>>101 感想ありがとうございます。
実はこの話のプロットは実際の経験を基にしています。私が幼稚園のころに祖母が入院し、母に連れられて初めて母の田舎に行ったのです。(私は大阪、田舎は九州)
だから祖母と初めて会ったというのは本当です。(近所の神社にもモデルがあります)
まもなく祖母が亡くなり、お通夜、葬式というのを始めて経験しました。
私も一度も会ったことがないのは不自然に感じる人がいると思ったので、遠隔地であることを「飛行機で」行ったということで示したつもりですが、わかりづらかったみたいですね。
あともっと長くして「怖い話」にしようかとも思ったのですが、アイデアが出ませんでした。
いい案があれば付け足してくれればうれしいです。
-プレゼント-
楽しみにしていたクリスマス会を前に、○ちゃんは死んでしまいました。
病院で最後に「ボクもサンタさんに会いたかったな・・・」と言ったそうです。
クラスのみんなは、サンタさんへの手紙に書き添えました。
「○ちゃんにもプレゼントをあげてください」
クリスマスの日、クリスマス会のプレゼントに添えて、
サンタさんからのお返事が入っていました。
お返事の最後には、○ちゃんの文字でこう書添えられていたそうです。
「・・・ぼく、おともだちがほしい」
参考までに
NHKでの話
西館6階のスタジオで録音中
遠くから「ザク、ザク」と行進するような音が聞こえる。
上司に報告すると「わかっている、何も言うな」
ここは2.26事件の処刑場の跡地に建つ建物である。
城ヶ島
もう何もかも疲れた・・。
男は片道切符を手に旅に出ようとしていた。
そう、黄泉の国へ
伊豆の城ヶ島,自殺の名所だ。
つり橋に青い海、砕ける波が白い。
看板があった「早まるな」「やりなおせる」「命の電話」
決心がつかなかった。
そこにあった電話を取った、番号は無い。
「ツルルルル・・ツルルルル・・呼び出し音 誰も出ないのか?」
相手がでた!「もしもし・・・応答が無い」「もしもし」
その時、突然肩をたたかれた。
驚いて振り向くと、びっしょりと濡れた女が立ったいた。
そして囁いた「ようこそ地獄へ」
樹海の下書(
>>14 >>97)
私はゴールデンウィークを利用し、久しぶりに家族サービスをしました。
初日に遊園地へ行き、次の日、有名なある樹海を見に行ったのです。
しかし、樹海の遊歩道を歩いている途中、息子が私達から離れてしまいました。
いつ息子が居なくなったのか、見当もつきません。
それで私と妻は息子を心配し、今までの道程を引き返したのです。
しかし、遊歩道で息子は見つかりませんでした。
その後も、私達は懸命に捜し続けまたが、どこにも息子の姿がありません。
時間が経つにつれ、次第に辺りが暗くなってきます。
それで、とうとう私と妻は、自分達だけで息子を見つける事を諦め、警察に捜索願を出しました。
私と妻が、息子に会う事が出来たのは翌日の朝です。
「樹海の奥深くで、息子さんが見つかりましたよ」
「どうやらお父さんと間違って、違う人に付いて行ったようです」
「怪我もなく元気ですから、ご安心下さい」
警察の人は、そう言っていました。
息子に会えた時、嬉しさのあまり妻は泣きながら、息子を怒鳴りつけます。
私はそんな妻をなだめながら、息子を抱きかかえて喜びました。
そして息子に、「もう変な人に、付いて行ったら駄目だぞ」と言ったのです。
ところが息子は、こう言いました。
「変な人じゃなかったよ」
「後ろ姿がお父さんに似てて、とっても優しい人だった」
それから、数ヶ月後の事です。
いつものように家族3人で、テレビを見ながら夕食を食べている時でした。
息子が迷子になったあの樹海で、「白骨化した死体が発見された」と、ニュースが流れたのです。
所持品から身元がすぐに判明したようで、亡くなった方の写真が画面に映りました。
その時、息子が言ったのです。
「あっ、僕はこの人に付いて行ったんだ」
「優しい人だったけど、お腹が空いてて寂しそうだった」
その時から私は、「山姥や雪女は、本当に居るのかも・・・」と思うようになりました。
山姥や雪女の正体は、山で亡くなった人の霊なのかもしれません。
息子が見たように・・・。
>>97 素晴らしいアドバイスを、有難うございます。
特に「八甲田山」の話は、私にとって衝撃的でした。
何とか、犠牲者の方も喜んでくれるような話を書きたいです。
参考のコピペ
八甲田の某温泉の池に女の幽霊出るってさ。
あと、本当かどうか知らないけど軍用道路ってゆーのがある。
戦争の時、朝鮮人連れてきて強制労働させて作ったって道路。
過労死した朝鮮人の霊が出るとかw
八甲田山のことは新耳袋にも載ってるし有名だね。
