにリサイクル
現在新作連載中という流れになってます
ちゅうか誰だか知らんが荒らすな!
杉沢村伝説って、なんか、「木島日記」に題材として取り上げられ てたような気がするが、違ったっけ?
荒らしてるのは例の糞スレグループだろ?まっ昼間からヒキコモリやがって テメーラが叩かれてるからってフツウのスレ荒らすな ヴォケといいたい
まあ、「木島日記」なんてカルトなもの持ち出してもあれだけど(w
>>637 それは知りませんが
ここでは1000鳥さんが創作してます
更新もまめだし俺はファンです
>>637 一人で延々と話し綴ってます
レスつけると喜びます
そんな人です
653 :
あなたのうしろに名無しさんが・・・ :02/07/08 09:08
独り芝居のすきなキモイ人
まあそういうことかと…
655 :
あなたのうしろに名無しさんが・・・ :02/07/08 09:09
難点はひとりよがりで話がイマイチおもしろくない
656 :
あなたのうしろに名無しさんが・・・ :02/07/08 09:10
ユニークな人がいる(今も?)いるスレなんだぁ。
657 :
あなたのうしろに名無しさんが・・・ :02/07/08 09:12
つまり、みんなにとって迷惑な人ってこと?
658 :
あなたのうしろに名無しさんが・・・ :02/07/08 09:12
659 :
あなたのうしろに名無しさんが・・・ :02/07/08 09:16
>>658 糞レス厨がウヨウヨしてるこの時間帯にあげるの危険と思われ
アゲアシとるわりに奴等はまともな根拠がねえんだし
了解
661 :
あなたのうしろに名無しさんが・・・ :02/07/08 09:20
∧_∧ ( ゚ ∀ ゚ )自演キタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!!!!! ______/| ヽ l ヽ______ (∋ / v \| ヽ ∈)  ̄ ̄ ̄ ̄| / 。 l 。 人 | ̄ ̄ ̄ / / ヽ ー - / \\ / / | | | \ヽ / / ヽ | \ // / | \ / | __( "''''''::::.(^^) / / /--;;;; ______,,,,,,---'''''''"""" ヽ ゛゛:ヽ. ../ / / ::::::::"""" ・ . \::. 丿 / / / ::::::: ..........::::::::::::彡''ヘ::::....ノ | ( く ::::::::::;;;;;,,---""" ̄ ^`` | \ \ /...  ̄ ̄ | / | \ /:::::::: : ヽ | / | _――-\|::::: :: ヘ | / |/ ⊂⌒ ヽ:::::: :::.. ノ |/ \::::::: /\:::;;;;;;__ ノ
どっちが善玉かわからんようになった。
で?何がいいたいわけ?
能タリン糞雑魚厨が朝からアオってあの糞スレ上げねえワケで・・
次の方666をお踏みください。
666 :
あなたのうしろに名無しさんが・・・ :02/07/08 10:14
666〜〜〜〜〜〜
667 :
あなたのうしろに名無しさんが・・・ :02/07/08 10:16
八つ馬鹿村なら知ってる。
668 :
あなたのうしろに名無しさんが・・・ :02/07/08 10:17
アフォですか?
669 :
あなたのうしろに名無しさんが・・・ :02/07/08 10:18
俺はまるでだめお を知っている
670 :
あなたのうしろに名無しさんが・・・ :02/07/08 11:18
皿仕上げ
こんなスレあったのか。 仕事から帰ったら、全部読んで参考にしよう(w つーか、昼から仕事すんのSalvador Daliぃ
672 :
あなたのうしろに名無しさんが・・・ :02/07/08 13:43
>>671 何の参考にするんだ?
ところで1000鳥さんはこないのか?
お〜い!続き書いてくれ〜い!
どうせオマエだろ?
674 :
あなたのうしろに名無しさんが・・・ :02/07/08 15:20
675 :
あなたのうしろに名無しさんが・・・ :02/07/08 18:06
はあ・・・んっ・・・あん、あっあ・あ・・・いや・・・っ、じらさないでぇっ!
1000鳥さん来ないなぁ・・・
677 :
あなたのうしろに名無しさんが・・・ :02/07/08 18:41
675はもう1000鳥さん無しじゃいられない体になりますた。
678 :
あなたのうしろに名無しさんが・・・ :02/07/08 18:46
1000鳥さん 楽しみに待ってるYO
680 :
あなたのうしろに名無しさんが・・・ :02/07/09 01:55
681 :
WATER MELON MAN ◆MwxQ2I3A :02/07/09 02:13
第2話が終わる前に1000逝ってしまいそうだ・・・
ageちゃえ
こんなフンスレのどこがおもしろいかさっぱりわからないぞ
684 :
あなたのうしろに名無しさんが・・・ :02/07/09 15:59
じゃあみんなで呼んでみようか! せ〜の ア〜ソパ〜アソマ〜ソ!!
685 :
あなたのうしろに名無しさんが・・・ :02/07/09 17:02
___
/ 无 \ _______
/ ∧ ∧ \ /
| ・ ・ | <
>>684 うるせー馬鹿!
| )●( | \_______
\ ー ノ
,-―-/ ヽ /¬__
/ |氏| / / \
/ \ .|寝|ー-ー/ / |
| ゙〜ー-、|屋| / / / l'
|_  ̄'フ⌒\_ノ /
:|゙゙二 /_,,-ー'⌒ /ノ
|三二三,x''"⌒ / ,/
゙l;二ノ二/ \ __二三彡_ノ
 ̄|  ̄ ̄`ー-二三三二(
|____ 二|
ノ / / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄~三
1000鳥さ〜ん今週は忙しいのかな?待ってます
687 :
あなたのうしろに名無しさんが・・・ :02/07/09 18:42
ありがとうアソパソマソ!! 本当に来てくれたんだね!
はよ書かんかいゴルァ!(W
この様子じゃ終了か・・・1000鳥さんにまた会えることを願って・・・
やい1000鳥! はよ書かんかいゴルァ! といっているテスト
やたら書くな!残りが減るじゃんか! と云っているオマエも書くなってか!
またスレ立ててもらったらいいじゃん?
新スレ立てずに、またどっかの落ち行く駄スレに 移動すればいい。
694 :
あなたのうしろに名無しさんが・・・ :02/07/11 00:08
アイコラ 船長 はやくレスしろよ ↑ ↑ オ 1000鳥
695 :
あなたのうしろに名無しさんが・・・ :02/07/11 02:15
1000鳥に期待age
皆さんの暖かい励ましの‘命令’ありがとうございました 仕事でずっと出てました、すいません ストックもなくなってるんで更新はぼちぼちになると思われますが またお付き合いいただければ幸いです アソパソマソまで来てたんですねぇ…
ただアパートにはテープレコーダーがなかったので もう一度実家のK市に戻る事にした 社のほうには朝一番で休むと連絡を入れておこうと思いながら 家に着いた時にはもう日付が変わっていた
豊田の母や兄弟は10年前に事故でなくなっていたので実家には年老いた父しかいない 父をたたき起こして家に入れてもらうと早速二階に上がってテープを聞き始めた 最初のテープにはお経のような音楽をバックに拷問されている叫び声が 多分複数人分入っていた
その叫びはこの世のものとは思えないような声でほとんど判読できなかったが 所々で「殺してくれぇ!」と入っていたり中国語らしき言葉もあった あの手帳に書かれてあったように連れてこられた死刑囚や中国人が 拷問される様子なのだろうか?