いろんなとこで聞くのは、
「仲間で八甲田に行っていきなりエンスト、外に出てたら軍の幽霊に
会って一人をその場において逃げた。次の日に迎えに行ったら
髪がぜんぶ真っ白になってた」ってゆう感じ。
ずいぶんはしょったけどやや都市伝説化してる。白髪になってたってとこが。
怖い話しっていうか、切ない話し・・・かもしんないだども・・・
オラの友達がね、結構悩んでたらしいだ。友達って言っても、オラとしては
その他大勢の知り合いって感じだっただどもね。
ただ、彼は元々友人が少なく、そんな中で話しやすいオラがもしかしたら
一番近い友人って思っていたのかもしんないだ。
ある時、彼から電話があっただ
オラは仕事が忙しくて、っていうか当時は彼とは違う土地に住んでいて、
会って話してあげる事ができなかっただす
自分が確実に存在しているのは、どうすれば証明できるか
そんなような話しだっただ
難しい話だっただども、オラなりに一生懸命答えただすね
それから暫く、そう1年くらい音沙汰がなくて、ある日突然メールに
「一年前の答えを見つけた。全て準備は終わった」って入ってきただ
次の日、地元の友人から彼が自殺したって連絡があっただす
慌しく帰郷し、泣き崩れる家族を目の当たりにして呆然とし、まぁお決まり
の様に自分自身のふがいなさとかを痛感しただすね
それから3ヵ月後の彼の月命日
突然グリーディングカードが送られてきただ
彼から
「もしかしたらお前が悩んでるかもしれない。けどそれは筋違いだ・・・云々」
って内容
ホラ、グリーディングカードってプログラムの具合だか良くわかんないだども、
タイムカプセルみたいに送る日とかを設定できるだすよね
たぶんきっと、生前彼が設定してただす
んでそれから毎月、彼の月命日になると彼からのグリーディングカードが
届くようになっただすよ
「ココは明るい場所だ」
「昨日は花畑の大地の割れ目から、地獄を覗き見た」
「時間を超越した空間」
内容は毎回違うだども、死の世界を説明してくるだす
自分で死後の世界を描き、死ぬ直前までその世界に没頭していただすねキット
んでオラに毎月メールを送って、ネットの中とオラの中では未だに彼は存在し
続けている・・・それが彼の得た答えなんだかな?
アレから3年経つだども、まだ毎月送られてくるだす
113 :
あなたのうしろに名無しさんが・・・:02/06/17 16:55
sage!!
座敷わらしの宿
緑風荘に泊まった時に枕元で子供のものと思える足音を
聞いた経験がある。藁草履を履いて畳の上を歩くと、
「ザッ、ザッ」と音がするでしょう。あんな様な足音。
姿は見えなかったが興奮して眠れなかったな。
でも、実際に姿を目にしないと幸運は訪れないみたい。
だって、今まで一つも良いことがなかったからね
輸送経路の下書(
>>14 >>97 110)
彼は、陸軍の兵士でした。
彼の所属していた部隊は、輸送経路を実験するために、ある山を雪中行軍することになったのです。
そして、その部隊の指揮を執る事になっていた大尉は、経験豊かな人物ではありませんでした。
しかし大尉は、自分の経験不足を補おうと綿密に計画を練り、準備をしていたのです。
ところが、実際に命令を遂行する時になり、少佐が指揮を執る事になってしまいました。
少佐は雪山について、全く知識がありません。
それなのに少佐は、大尉の計画を無視し、がむしゃらに行軍し続けたのです。
その結果、彼の所属していた部隊は遭難し、ほとんどの兵士が命を落としました。
彼もあの時、死を覚悟していたそうです。
しかし、幸いにも彼は、何とか生き残りました。
凍傷のために、不自由な体になってしまいましたが・・・。
その後の彼は、しばらくの間、生きる気力を失っていたようです。
多くの仲間が命を落とした悲しみに加え、不自由な体で生きていく事への不安もあったのでしょう。
とうとう彼は、「仲間の所へ行きたい」と思い、死を決意してしまいました。
でも彼は、家族の悲しみを考え、なかなか自分の考えを実行できずにいたのです。
そんなある日、彼は誰かに揺り起こされ、目を覚ましました。
すると何とそこに、死んだはずの仲間達が数人、彼を見つめています。
彼は思わず「何だ、生きていたのか」と、喜びの声を上げました。
笑顔を浮かべながら「お見舞いに来たぞ」と言う彼の仲間達は、見るからに元気そうです。
でも彼は、「自分は夢を見ているのでは?」と思っていました。
その時、仲間達の一人がこう言ったのです。
「夢なんかじゃないぞ」
「お前が俺達に会いたがっていたから、俺達が会いに来てやったんだ」
「お前も俺達も、寒さと疲れで大変だったから、静かに休もう」
「ただ、お前は俺達の分まで、長生きして欲しい」
そして彼の仲間達は、彼に激励の言葉を残し、一人、また一人と消えていきました。
その日から彼は、「不自由な体でも、精一杯に生き続けよう」と決意したのです。
その後、彼は体が不自由だったため、戦争に参加せず、静かな余生を送りました。
この話を書いていて、文章が長くゴチャゴチャしてきたので、内容を削りました。
でも、今度は平易すぎる話になってしまいまして・・・。
>>110 素晴らしい参考コピペを、有難うございます。
特に「白髪になってた」と言う部分を、この話でも使いたかったです。
でも「円形脱毛症」と言う説明では、ちょっと駄目かな・・・と思ったので消しました。
>>111 ネタ満載で、素晴らしいスレですね。
感激しました。
>>112 私は方言でよく悩みます。
いつか私も、「ばだら」や「じゃけん」等の表現を使って、話を書きたいです。
図々しいのですが、よかったらまた話を書いてもらえないでしょうか?
私も参考にしたいので。
私がいまだに覚えているTV?からのネタふり。
部屋に入ると何千本(?)もの天井から段々になり蝋燭があります、その部屋には
死神がいてその蝋燭を管理しています。蝋燭の下には名前がある。
蝋燭は長い物からもう消えそうなものまでたくさんあります。
「これは今入院している誰々さんのだよ・・ほらもう消えそうだ」死神は言う。
「みんなの寿命はこの蝋燭が知っている」
そしてとうとう私は自分の蝋燭を発見する。「残りは少なかった」
私はその蝋燭をほかの長い物と交換してしまう。これで寿命が延びたと・・。
その時、風がふっとふいてその蝋燭を消してしまう。
私は胸を押さえながら息絶える。
後には死神の一言があった(これは思い出せない)
夢なのか本当の映像なのか、今ではあやふやだが、脳裏にはその情景が
焼きついています。なんか一つ作れませんか?死神の最後の一言だけでも
色々なストーリーの展開になるかとも思います。
ある学校でマラソンするオヤジの幽霊が出る噂があった。
噂によると、毎晩丑三つ時になると校舎の壁から出て来て夜通し走った後で出てきた壁に消える、
というものだった。
その学校のOBが肝試しがてらに学校へ行くと、噂通りランニングを着たオヤジがスッタカスッタカ
マラソンをしていたそうな。
ランナーだから…ということでちょっと悪戯を思いついたそのOBは、一緒に来た友達と共にゴール
テープに見たてたロープを校舎の壁の前に張り幽霊が来るのを待った。
明け方前にその幽霊が校舎の前まで走って来て、そのロープを通りぬける瞬間、
「ゴーーール!!」
OBが叫んだ。
それから、そのマラソンの幽霊はゴールに満足したのか、ぱったりと現れなくなったそうな。
そして数年後、ゴールを切らせたOBがまたしても肝試しをしに学校へやってきた。
時間はすでに丑三つ時。
校舎の壁を眺めながらその男はこう絶叫した。
「よーい、スタート!」
冗談のつもりだった。ゴールテープを切った事によって成仏したと思っていた…が、
マラソンオヤジ再登場。スタートの声と共に壁からすうっと出て来て学校の周りをかつてのように
走り始めた…そうな。
119 :
あなたのうしろに名無しさんが・・・:02/06/19 14:00
オナニーしたらチン子がもげた。
お帰り(
>>14 >>95 >>110 >>115)
私の父は、体が不自由なために徴兵されませんでした。
そのため、私は世間から、肩身の狭い思いをしてきたのです。
だから私は、早くから軍隊に入隊しました。
「もう少ししてからでも、遅くはないだろう」と言う、父の言葉を振り切って・・・。
その後、私は戦争中に、捕虜となってしまったのです。
捕虜になってからの私は、極寒の地で、強制労働を強いられました。
仲間達も一人、また一人と死んでいきます。
そんな状況でも、私は生きて日本へ帰る事を、諦めませんでした。
もう一度、生きて父や友人に会いたかったからです。
しかし、ついに私も、疲労と病に冒され倒れ込んでしまいました。
朦朧とした意識の中で、「もう死ぬのかな?」という思いが込み上げてきます。
するとその時、私は不思議な幻を見ました。
私の目の前で、若い頃の父が誰かを担ぎながら、山の中を歩いているのです。
私は父に声を掛けましたが、父は気付かずに、担いでいた女性を岩に座らせました。
そして父は、悲しそうな表情を浮かべながら、こう言ったのです。
「堪えてくれ、母さん」と・・・。
すると、父の母親らしい女性が咳き込みながら、こう言いました。
「そんなこと、いいんだよ」
「胸の病を患った私のせいで、お前が結婚できないより」