そしてテープの最後には地鳴りのような 轟音が3回入って終わっていた 何かの声に聞こえるので何度も聞き返してみたところ どうやら「 コ ロ セ 」といっているように聞こえるのだった
もう1つのテープの方は最初は何も聞こえなかった 微かに何か喋っているようなのでボリュームを大きくしてみると 先程のお経のような音楽にあわせてなにやら呟いているのが聞こえたが 何を言っているのかはさっぱり判らなかった
全部聞き終わった頃にはもう夜が明けようとしていた 一晩中暗いテープを聞いていたせいか 豊田はすっかり気が滅入ってしまっていた そこで朝の空気でも吸おうと縁側の引き戸を開けた
そこには近所の男たちが待ち構えていた 何が起こっているのか判らない豊田を取り囲むと 背中に注射針を突き立てた 豊田はそのまま気を失ってしまった
待ってました。 1000鳥さん、楽しみにしてますので、まったり続けてください。
1000鳥さん、お帰りなさい。楽しみにしてま〜す
気がつくと豊田はあの病院の手術室に寝かされていた ハッとなって起き上がろうとするのだが手足が縛られているのか身動きが取れない これはどうしたものかと思案していると 入り口から2人の男が現れた
2人のうちの1人には見覚えがあった 地下室の死体を通報して事情聴取を受けた時の刑事だ もう1人、眼鏡をかけた男は誰だかわからなかった 豊田は助けを求めようと必死にもがいたが体はピクリとも動かず、声も出せないことに気付いた
「ウッ…オッ…オッ…」 声にならない呻き声をあげる豊田を二人はじっと観察している と、刑事の方はおもむろに腰に下げていたガスマスクを装着し 右手をさっと上げた
果たして壁にあいた無数の穴からシューと音が聞こえてくる 豊田は10秒ほどで皮膚がピリピリと痛むのを感じはじめた 刑事の方も痛むのかしきりに手足をさすっているが もう1人の男の方は何事もないようだった
刑事のやや曇ったマスク越しからは明らかに動揺が見て取れた 彼は眼鏡の男に何やら囁くと部屋を出て行った 「オオッ…ウッ…オオッ…」必死で刑事を呼ぶ豊田に 眼鏡の男はニヤニヤと笑いながら近づいてきた
眼鏡の男は話し掛けた 「こんにちは、豊田君。私は高橋という者だ。知っているかね?」 最初は誰だかわからなかったが次のひと言で気付かされた 「君も神兵になるんだ」
高橋は続けた 「おめでとう、君は選ばれたんだよ。我々の事は調べたろう? 君も完璧な精神と肉体を持ってみたいと思うだろう? 願いはかなえられたんだよ。」
左腕にちくりと痛みを感じたが 何をされているのか見ることもできなかった またしても意識が薄れていき そして何も感じなくなった
市はまだ病院を市庁舎として使用する事を諦めてはいなかったため 調査から半年もするとプロジェクトは動き始めた 豊田は行方不明、太田は亡くなっていたが 会社としても‘そんな事には構っておれない’のだろう
高地、木戸、菅沼、高崎の4人はまたしても病院の前に立っていた やはり現場を知る者がいたほうがいいだろうとの事で 強制的に現場の責任者に仕立て上げられてしまっていた 4人は不安を感じながらも作業に取り掛かった
新しい市長社用の図面はもう引かれていたので後は作業をするだけだった 3階の作業は順調で内装を除去して所によっては壁も取り払い みるみるうちに生まれ変わっていった 4人はホッと胸をなでおろしたが、順調なのは3階だけであった
伊佐山啓悟(27)はO社の人間ではなかった 彼は孫請けの建設会社の鳶職人で 病院の改修には最初から参加して足場を組んだりしていた そしてその日は2階でサッシの取り付けを手伝っていた
窓は例の最奥の部屋の隣にあたる所で サッシの業者が新米なせいかやや遅れ気味だった 伊佐山は窓の外でサッシを持たされており 「早くしやがれ!このウスノロが!!」と怒鳴っていた
その時隣の部屋から「ヒュッ」と音がした と同時に持っていたサッシを下に落としてしまった しまった!と思って慌てた伊佐山は少しバランスを崩してしまい 足場に捕まろうとしたのだがそのまま下に墜落してしまった
http://vip.bbspink.com/test/read.cgi/ascii2d/1025801428/ 252 :myako ◆pN/QAvic :02/
07/06 03:49 ID:QGRkcHy1
>>251 皆で肝試しにでも行くんですか?(w
そうですね、五霊ヶ村とかお勧めですよ。
博打に負けた腹いせに、村人全員虐殺した挙句に犯人は自殺、それ以来、誰も住むものがなく
迷い込んだ人には必ず怪奇現象が…って所ですけど。
そこで一泊します? 宿泊費はただですから。
253 :名無したん(;´Д`)ハァハァ :02/07/06 03:54 ID:z9TK2QLw
>252
その、ご、ごれいがむら? ってどこにあるの?