「私は自分の病を苦に、自分で勝手に死ぬんだ」
「だからお前は、何も気にする事はないんだよ」
「どうか、幸せになっておくれ」
その時、私は亡くなった祖母の事を思い出したのです。
祖母は当時、不治の病であった奔馬性肺結核を苦に「自殺した」と聞いていました。
でも祖母が自殺する事を、「父も知っていた」とは聞いていません。
祖母が自ら命を絶とうとする、その瞬間です。
私は思わず、目を瞑りました。
その時、父の声が聞こえたのです。
「人生には、色々な事があるもんさ」
「私の分まで、どうか長生きしておくれ」
私が再び目を開けてみると、もう幻の場景はありませんでした。
そして戦後、私は生きて日本へ帰る事が出来たのです。
しかしその時には、もうすでに、父は他界していました。
家には父の姿も無く、仏壇に飾られた、父の写真があるだけです。
私は悲しみのあまり、父の写真を抱き締め泣き続けました。
すると、写真から父の声が聞こえたのです。
「お帰り」と・・・。
私が驚いて父の写真を見ると、父の顔は、まるで微笑んでいるようでした。
115で削った部分をメインに、違う話を作ってみました。
>>118 別のスレでもこれに似た話を読みましたが、もしかしてそれをアレンジしたんでしょうか?
素晴らしいアレンジですね。
特に続きがありそうな雰囲気が、想像力をかき立てられるので、私も見習いたいです。
最終バスに乗ったMさんはいつもよりバスが混んでいたのが不思議でした。
(neta)
とある停留所につき、お客さん達がみんなおりてゆきます。
ここはどこだろうと外をみるとなんとそこは墓地でした。
あの人たちは町にあそびに来た幽霊だったのだとMさんは思ったそうです。
駐在所の下書(
>>19)
私はある離島の駐在所に、勤務しております。
この駐在所に来る前は、派出所に勤務しておりました。
田舎に住む事になりましたが、私は「不運だった」と思っていません。
「職住接近だし、3直交代の不規則な生活をしなくて済む」と、考えたからです。
しかし、この駐在所には問題がありました。
首が無い警官の幽霊が出るのです。
私も最初は驚きました。
でもその幽霊は、それほど危険な存在に思えません。
私には無関心のようですし・・・。
だから私は、段々と幽霊が現れる生活に、慣れていったのです。
しかし、私は幽霊の正体が気になっていました。
それで私は寄り合いの度に、それとなく駐在所の幽霊について聞き出そうとしたのです。
ところが住民達は、いつも「気にしない方がいいよ」と話をはぐらかし、私に何も教えてくれません。
その度に私は、「よほど言いたくない事なのかも・・・」と思い、何も聞けませんでした。
住民との関係を、悪くしたくありませんでしたから・・・。
そんなある日、私はその幽霊に、ついつい話しかけてしまったのです。
「あんた、いい男だね」と。
別に、この言葉に深い意味はありません。
ただ、いつも現れる幽霊とコミュニケーションを取ろうとし、ちょっとおだてただけです。
しかし私の言葉を聞き、彼は恐ろしい見幕でにじり寄ってきました。
「俺の顔が見えるのか」と・・・。
あんなに恐ろしい威圧感を受けたのは、初めてです。
私は恐ろしさのあまり、すぐにその場から逃げ出しました。
そして村長の家へ行き、その出来事を話したのです。
その時の村長は、険しい表情を浮かべ、頑なに口をつぐんでいました。
それでも私は、駐在所の幽霊について、強い口調で尋ねたのです。
すると村長は、古ぼけた封筒を私に手渡しながら、こう言いました。
「この封筒の中を見たら、あんたは間違いなく死ぬ」
「その覚悟があるんなら、見てみなさい」
私が封筒を手に取り、中を確認しようとしたその時です。
突然に玄関のドアを、誰かが叩く音がしました。
私と村長が玄関まで行くと、ドア開かれておりましたが誰も居ません。
「もしかしたら、あの幽霊なのか?」
「あの幽霊が居る気配がするし・・・」
「でも、どこにも姿が見えないな」
私がそう思いながら、恐る恐る辺りを見回していた時です。
突如、私の背中に悪寒が走ったかと思うと、そのまま私は気を失ってしまいました。
それからどの位の時間が経ったのでしょうか。
意識が戻った時は、何と私の体が金縛り状態になっていたのです。
そして「見たな、見たな・・・」と、あの幽霊が私に呟き続けていました。
それで、驚いた私は思わず心の中で叫んだのです。
「一体お前は、何をしたいんだ!」
「俺をどうする気だ!」
その時、幽霊はこう答えました。
「一人になりたい」
「幸せに辿り着くまで、考え続けたいんだ」
彼はそう言い残し、自分の家へ帰ったようでした。
あの駐在所に・・・。
その後、私は別の建物を駐在所代わりにし出したのです。
そんな私に、村長は駐在所の幽霊について、こう教えてくれました。
「あのお巡りさんは、駐在所で火の不始末から、火事を起こしたんじゃ」
「火はすぐに消えたが、お巡りさんは大火傷をした」
「それ以来あのお巡りさんは、人を避けるようになってな」
「火傷のせいで、えらく人相が悪くなったから、しょうがないじゃろう」
「だが島のみんなは、そんな駐在さんはいらんと怒ってな」
「駐在さんは、みんなの冷たい仕打ちのせいか、自殺したんじゃ」
「駐在さんの奥さんも、その後、ここを去っていった」
「あの封筒にはな」
「駐在さんの、顔写真が入っているんじゃよ」
「もうこれ以上は、何も知らん方がいい」
私は今でも、「彼が早く幸せに辿り着くよう」祈っています。
>>1 終わった下書は、別のスレにコピペしてもよいでしょうか?
原案の方も、反対しないと思いますので・・・。
それに、別のスレの方が、ネタを提供して下さっているようですし。
>>126 全く問題ありません。どんどんお願いします。
128 :
恐談社ホラー編集部:02/06/21 11:49
ネタ提供
母親と喧嘩ケンカして、絶対にしゃべってやらないからと言い合った。
その後、翌日どうしても学校に早く行かなければばらない事を思い出し、
母の携帯に「明日、朝5時半に起して」とメールしておいた。
翌日6時を過ぎて目が覚め、無視されたと思って、ふとベットの下の
携帯を見たら『5時半だ、起きろ!」と母からメールが入っていた。
----------------------------------------------------------
こらは、ほのぼの話ですが、携帯はいまや画像も当たり前。
恐い話も当然出てきそうです、一ついかがですか?
携帯に知らない人から画像メールがくる。
よく知っている私の町の駅だった。
次のメールはいつもの帰り道のスーパー
次は曲がり角のタバコ屋・・・
もうわかりますよね。
未来からのメール(過去)・予知。色々考えてください。
>>127 有難うございます。
早速コピペしてきます。
「あの8月を忘れない」
群馬県と埼玉県を結ぶ静かな山沿いの町を抜ける道路は、神流川を縫うように走っている。
左に御荷鉾山をいただき、ゆるやかな流れの所々にカラフルなキャンパーのタープが点在
している。そろそろ夕刻も近い。
キャンプで過ごした3日間を助手席の妻と語りながら、明日からの仕事を考えて、ため息を
ついた。子供たちは後ろのシートで寝息を立てている。
川の流れが大きくひろがり、深い群青にかわり湖のような景色に変わった。
「神流湖」人口湖だが都心から近いこともあり人気も高い。
「あなた、トイレに寄らしてもらってもいい?」
「そうだな、俺も飲み物でもかうかな、もうすぐレストハウスがあるよ。」
数キロ先のトンネルを抜けるたあたりにある筈だった。
道路はゆるやかなカーブに差し掛かり、軽くブレーキを踏んだ。
その時、前方に道路の右側を多くの人たちが歩いているのが見えた。
こちらに背を向け、東京方面に向かっている、色とりどりの服をまとい、子供、老人、
男も女もいる、特にハイキングのような格好をしているわけではない。
ゆっくりとその団体追い越すのに暫くの時間を要した。東京でもなかなか見られない光景
である。ミラーには所々でこちらに向かい手をあげる人も何人か見えた、先頭はちょうど
トンネルに入ろうとしていた。
「歩け歩けでもないんだろうけど、何なんだろうね」と妻に問い掛けた。
「急いで!」
急に妻は声を張り上げた、振り向くと妻は前方を凝視しながら「止まらないで!」
私はわけのわからぬままアクセルを踏み込んだ、幸いトンネルに対向車はなかった。
トンネルを抜けレストハウスの駐車場まで一気に車を滑り込ませた。
「どうしたんだ」
「みんな、靴をはいていない」
「靴!、何のことだ」
そして、私はあることに気がついて愕然となった。
駐車場から見通せるそのトンネルから出て来る人の姿はなかった、何分たっても。
--------------------------------------------------------------------------
昭和○○年8月羽田を発った日航機は迷走しながら神流川上流の御巣鷹の尾根に
墜落した。ボイスレコーダーには乗客に靴を脱ぎ安全姿勢を取るようにと機長か
らの放送が残されている。
*現在ではエマージェンシーでも靴を脱ぐ指導はしていない。
神流湖の近くでヒッチハイクの人を拾ってはいけない、特に靴をはいていない人は。
「10年前のあの8月の事、帰りたいんだ・・・我が家へ」