254 :myako ◆pN/QAvic :02/07/06 03:57 ID:QGRkcHy1
「五霊ヶ村」=「ごりょうがそん」と読みます。
私の実家のある愛媛県は四国山脈のど真ん中、別子銅山の跡地らしいです。
もともとは別の名前があったらしいんですが、現在はそう呼ばれているみたいですね。
一度言ってみようと計画しつつ、正確な位置がわからないことと、その不気味すぎる内容に未だに実現せず…
>>721 何処にでもある都市伝説なんですね
半角板だとこんなふうに進行していくんですね
オカ板はすぐにネタで片付けられます
あ〜ちゃんスレも読みましたが…あそこでおとされるとチト不満が残りますねぇ
まぁ他人のことは言えないんですが…
他板のオカルトは新鮮
近くにいた者が慌てて駆け寄ったが伊佐山は首を折ってこときれていた そして何故捕まりもせず下落ちてきたかが判った 伊佐山の両腕は綺麗に切り落とされており 先に落ちていったはずのサッシをしっかりと掴んでいたのだ
急いで警察と救急に連絡したのだが奇妙な事は続いた 伊佐山の遺体にはすぐに蛆が沸き始め あっという間に全身を覆い尽くしていく そして救急車が来る頃には遺体の一部は骨が露出し始めていたほどだった
無事に再開できててよかったです。 一時はどうなることかと。
ガンガレ1000鳥タン!!! かなり遅いレスだがセブンは好きじゃ 今でも最後の奥さんの首の場面残ってる
>>727 ご心配おかけしました(スマソ
>>728 オオ、ご無沙汰です
一緒に‘セブン’見に行った女が映画終わった後で
ニコニコ笑いながら「楽しかったね!」と言ってきた時には
別れようと思いました
そいつはどうやらブラピしか見ていなかった模様…
下請けや孫請けの作業員たちは病院の噂は知らなかったが 迷信深い者が多くこの事件に恐れおののいてしまった そのため二階の奥の部屋に近づこうとせず そこだけは何とか4人でやらねばならなくなってしまった
仕方のないこととはいえ、これには設計の2人は不平タラタラだった 特に木戸などは「こんなのは設計の仕事じゃない!」とずっと呟き通しだった 何しろ研修以来こんな仕事はしたことがないからだ しかしまもなく木戸はこの肉体労働から解放される事になる
その時木戸は石膏ボードを固定する為に脚立に乗って作業していた 作業は配線に注意しながらのかなり厄介な作業で 既にかなり苛立っていた木戸はもう我慢の限界だった 「あー!畜生!!」思わず叫ぶと何処からともなく声が聞こえてきた
「そんなに嫌なのか?」 誰の声とも似ていなかったが、カリカリしていた木戸は他の3人のうちの誰かだと思っていた 「当たり前だろ!こんなの専門職じゃなきゃ出来ねぇよ!」と吐き捨てると ‘声’は「止めてもいいんだよ?」と答えた
今度ははっきり上から声がしたので木戸は驚いて天井を見上げた そこには大きな穴があり、その奥に無限の暗黒が広がっていた 木戸は「ウッ!」と声をあげた次の瞬間に 穴へと吸い込まれていった
3人には木戸の最後の声は聞こえなかった 暴れた木戸の足が脚立にぶつかり脚立が倒れる音を聞いて 初めてそちらに目が行った そこには首から上だけを天井にめり込ませた木戸がぶら下がっていた
またしても警察が呼ばれて3人は事情を聞かれたが 誰一人として3人を疑いはしなかった どう見ても人間業ではないのである 現場の様子はそれほど異様だった
現場は非常に綺麗で血痕の類は一切発見されなかった このように吊り上げられた場合は体液等が流れ出てしまうものだが それも一切見つからない 何よりも異常だったのは遺体の様子である
遺体は首から上が天井にめり込んでいるわけだが なかなか下に下ろすことが出来なかった 3人がかりで引っ張ってようやくおろす事が出来たのだが 首から上がどうしても見つからない
傷口は、まるで鋭利な刃物で切り取ったように綺麗な切り口で めり込んでいるというよりは天井にぴたりとくっついていたというほうが正しかった 天井裏も捜索されたがこちらは一切異常がなく どういう事なのかは誰にも判らなかった
立て続けに起きた二つの事件で作業は中断され いつ再開されるのかもわからなくなってしまった 下請けの職人たちは全員が辞めてしまい O社の3人のうち菅沼は発狂し会社を辞めていった
ガンガれ!
742 :
あなたのうしろに名無しさんが・・・ :02/07/14 14:37
あ・・・ぁあん・・・あっあっあぁあっ・・・もっとぉ・・・!
ふー、暑いねぇ
楽しんで読んでます。頑張ってください!
745 :
あなたのうしろに名無しさんが・・・ :02/07/14 17:59
最初から一気に読んでしまいました!1000鳥さん、がんがれ〜!裏返し(遅
病院は2,3階の工事がほぼ終わった状態でそのまま放置された K市側では早期の再着工を求めたが誰も引き受けなかった 何しろあまりに異様な事件だったので噂が噂を呼び 業界では知らぬ者の無い程有名な物件になってしまっていたせいである
1965年春 事件からはや15年が経っていたが噂だけは根強く残っていた これだけ経っても工事の引き受け手のいない事に郷を煮やしたK市は とうとう建物を取り壊す事を決めた
入札最低価格をかなり高額に設定した為かいくつかの業者が入札に参加し W興業が受注する事になった ところが工事を開始しようとユンボなどを搬入したところで 事故はおきた
突然誰も乗っていないユンボが暴走をはじめ アームを忙しく動かし始めた 慌てたW興業社長の渡辺完治がユンボに飛び乗ろうとしたが 振り下ろされたアームの下敷きになってしまう
作業員たちは駆け寄ってユンボを止め社長を助け出そうとしたが 社長の膝から下が地面に埋まってしまっている 急いで掘り起こしてみるとまたしても綺麗な切り口で膝下が切り取られており 既に蛆が湧き始めていた
結局社長は両足を膝上から切断する事になり 病院の取り壊し工事も暗礁に乗り上げた この決定的な事件によって病院は有名な廃墟となり 以降は手付かずのまま放置される事になる
豊田は長い間眠っていた いや、そんな気がしただけなのかもしれない そこには時間は無い 無だけが全てを支配しているような気がした
高橋に出会ってからは毎日がガス攻めだった 皮膚がビリビリと痛んだが体の奥から何かが湧き出てくるような感覚もあった 豊田と高橋は毎日沐浴でもするようにガスを浴びた だんだんと自分が変わっていくのが感じられた
そして午後からはたいてい例のテープを聞かされた お経のようなテープを先に聞き、それから叫び声のテープを聞くのだが 最初に聞いたときには気分が悪くなったのに 聞けば聞くほど心地よさを感じるようになりやがてそれは快感になっていった
手術室の鏡で見る限りは見た目はほとんど変わらないようだった 筋肉がついたとか毛が濃くなったとかそういうことは一切無い 空腹も感じない為食事もほとんど摂らなくなっていたが痩せることも無く まるで仙人にでもなったような感覚だった
あまり時間の経過を感じる事は無かったが 外はかなりの時間がたっているようだった 最初に高橋と一緒にいたあの刑事はもうすっかり年をとってしまい あまり姿を見せなくなってしまった
だが2人の世話をする者は何人もいたので不自由は無かった たいていは若い娘で話からすると処女でないといけないらしかった 彼女たちにとっては非常に名誉な事らしく 豊田や高橋の命令にはどんな事でも喜んで従った
だから酒池肉林の生活を送ることも出来たが 豊田は何故だかその気になれなかった 高橋の方は欲に任せた生活をしていたが 豊田は慎ましやかな生活をしていた
それはセックスや酒などよりももっと強い欲望があったからなのかもしれない 豊田の心の中では命を弄んでみたいという欲望が日増しに大きく膨らんできていた そしてそれはある日爆発した きっかけは些細な事からだった
林田栄子はまだ17歳 娑団の会合でこの役目の事を知り自ら志願してやってきた まだ高校生だったがこれを機に中退してしまい 病院に住み込んで豊田の世話をしていた
犯されたり叩かれたりということも覚悟の上での志願だったが 豊田は非常に優しく接してくれた 高橋の世話をしている女性達が暗い顔をしているのとは対照的に 栄子はこの役目を楽しんでいた
最初は栄子にとって豊田の存在はまるで雲の上の人物のようで 目を合わせることもはばかられたが 優しく接する豊田に次第に心を奪われていき やがてそれは恋心に変わっていった
ある日栄子は一大決心をし自分の気持ちを豊田に打ち明けた 豊田が誰なのか、どのような存在なのかは十分判っているつもりだった だがどうしても押さえきれずに思わず好きですと口走ってしまったのだ ハッとなって栄子はうつむいてしまった
>746 ワロタ
767 :
あなたのうしろに岸部四郎が・・・ :02/07/15 23:40
1000鳥age
期待あげ
769 :
あなたのうしろに名無しさんが・・・ :02/07/16 01:39
あ、あん・あああ・・・もう・・・!