---------------------------------------------------------------------------
同じ話でもうひとつの結果を用意してみました。
「あの8月を忘れない」
群馬県と埼玉県を結ぶ静かな山沿いの町を抜ける道路は、神流川を縫うように走っている。
左に御荷鉾山をいただき、ゆるやかな流れの所々にカラフルなキャンパーのタープが点在
している。そろそろ夕刻も近い。
キャンプで過ごした3日間を助手席の妻と語りながら、明日からの仕事を考えて、ため息を
ついた。子供たちは後ろのシートで寝息を立てている。
川の流れが大きくひろがり、深い群青にかわり湖のような景色に変わった。
「神流湖」人口湖だが都心から近いこともあり人気も高い。
「あなた、トイレに寄らしてもらってもいい?」
「そうだな、俺も飲み物でもかうかな、もうすぐレストハウスがあるよ。」
数キロ先のトンネルを抜けるたあたりにある筈だった。
道路はゆるやかなカーブに差し掛かり、軽くブレーキを踏んだ。
その時、前方に道路の右側を多くの人たちが歩いているのが見えた。
こちらに背を向け、東京方面に向かっている、色とりどりの服をまとい、子供、老人、
男も女もいる、特にハイキングのような格好をしているわけではない。
ゆっくりとその団体追い越すのに暫くの時間を要した。東京でもなかなか見られない光景
である。ミラーには所々でこちらに向かい手をあげる人も何人か見えた、先頭はちょうど
トンネルに入ろうとしていた。
「歩け歩けでもないんだろうけど、何なんだろうね」と妻に問い掛けた。
「急いで!」
急に妻は声を張り上げた、振り向くと妻は前方を凝視しながら「止まらないで!」
私はわけのわからぬままアクセルを踏み込んだ、幸いトンネルに対向車はなかった。
トンネルを抜けレストハウスの駐車場まで一気に車を滑り込ませた。
「どうしたんだ」
「みんな、靴をはいていない」
「靴!、何のことだ?、気にするなよ、見間違いだよ」
私はドアをあけて、レストハウスまで走った、妻の「待って!」の声も聞かずに。
駐車場にほかの車はなかった。
レストハウスに入ると店内にいた人々が一斉にこちらを向いた。
大勢だった、でも話声が聞こえない。
突然後ろから声をかけられた、振り向くとそこに制服・制帽の男性の姿があった。
「〜東京まで乗せてっていただけませんか?」
その制服には覚えがあった。パイロットの制服だった。
そして窓越しに見える妻の乗った車を囲むように、多くの人たちが集まり始めていた。
本当に多くの人たちが・・・。
------------------------------------------------------------------------------
神流湖の近くでヒッチハイクの人を拾ってはいけない、特に靴をはいていない人は。
「10年前のあの8月の事、帰りたいんだ・・・我が家へ」
-------------------------------------------------------------------------------
昭和○○年8月羽田を発った日航機は迷走しながら神流川上流の御巣鷹の尾根に
墜落した。ボイスレコーダーには乗客に靴を脱ぎ安全姿勢を取るようにと機長か
らの放送が残されている。
*現在ではエマージェンシーでも靴を脱ぐ指導はしていない。
age
134 :
:あなたのうしろに名無しさんが・:02/06/22 17:36
池袋駅ってよく人玉がとんでるよね。
会社帰り、私は酔いで意識も朦朧と駅のホームに突っ立っていた。
終電間際で、ホームには人もまばらだ。
私の前に、これも同じようなサラリーマン風の男が列車を待って突っ立っている。
ガクン、ガクン、とさびしい音を立てて、列車が遠くに見えた。
不意に私は均衡を失い、前の男の肩に額をぶっつけてしまった。
男は振り向かず、また気にする様子もなかった。
私は謝らねばと彼に声をかけた。これから一緒の車両に揺られるであろう間、
ずっと彼に気兼ねしなければならないなんて・・・そんなのはまっぴらだ。
『すみません、なにしろ、しこたま飲んできちまったもので・・・。
しかし、たといあなたの肩を汚すような事があろうと、飲酒運転なんかを
するよりは全然ましでしょう、え。どうです。まあ、わたしはこちらを選びますがね。
まったくひどいもんですよ、飲酒運転なんてのは・・・』
(実際、私はこの時かなり酔いが回っていた)
彼は不意にこちらを振り返った。私は驚愕した。一瞬で喉がからからになった。
そして、・・・そして私は、・・・ああ!私は彼をとげとげしい石の上に突き落とした!