その瞬間豊田のなかでスイッチが入った 豊田も栄子の事を気に入っていたのだが 何故だかは知らないが告白された瞬間すべてが憎悪に変わっていった 栄子がうつむいた瞬間、豊田の右手が彼女の喉笛を握りつぶしていた
顔を上げた栄子の表情には苦悶の表情が浮かび 口の端からはピンク色の泡がこぼれる 顔はあっという間に紫色になり、からだ中がこわばっていき やがて栄子は失禁してしまう
そんな栄子を見ながら、豊田は異常なまでに興奮していた あの可愛らしい娘がこんなに醜い姿になっている そう思うだけで背筋がゾクゾクした そして首を握った手により力を込め、頭を引きちぎった
辺りには血が噴水のように飛び散り天井や壁が見る間に真っ赤に染まっていく そんななかで豊田はいつしか恍惚の表情を浮かべながら射精していた 愛しいものを壊すのがこんなに気持ちいいとは… 豊田は自分がどうなっていくのかがおぼろげながら見え始めた
噂が噂を呼んでいた O社の改修工事の時やW興業の取り壊しの時の奇妙な事故が 面白おかしく尾ひれがつけられて語られていた 噂によってはもう既に500人ほど死んでいるというものもあったほどである
事実を確かめようと 今や廃墟となった病院に忍び込もうとする者が後をたたなかった 週末になると何組もの若者が集まっては なかを探索して回った
たまに思い込みの激しい者が霊が見えるなどといって騒いだが それはあくまで思い込みでしかなかった 埃などが積もっている事もなく人の気配のする場所であったが それはそこをねぐらにしているホームレスがいるためだろうといわれた
病院内はたいていの所は見れるが2階と地下は見られないため それも謎として噂になった そしてTVや雑誌にも紹介されるようになり 夏の週末などは何十人もの人が集まるようになった
ある時などアイドルタレントがやってきて撮影をしたこともあった 怖がりで馬鹿なそのタレントは撮影中に失禁してしまいさらには気を失って倒れてしまった 生中継だったためその模様が全国に流れ、彼は芸能界から姿を消したが その事件が噂に更なる信憑性を加えた
2001年春 きっかけは某インターネット掲示板だった ここではそれぞれの趣味、趣向によって区別された無数の掲示板群があり 毎日何万件ものアクセスがあるような所である
おぉ、そうきますか・・!たのしみたのしみ。
そしてその年の夏、そのインターネット掲示板は最大の危機を向かえた。
出演して欲しいコテハン名募集!(※全員死にます) もしいたら書き込んでおいて下さい ちなみにガイは出演決定です ご協力の程よろしくお願いします
(※全員死にます) ↑メチャ ワロタ でもコテハンはご勘弁を… この話もいよいよ怒濤の終盤へ! ものすごーく期待してます。
おぉ視聴者参加型になったのか、自分は勘弁
もちろん架空の物でOK ガイもやめときましょうか… 1つ考えたなかに名古屋コーチンというのがあったんですが あまりに間抜けなので何かいいアイデアを募集してます HNでいいのがあったら教えてください
死んじゃうけどいいんでしょうか?
ソンナサミシイコトイワントイテオクレヨ… オレイニダイカツヤクノウエデ・・・トイウコトニシマスカラ ヨーシパパガンバッチャウゾー
どうぞ殺して下さい。
>>791 了解
でも別に自分じゃなくてもいいんですが…
いかにもという感じのHNないでしょうか?
あと4人分です
ヒヒヒヒヒ……
どうぞ。
(・∀・)シャンティ♪ ←善意を押しつける無神経キャラ 666←666ゲトでいきがってる厨房キャラ あと、じちちゅうタイプもだしてください。
現場に愛機で颯爽と駆けつける 「マウンテンバイク」 登場キボンヌ。
「妹人形 彡*^∇^)」ってのはだめ?
皆さんご協力ありがとうございました
全部使わせていただくことにしますんでお楽しみに
>>796 のようにコテハンにアイデンティティを持たせるのは
出来るかどうかはわかりませんが、私も考えていた所なので
努力してみます
暫くお待ちください
ちなみに自分も出演します ‘映画などで最初に死ぬ役’です ヘタレです…
その中の掲示板の1つにオカルト板なるものが存在している 幽霊、UFO、UMA、等々様々な話題について 日々活発な意見が交わされていた そんななかで1つのスレッドがあった
‘S県の廃墟について語ろう’というものだった 最初はなかなか盛り上がらないスレッドだったが K市の病院の話が出ると俄然盛り上がり始め ありとあらゆる噂が書き込まれた
盛り上がりはとめどもなく続き 3日後には次のスレッド‘K市病院の怪’が立つ ROMも含めて大勢の人間が参加していたが ここにいたって3つのグループに別れた
1つ目のグループは心霊スポットとして病院を見ている者達である 彼らは病院で起きた(と言われる)数々の事件を持ち出し あそこで亡くなった沢山の犠牲者たちが 霊障をおこすと信じていた
2つ目のグル−プはただ廃墟として楽しむというものたち 建設から100年以上が経った建物はそれだけでも見る価値があるといい 心霊スポットとしてどうかなどははっきり言ってどうでもいいか否定的であった それよりも廃墟としての病院を楽しみたいというのが彼らの言い分であった
3つ目のグループはただ傍観している者達である 彼らはただおもしろいからそこにいるのであって別にどちらでもよかった そのため第1,第2グループのどちらに対しても煽りを加え これによってさらに議論が白熱していったのである
最初のスレッドが立ってから一週間が経ったところで いよいよ第3のスレッドが立った その名も‘【それ行け】K市病院の怪【突撃だ】’ いよいよ実際に突撃してみようという事になったのである
メンバーは6人で、HNで 廃墟グループからWATERMELON MAN・妹人形 彡*^∇^・マウンテンバイク 心霊グループから∵・イワタシカコ 傍観者グループからは1000鳥の構成であった
WATERMELON MANと∵がモバイルPCとデジカメを持ってきていて 掲示板に実況できるようにしていた 日時はあらかじめ伝えられており その時間は‘祭り’になるはずであった
豊田は時々この病院を誰かが訪れているのは知っていたが なぜか出会うことはなく、また会いたいとも思わなかった それよりも今は唯一の楽しみとなった 血の快楽にふけっていた
荻村早苗は美しい娘だった 大学に進学が決まっていたがもちろん豊田の世話の方を選んだ 豊田は別にセックスがしたいわけではなかったが 1日目から早苗を犯した
最初は軽い抵抗を見せた早苗だったが 次第に奉仕するさまが堂に入ってきた そうして1か月もそのような関係を続けると 早苗は妊娠していた
意外な事に、豊田は非常に喜んだ そして早苗に世話させるのを辞めさせて自分と一緒に暮らすよう命じた 早苗も嬉しくて仕方がなかったが 本当に豊田の子供を生んでいいものか悩んでいた
ある晩早苗は豊田にそのことについて相談した 最初は黙って聞いていた豊田だったが次第に様子がおかしくなり始めた 鼻息が荒くなり眼つきが尋常ではなくなっていた 早苗は次第に恐怖を感じ始めた
その表情が豊田にはたまらなかった やや憂いを帯びた恐怖におびえる顔… お腹の子供の事に気付くといっそうゆがみ 次第に青ざめていく
豊田はその瞬間を逃さずに 早苗の下腹部に手を伸ばすと 鋭くとがった爪を突きたてた まるで豆腐でも切るようにスーッと切れ目が入っていく
「ギャーッ!!!」部屋には早苗の叫び声が響き渡るが 豊田に魅入られた早苗は身動きすら出来ない 豊田は円を描くように切れ目をいれると 中から胎児を取り出した
痛みのあまり失神寸前の早苗がこちらを見ているのを確認しながら 豊田は弱々しく動く胎児に頭からかぶりついた 胎児はあっという間に絶命し豊田の口の端からは胎児の血が流れ出る 全てを見せ付けられた早苗はもう半狂乱になっていた
腹にぽっかりと穴が開いたままの早苗は 豊田の方を見ながらへらへらと笑い「かわいそうな人」と呟いた 止めを刺そうとしていた豊田だったがそれを止め 廊下側の窓から早苗を外に放り投げた
またえげつない殺し方や死体を。。。。 ヴェ〜〜 でも見入ってしまう 1000鳥タンのと・り・こ♪
病院検証グループは機材のチェックに余念がなかった 一応それぞれ自宅を出る前にチェックをして予備のバッテリーなども持ってきており 準備は万全のはずだった では最初に全員で写真をとろうということになり∵がカメラをセットしようとした
ところがカメラがウンともスンとも言わないのである 何処にも異常はないのだが電源すら入らない 色々やってみた挙句、どうも故障らしいという事になった WATERMELON MANのカメラも同様であった
2人とも慌ててノートパソコンをチェックし始めた こちらはどうやら大丈夫のようだったが 回線が不安定で途切れがちになりやすいことがわかった どう調整しても無駄のようである
こちらは運を天に任せるしかないだろうという事になり 6人は塀の隙間をくぐろうとした その時上のほうでガラスの割れる音がした 何事かと慌てる6人の上に死体が降って来た
ものすごい衝撃とともにちょうど腹に開いた穴が1000鳥の頭に覆い被さった 1000鳥は何が起こったのか訳がわからなかったが 慌てて振り落として始めてそれが死体であることに気付いた 思わず顔を触ると指が血でヌルヌルと滑る
「うわあぁ!」叫び声をあげて1000鳥は走り回り あまりの事態に皆一様に固まってしまう 最初に正気に戻ったWATERMELON MANがすぐに警察に通報したが その頃には1000鳥はそこからいなくなっていた
もう約束の時間になっていたが実況どころではなくなってしまった 警察にはこっぴどくしかられたがそれよりも1000鳥を探す方が先である 5人はワゴン車に乗せられK署に連れて行かれ そちらで事情聴取を受ける事になった
事情聴取が始まると警官たちはあきれ返った 何しろお互いに今日が初対面で電話番号はおろか本名すら知らないからだ ただオフ会で知り合っただけだから当たり前なのかもしれないが それをなかなか信じてはもらえなかった
翌日も話を聞かれ午後には全員釈放となったが 1000鳥はまだ見つかっていないという 5人は探しに行ってみたが病院でまたしても警官たちに見つかり すぐに追い返されてしまった
その日の夜11時を回った頃から例の掲示板ではオフ会の報告が行われた ただ画像がない以上何を言ってもネタ扱いされてしまう 5人は1000鳥が行方不明になったことも書き込んだが そんなニュースは流れていないから信用できないと返されてしまった
確かにニュースにはなっていないのである K市から帰ってくる時に買った新聞にも、テレビのニュースでも web上のニュースサイトでも何処にも載っていない 5人はすっかりヘタレ扱いにされてしまった
>>491 最近その手のサイトばかり回っているせいか
まだぬるいような気がしてなりません…かなりやばい?
もし私が何か事件をおこすような事があれば
「あ!俺こいつ知ってるよ!確かにキショかったよ」と
友達に自慢してください
1000鳥タンは自分で書いている文を実行してみたくなったもよう。。。 こわいよ〜こわいよ〜〜 自粛してくださいまし1000鳥タン
>>491 先ずはお前からだ…ケケケケケ!
といってみるテスト
実際その手のシーンは書いてて嫌になるんですが
これが売りかなというのもあるんで…そんな事ないか
屍姦がないだけましです。あれは非常に鬱になりました
始めて1000鳥 ◆M1A2R4VY のライブ創作を見れたよ!感動!! 1000鳥 ◆M1A2R4VY さんすっごい面白いよ。 楽しみにしてるから頑張って。 て言うか一度小説どっかに応募してみなよ〜。
嫌嫌と言いながらもだんだん文にのめり込んでしまい 役になりきり終いには屍姦を。。。そして人肉を。。。。 いやぁぁぁぁぁぁぁぁ 私はおいしくないよ!! マズーよ!!! やぁめぇてぇぇぇぇぇぇ(ナムナム ってあまり書き込みしてるとROMってる人に悪いので自粛! ではガムバって続けてくらへ〜
837 :
あなたのうしろに名無しさんが・・・ :02/07/18 22:00
はぁああっ・・・・あふ・ん・・イイっ
838 :
あなたのうしろに名無しさんが・・・ :02/07/18 22:01
__ ________ ./σ. || タイ人イイ! || //' iヾヽ ||⌒ ミ | /|| || i i ヾ ヾ ゚ ||Д´;) !!||. .//|| || i i ヾ ゚ ⊂.ノ ||//. .|| || i i ゚! ヽヽ || ||/ || || '.°゚ ゚ . || || || || i. ノハヽヽ゚ || || || ||9( ;´D`;)──| ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄|l─── □/ ( )_ノ_ノ_ノ_ノ_ノ_ノ_ノ ∽___/(__)__)ノ_ノ_ノ_ノ_ノ_ノ_ノ_ノ =( )¬l /_ノ_ノ_ノ_ノ_ノ_ノ_ノ_ノ /~~^~ ヾ||シ ~^^~~~~~ ~~~~~'、~~~~ ~~~ / __ ________ ./σ. || || || //' iヾヽ || || /|| || i i ヾ ヾ ゚ || ||. .//|| || i i ヾ ゚ || ||//. .|| || i i ゚ ヽヽ. || ||/ || || '.°゚ ゚ . || i ゚ 彡 ⌒ ミ ||9 l ── (`Д´;)<妻はマグロ!タイ人(・∀・)イイ! □/ /_ノ /)/ノ ∽___/_ノ ノハヽ⌒⌒) ) )) カクカク =( )¬l / ⊂(;´D`; )つ∪ /~~^~ ヾ||シ ~^^~~~~~ うわぁ〜ん!!
一話からここまで一気によんだよ。 面白かった。 けど疲れたよ。
>>835 お褒め頂きありがとうございます
応募ですか…では来年の直木賞あたりにご注目ください
(本人は小学生の作文程度だと思ってます)
>>491 脂が乗ってて美味そうだぞ、オイ!
先ずは生き血をすすってからだ といってみる(以下略
どうせなら普通にセックスしたいです、ハイ
>>839 あまり無理なさらないようにお楽しみください
私なんぞは歳のせいか300レス位でもう目が(以下略
>>837 オラ!今度はこっちだ!自分から尻振りやがって!メス犬め!!