列車はもう20メートルほどの所まで来ていた。ここはホームの中盤で、
列車が完全に止まるには全然はやすぎた!
ゴリン。
私は逃げた。
136 :
あなたのうしろに名無しさんが・・・:02/06/22 20:09
振り向いたら誰だったのかな?
私は逃げた。どこをどう走ったのやらぜんぜん覚えてはいなかったが、
正気を取り戻した時には、私は駅構内のトイレの、薄汚い便器の上に座っていた。
あんな物を見た後で酔いは覚めるどころかいよいよひどくなり、アンモニアの
臭いのせいもあって私の頭をがんがん揺らし始めた。上手く呼吸が出来ない。
ともするとばったりといってしまいそうだった。
いつの間にかカバンも靴も無くなっていた。
私は≪見られただ≫ろうか?いや、確実に見られた。ホームには人がいたし、
私はここまで、よく覚えていないがそうとう慌てて走ってきたようだし、
途中誰かにぶつかったような気もした。・・・確実に怪しまれている。
一体、一体これからどうするというのだ・・・。私はしばらく、恐らくかなり長い間、
そこでじっ、と何かを待っていたような気がする。今のこの状況を打開してくれる何か、
というよりは今見たものはすべて夢だった、というような事実を、だ。
ぎぃ、とドアの開く音が聞こえた。私は息を潜めた・・・。
≪追ってきた≫のだろうか? こつ、こつ、こつっ。
足音は、事もあろうに扉一枚の向こう側、私の目の前で立ち止まった。
私は信じられないような心持ちで首を振った。静かに、長いため息をついた。
「すみません、あの、先ほどそこでカバンを落としませんでしたか?」
しめた。彼は何も知らない、カバンを拾ったのか。いや、しかしなぜ
私がここにいる事を?これは≪罠≫かもしれない。
「え。なんです?」
執拗に聞き耳を立てながら、わざと慌てたような震えた声で応えた。
「いえ、さっき私とぶつかった人がかばんを落としていったのです。靴ごとです。
それで、そこの入り口の前に同じ靴が落ちていたので。確かに同じ靴です。
サイズも一緒です・・・。」
しめた。そういう事か。これで落ちたかばんの中身を見られて怪しまれる事もないぞ。
「す、すみません。それ、きっと私のです。いや、申し訳ない事をしました。」
妙な懐疑心が消えて私の語調は少しばかり晴れやかになったが、代わりに幾分か舌がもつれた。
私は何をしたわけでもない便器の水を流して、がちゃと扉を開けた。
私は≪その男≫の顔を見た。途端に心臓が凍えたようにぎゅっとなり、
私はかえるの潰れたような、ぎゅっ、と言う悲鳴を上げて、黒ずんだ床の上にもんどりうった。
再び気が付くと、私は白いベッドの上に寝ていた。しばらくの間狐につままれたような
ふわふわした気持ちでいたが、やがてそこが病院の個室である事に気付いた。
「あら、起きましたね。」
妻が私の横に座っていた。その表情はいかにも心配している、という風だった。
「いったいどうしたの。ホームでいきなり倒れたっていうじゃありませんか。
あなた、電車が来ていたらそれこそ危ない事になっていましたよ。
なんでもえらくお酒を飲んでいたんですってねぇ、気を付けて下さいよ、
お酒なんかでもしものことがあったらどうするの・・・」
「なに、ホームで。私はホームで倒れた。トイレでなく?」
妻は少し驚いた顔をした。
「あきれた!そんな事もはっきりしないなんて。あなた、もうすこしで
線路に落ちるところだったそうじゃありませんか、気を付けて下さいな・・・」
私はしばらく考えた。白い天井をじっと見つめながら。そのまま何も言わなかった。
「あなた、どうしたの。お医者様を・・・」
「は、は、は!そうか!ホームかね!!まったく、いじけた夢を見たもんだよ!」