配役に変更が生じました しばしお待ちを
同じ頃H市にある妹人形 彡*^∇^)こと雪村春樹の自宅では母親の奈津絵が心配そうに1人たたずんでいた 彼女の1人息子は昨日の夕方から戻ってきていなかった 友達と遊びに行ってくると言ったきり既に丸1日以上連絡がない 一体どうしたというのだろう?
↑間違い 妹人形 彡*^∇^)→1000鳥でお願いします
春樹が小学生の頃に父の事業の失敗がきっかけで両親は離婚、奈津絵が女手1つで育ててきた いつしか春樹は不登校になり今ではほとんど引きこもっていたが パソコンを買い与えてからは少しずつ変わってきていた PCを通して何人かの友達もできたらしかった
相変わらず外に出ようとはしない息子だったが それでもだんだんと口数が多くなっていくさまを見るのは楽しかった 何とかいう掲示板によく行っているようで 話題はそのことが多かった
そして一ヶ月ほど前にも PCで知り合った友達と会いに行くといって出かけていった 少しお酒が入っているようだったがとても楽しかったらしく その日会った事を嬉しそうに語る春樹を見ていると涙が出そうになるほどであった
そんな事を思い返していると玄関で呼び鈴が鳴った こんな遅くに誰だろうと思いながらのぞき穴から外を伺うと スーツ姿の男が二人立っている インターホン越しに「息子さんの事で…」と言われ慌ててドアをあけた
途端に口をふさがれ羽交い絞めにされる 必死に抵抗する奈津絵は注射をうたれてぐったりとなってしまう 男たちは用意してきたスーツケースに女を押し込めると 何事もなかったように去っていった
ほとんど物音を立てずに仕事を済ませたため 近隣の住人が気付いた様子もなかった 元から借金の取り立てが訪れていた家だったので 夜逃げでもしたのかと皆思う事だろう
5時間後… 奈津絵はベッドの上に縛り付けられていた 朦朧とした意識のなかであたりを見渡すと ベッドの脇になにやらぶら下がっていた
よく見るとそれは人間のようだった 喉から下腹部まで切り裂かれた真っ赤な肉塊だった 驚く奈津絵の目にもっと驚くものが見えた 肉塊の上には息子の顔があった
豊田は手術室の鏡の向こうでそれを眺めていた 春樹は錯乱状態で手術室でうずくまっていたところを見つけた 身元はすぐに判明し、母一人子一人であることもわかったので 口封じの為に連れてこさせたのだった
だが今や趣旨は変わっていた あの恐怖におびえる女の表情はどうだ? 恐怖や憎悪といった人間の持つ負のエネルギーこそが 自分を大きく育てていく事に、豊田は気付いていた
ではそろそろあの母親も息子のいる所へ送ってやることにしよう だって最愛の息子のあんな姿をいつまでも見せつけるのは可哀想というものじゃないか? 夫、その前に息子は私があの状態にした様子を細大漏らさず教えてあげなくては! なぜって?それを知った時のあの母親の顔が見たいじゃないか!
最初は動物でもよかった じたばたする小動物の足を切り落とし耳を削ぎ首を捻っていれば それで満足していたものであった だが次第にそれでは物足りなくなってくる
そこで今度は人間に手を出し始めた 最初の殺人は例の栄子であったが 事をいたしたその晩は興奮しすぎで眠れないほどであった そして次第にその手口も凄惨を極めていくようになってきた
もっと血が欲しい もっと憎しみが欲しい 絶望と憎悪の彼方にあるものこそが この世でもっとも崇高なものなのである
そう公言してはばからない豊田を周囲の娑団の人間たちは畏敬の念をもって見ていた あの高橋でさえすっかり大きくなった豊田の存在に恐れおののいて傅いていた そしてまるで王の中の王のように丁重に接した 豊田こそが捜し求めていた存在なのである
何世紀もの間、娑団は悪魔を崇拝してきた 悪魔の絶対的な力により自分たちの飽くなき欲望を満たすのが目的だった だが祈るだけでは理想はなかなか実現せず それならばと造りだす事に乗り出したのだった
幸い病院には研究データが残っていたので 薬物やマインドコントロールや手術などで これまでにも数多の邪悪なる者を世に送り出してきた だがたいていは犯罪者として扱われる程度の物でしかなかった
記憶に新しいところでは… 川俣軍司はただの薬中でしかなかったし 桜庭章司もたいした成果をあげられなかった 宮崎勤はなかなかの逸材であったが世に出すのが早過ぎたかもしれない
東真一郎は早くからその素質を認められ英才教育を施された 14歳でちょうど今の豊田と同じレベルに達したところで試験的に送り出してみたが これでもまだ早すぎたようだった いくつかの事例を踏んで娑団では慎重に事を進める必要性を感じていた
素質のありそうな者を誘拐してきては 色々な方法によって彼らの‘メシア’を発掘しようと 何十年もの間努力が重ねられてきたが ‘青い鳥’はどうやらすぐ近くにいて、気付かなかっただけのようだ
グログロスプラッター いいですなあ。 小説書きかけでどっか行っちゃう人多いのに ここまで書いてくださるとは もう神ですな。
娑団は読み方“さだん”でいいのですか? それと、頑張ってください。
>>866 そうです
全日本あぼ〜ん団でも結構です
最初娑団にとって豊田はただの邪魔者でしかなかった 自分たちの周辺をかぎまわる愚劣な異教徒であり 供物として消してしまう事も考えたのだが 調べていくうちに彼の血筋がそれを阻んだ
豊田自身から数えて5代前の祖先は K市ではかなり有名な庄屋だった ただ有名だったのは苛烈な年貢の取立てをするからであって 拷問好きな庄屋は当時「鬼」と呼ばれていたようだ
二重カキコエラーメッセージがウザイ
さらに遡ると15世紀頃にはこの地で賊の頭領として これまた残虐行為で名を馳せていた 襲った村では必ず儀式を行い 皆殺しにした死体を積み上げてはなにやら祈っていたという
豊田の一族からはこのような者が数多く出ており 邪悪な行為はもちろんの事邪悪なる者たちを統べる術にも長けているようだった 実際豊田の様子をうかがっていると 神がかり的なものを感じるほどであった
悪魔というものがこの世に存在するならば 豊田はまさにそれであった 何百年もの研究の結果 とうとう娑団は本物の悪魔を手に入れた
次回は来週になります この調子でいくと、どうやらこのスレを使い切っても 話が終わりそうにありません… どうしましょ?
1レス当たりの量を増やしても駄目? なんつって 漏れも消費してしまたよ…
10レスぐらいでそのまま沈んでるスレをリサイクルすればいいと思われ。
877 :
あなたのうしろに名無しさんが・・・ :02/07/20 18:46
今日は1000鳥さんの書き込み無いのか。 あっ!続きは来週って書いてあった。
“\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\”がいいんじゃないかな。 “軽めの怖い話希望”は短いの希望ってあるし。
ここまでくるのに、2時間ぐらいかかった・・・ でも、面白いからよし! かなりグロいけど・・・ 頑張れ1000鳥さん
881 :
あなたのうしろに名無しさんが・・・ :02/07/21 15:51
残り119・・・
882 :
あなたのうしろに名無しさんが・・・ :02/07/21 16:46
>>882 あらら・・・・
書き込んだときにはちゃんとあって
\\\\\\\\\\\\\\\\\\\はかなりいいと思ったんだけどね
884 :
あなたのうしろに名無しさんが・・・ :02/07/22 10:53
884は私です 間違いスマソ
1000鳥センセだぁ〜 先週からずっと、待ってました! (・∀・)センセイガンガレ!!
∵やWATERMELON MANは悔しかった ネタ扱いされた事もそうなのだが あそこまで行って何も調べられずに終わってしまったのが何より悔しかった 病院スレはすっかり静かになってしまっていた
5人はアドレスぐらいは教えあっていたので 雪辱に向けて連絡を取り合いながら着々と準備をすすめていた 必ずもう一度あそこに行って何かしらのネタは掴んできてやる 5人が5人ともそう思っていた
今回はもっときちんとした装備を用意する事にした モバイルPCは∵とWATERMELON MANしか持っていなかったのでこれは仕方ないとして カメラは全員が持っていくことにした ∵とWATERMELON MANにはデジカメをまかせ後の3人は光学式の物にした
デジカメがダメでも光学式なら…との思いがあった そのためイワタシカコは最も単純なレンズ付きフィルムを3つ持っていくことにした これで道中ずっと取り捲れば何かしら写っているだろうと思っていた 妹人形 彡*^∇^)はポラロイドカメラにした
その場ですぐに画像をアップできるかも知れないとの配慮であった そしてマウンテンバイクは10キロほど離れた隣町に住んでいたので 地元の利を生かして自転車に乗っていくことにした 何かあったときにはその機動力が役に立つかもしれなった
その他にもザイル、懐中電灯、軍手、ピッケル、テントまで持ってきていた 彼は山歩きが趣味だった為、仲間に頼んで全て人数分揃える事が出来た こうして準備は全て整った 後は実行あるのみである
全ての器具の動作確認も済ませた5人は 掲示板で再度の突撃と実況を予告 前日からマウンテンバイクの家に泊まりこんで対策を練り 翌日に備えた
翌日の夜7時に出発した マウンテンバイクは1人自転車で、残りの4人はマウンテンバイク家の車で送ってもらった 現地につくとマウンテンバイクが到着するまでの間に荷物のチェックを始める 今回は特に問題はなさそうであった
30分経ってもマウンテンバイクが来ないので 4人はカメラで遊び始めた 妹人形 彡*^∇^)はデジカメが珍しいらしくしきりにいじっている と、ようやくそこにマウンテンが到着した
「自転車のブレーキが壊れててさ」とすまなそうに彼は言った 大切な自転車でいつも整備を怠っていなかったはずなのにと首をかしげた でも5人揃った事だし、気を取り直して行こうと WATERMELON MANが歩き始めた
5人は塀の隙間を抜けると 昨日の打ち合わせどおり全員で一塊になってまっすぐ病院へ進んでいった 空気はひんやりと冷たく あたりは霧が出てきていて見通しが悪かった
病院の入り口まで来たところで 妹人形 彡*^∇^)が気分が悪いと言い出した 吐きそうで、立っているのも辛いというのである 仕方ないので入り口で待つように言うと4人で中に入っていった
スレ消費の為に駄文を載せている男を ‘センセイ’呼ばわりしちゃいけません 「オイ!ゴルァ!」ぐらいが丁度いいかと思われます
↑
>>887 へのレスです
早速∵とWATERMELON MANが写真をとろうとデジカメを取り出したが、またしてもおかしいのである
動作音はするものの液晶部が全く写らないのだ
後で写真をスキャンしてアップするしかないようである
だが∵は写っているかもしれないからとシャッターを切り続けていた
確実に写っているものが欲しいので イワタシカコは持って来たカメラをWATERMELON MANとマウンテンバイクに渡した 3人で重ならないように撮ればいいだろうということになり アップロードは諦めかけた
時間は9時を回っていた 掲示板では実況を心待ちにしてる者が大勢いた 時々探索を中断してはモバイルで書き込みをしてやると 彼らは大喜びだった
しかし次第に画像画像といい始める カメラが壊れた事を伝えると「またネタかよ」と煽りが入る 怒った∵がカメラをPCにつなぎ画像のアップロードを試みると 意外にもきちんと撮れているようである
WATERMELON MANのカメラも試してみたがこちらはやはりダメだった だがカメラが1つ生きているだけで全然違う 画像の確認は出来ないが これならいけると4人は勢い付いた
妹人形 彡*^∇^)は4人が病院内に消えるのを見届けると 2階の一番奥の部屋の真下に走った しばらく窓ガラスに石をぶつけていると 窓から男が顔をのぞかせた
「今4人入りました」と妹人形 彡*^∇^)が言うと 「ご苦労さん」と返事が返ってきた 妹人形 彡*^∇^)は役目を終えた安堵からホッと溜息をつくと 入り口の方に戻っていった
中に入った4人はもう有頂天だった 実況はものすごい盛りあがりようで‘神’と連呼された 特に手術室の画像はその異様さもあいまって 皆を虜にした
3階に上がった4人はそこも撮影したがとりたてて何も無かった おだてられてのぼせ上がり、自分たちが何でもできるような気がしてきた3人は 2階に降りてみようということになった ザイルの使い方はマウンテンバイクが教え、まずはイワタシカコが降りることにした
恐る恐る降りていくとはめ込みの窓ガラスになっていたので 足で蹴破るしかなかった 2〜3回蹴ってもびくともしないので両足で壁を蹴って ダイハードさながらに蹴破った
窓枠に残った破片を足で全部蹴落として、ようやく中に入ることができた どうやら2階と同じつくりの病室のようだがこちらの方が異様な雰囲気だった イワタシカコは興奮した様子で3階の仲間に合図をして 「これは面白くなりそうだ…」と呟いた
合図を受けて、残りの3人もザイルを使って降りはじめた マウンテンバイク以外はおっかなびっくりだったがそれでも何とか成功し 2階の病室にたどり着く事ができた 興奮していた3人は異変には気付かなかった
口に咥えたマグライトでキーボードを照らしながら WATERMELON MANは書き込みを続けていた 「そうだなぁ…K病院2階についに潜入!なんてのはどうかなぁ?」と 後ろにいる∵に聞いた
「ウン…そんなんでいいんじゃない?」と生返事をしながら ∵は室内をデジカメにおさめていた フラッシュに照らされた室内は異様な雰囲気で そこら中に血のようなしみがある
と、部屋の隅に何かの塊があるのに気がついた ∵が懐中電灯をそちらに向けると そこには赤黒い肉塊があり その上に何か置いてあった
近くに寄ると血の匂いが漂う… 吐き気をこらえながら∵は顔を近づけてみてみると なんだか判らない肉塊が一山と その上に剥ぎ取られたイワタシカコの顔の皮が置いてあった
「オワァ!」∵の叫び声に2人が駆け寄る これはやはりイワタシカコなのだろう 近くには懐中電灯や軍手、彼の履いていた靴などが散乱している 「もういいだろう、引き上げよう…」震える声でマウンテンバイクが言った
ところが∵とWATERMELON MANが同時に「ダメだ!」と叫んだ 「せっかくここまでやっといて、ここで帰ったらまたヘタレ扱いだよ ダメだ!絶対にダメだ!全部見てから帰ってやるんだ!」と言う∵は目に涙を浮かべていた そして最後に「怖くなんかない…大丈夫だよ…」と呟いた
∵とWATERMELON MANが先頭にたって部屋を出て行き その後ろをマウンテンバイクが続いた 次々に病室を覗いていったが特に異常はなかった ただ血の臭いだけがあたりを支配していた
3人が奥の部屋に向かうのを豊田は物陰からずっと見ていた むさくるしい男ばかりだが 恐怖におびえた奴等の血は私の糧になるだろう さあ来い…来るんだ…
とうとう3人は一番奥の部屋までやってきた いろいろ噂のある部屋だということは皆知っていたので 注意だけは怠らないよう確認しあってから中に足を踏み入れた 懐中電灯で照らした室内はこれまでとは全く違っていた
中央には大きな木の箱のような物がありその上には蝋燭が立っていた 3人が中に入ると自然に蝋燭に灯がともる… 怖くなって逃げ出しそうなマウンテンバイクを∵とWATERMELON MANが両脇からしっかりと押さえ 箱のそばに歩み寄っていった
近くまで来てわかったのだが 箱は棺おけだった 棺おけの表面にはなにやら彫ってある ∵が声を出して読んだ
「岩下幹生・田中隆一・三宅哲平ここに眠る」 マウンテンバイクはもう我慢ができなかった 2人を振りほどくとドアに突進した そう、そこに彫ってあったのはその場にいた3人の名前だったのである
∵が写真をとりWATERMELON MANがそれをすぐに送った 「オイ!そんな事してる場合じゃないだろう!早く行こう!」 マウンテンバイクは半べそをかきながら叫んだが 2人は何かに取り付かれたように動こうとはしない
「俺はもう行くからな!」と言い放つと マウンテンバイクはドアを開けて出て行こうとした が、そこには豊田が待ち構えていた マウンテンバイクが最後に見たものは豊田の手のひらだった
ドアのところでピューピューという血の吹き出る音や手足をばたつかせる音が聞こえたが 二人にはもうどうでも良かった ∵は豊田の写真を撮ろうとして捕まりそのまま天井に放り投げられた 天井にはまた新しい血のシミが出来た
WATERMELON MANはキーボードから手を離さなかった 神と呼ばれて嬉しかった 掲示板に来てこんないい思いはした事がなかった さあ、最後のレスを書こう…みんなが待っている
339:WATERMELON MAN:01/7/14 23:12 2階は異様な雰囲気に包まれている ネタだといっている奴はここに来てイワタシカコがどうなったかを拝んでみればいい ここまできたらもう後戻りはできない…前に進むのみだ
345:WATERMELON MAN:01/7/14 23:18 マウンテンバイクは嫌がっているが無理やり連れてきた 部屋の真ん中には木の箱があり蝋燭が立ててある 急に火が付いた!びっくり
362:WATERMELON MAN:01/7/14 23:25 箱には俺たちの名前が彫ってある 棺おけか?もう死ぬのか? マウンテンは帰ると言い出した
369:WATERMELON MAN:01/7/14 23:28 マウンテンはやられた ∵もだめそう つぎはおれ
377:WATERMELON MAN:01/7/14 23:31 せなかになにか ささってりう もうだめdwq1
朱に染まった部屋の中で豊田はひとり立ちつくしていた 仕事は全部終わった 4人全員のばらばらになった肉片は全て棺の中に収めた そして外にいる妹人形 彡*^∇^)こと田代英昭を中に呼んだ
凄惨な部屋の様子に身じろぎした田代であったが すぐに平静を取り戻すとこう切り出した 「あの〜…それで報酬の方は…」 田代はひとり連れてくる毎に200万の報酬がもらえる事になっていた
「カメラの方も細工しましたし、結構大変だったんですよ」と ニヤニヤ笑いながら田代は言った 豊田は800万を渡すとこういった 「裏切り者の血がいちばん美しいということを知っているかい?」
掲示板は大騒ぎになっていた 369レス以降は画像が来ないし377以降は書き込みすらない ネタだと決め付ける奴も少しはいたが どうやらそんな雰囲気ではなくなってきていた
掲示板の住人でK市に住んでいる者が 車で様子を伺いに行ったが人の気配すらしなかったといって戻ってきた 何人もがS県警やK署に連絡をとったが 捜査をしますといったきりなしのつぶてだった
5人の家族もいつしか行方不明になっていた 警察は捜査はしたようだったが何もわからなかった そしてあのスレッドは過去ログ倉庫に行くことなく いつのまにか削除されていた
こうして事件は闇に葬り去られようとしている
だが気をつけたほうがいい
あいつはそこにいる
時には名無しで
時にはコテハンを名乗りながら
いつか世に出る為に
お 前 達 の 血 を 欲 し て い る の だ !
お前たちは面白がってこの板にいるかもしれないが
奴はこの板でてぐすねをひいて待っている
廃墟に行こうとか
心霊スポットに行こうとか
そういう誘いの先には
必ずやつがいる
奴はWATERMELON MANが使っていた
文字通り‘血塗られたPC’で
お前たちが来るのを待っている
オカ板に
○○村って知ってる?とか
××トンネルの先には△△があった!などという
スレッドが立ったら要注意だぞ
娑団やもしくは豊田本人が立てた可能性が高い
そしてそのスレッドに引き込まれた
1000鳥氏お疲れさまです。 いいじゃないか、僕だって時にはマジレスするんですよ(藁
アホなお前らのような奴らを
吊り上げては血祭りにあげていくんだ
今は何処かな?軍艦島か?
きっとやつはそこにいる
違法行為と知りながら
金まで払って船で渡ってくる馬鹿な冒険家気取りを
ひとり残らずミンチにしているぞ
だから廃墟なんか行くのは止めろ
心霊スポットと言われる所もだ
お前らが命が惜しいならな
>>962 ダヌルさんもお疲れ様です
見回りですか?
長引きそうだと言っておきながら
終わってしまいましたね
しかも最後はグダグダでした
どうもすいません… 反省しています
一作目は自分でもまずまずだとは思いますが
二作目は全然ダメでした
完全な創作というのはかなりの労力を要するものです
それを踏まえて次回はきちんと頑張りたいです
おもしろかった・・・
何の因果かまた杉沢村スレですが
御用とお急ぎでない方は
またお付き合いいただければ幸いです
それではそろそろお時間となりました
>>984 に貼ったスレのほうで感想・次回作への要望等お待ちしております
なんでもどしどし書き込んでください
最後に1つ
S県K市は私の実家があるところでして
近くには今は空地となった病院跡があります
元々は伝染病の隔離病棟だったらしく
多少の噂があった所で
そこがモデルになっています
リアリティゼロでしたが…
では次スレでお会いしましょう 1000!
1001 :
1001 :
Over 1000 Thread このスレッドは1000を超えました。 もう書けないので、新しいスレッドを立ててくださいです。。。