私はとうとう我慢できなくなった。緊張の糸が切れて、壊れた人形のように笑った。
「まったく、どうかしてるよ!もう歳かね!焼きがまわったよ!は、は!は!」
「まあ、どうしたの。ほんとにあきれるよ、急に笑いだすなんて・・・」
ガチャ。扉が開いた。
白衣の男だった。彼は出し抜けに言った。
「楽しそうですね」
私は少し怖くなって、彼の顔を見るのがためらわれた。
「あら、先生。この人ったら変なんです。考え込んだり、笑い出したりで・・・」
妻の平々凡々な反応を見て、私は自分が馬鹿らしくなった。そして見てみれば、
白衣の男はなに、どこにでもいそうな冴えない中年だった。
「いや、先生、妙な夢を見ましてな。それがなんと、物騒にも人を殺す夢なんです
それも普通の殺人じゃないですよ。それというのも、(今考えてもおぞましいですな!)
相手の顔が・・・いえ、つまりとても言えないようなふうなのです。」
妻が小さく、まあ、と言うのが聞こえた。私の喋りすぎる舌がこの≪先生≫に対して
失礼だと考えたらしい。私はそれが心地よくて、さらに勢いづいて続けた。
「まったく、夢の中とは言えとんだ目にあいましたよ!(ほら、見てください!
手に汗をかいてます!)いや、実にリアルな夢でした。おお、恐ろしい。
考えられますか?だってその、相手の顔というのが・・・」
「ほう、それはもしかして・・・こんな顔でしたか?」
私は凍りついた笑いを顔中に貼り付けて、ゆっくりと彼の顔を見た。
しかし、そこには私が恐れたような何があるわけでもなかった。
医者はいたずらっぽい卑屈な微笑で私の目を覗き込んでいた。
「は・・は、は。い、いけないことをする人ですな、あなたも・・・。私は、
私は今心臓が止まるかと思いましたよ・・」
事実、私の額には冷たい汗がはた目からもわかるぐらいにだらだら流れていた。
「は、は、は!あ、は、は!」
医者は私の狼狽振りに満足したらしく大口を開けて笑っていた。
私はとうとういきり立った。
「君、何が面白い!君には解からんかも知れんが、今一人の人間がしに瀕したんだぞ!
一体君には医者としての自覚がすずめの涙ほどにでもあるのかね!」
彼は悪びれもせずに笑いをこらえてひぃひぃ言っていた。
「いえ、ははは!あなた、そちらじゃありませんよ!こっち、こっちです!
これを見て!さあ!!」
医者はどこから持ってきたものか、ちょうどノートぐらいの大きさの鏡を持っていた。
鈍い光の中に、私の顔が映っていた。
お
わ
り
144 :
あなたのうしろに名無しさんが・・・:02/06/23 23:35
うまいね。結構書きなれてます?
怖いというより教訓が含まれてるのかな。
こういう話は好きです。
145 :
命の蝋燭のネタ:02/06/25 00:27
「どうだ、これが命の蝋燭だ
この太くて長いのは元気な若者のもの
この小さいのはお爺さんのだ」
男は自分のを見せてくれるように頼んだ
するとそれは予想に反して今にも消えそうな小さい蝋燭だった
「大きな蝋燭を継ぎ足してくださいよ」
男が泣いて頼むと死神は大きな蝋燭を持ってきた
そして継ぎ足すようなフリをして
小さな男の蝋燭を転がして消してしまった
男はばったりと倒れて死神の手に渡った
おわり
386 名前: 命の蝋燭の話し 投稿日: 02/01/06 01:09
命の蝋燭」の話は光栄から出てる『爆笑グリム童話』に
載っていたものを写した物です
この本によるとこの話は『靴直しクリスピノ』と言うタイトルで
オペラにもなったそうです
明治時代にこのオペラが日本に入り
名人、三遊亭圓朝が『死神』または『誉の幇間』(ほまれのたいこ)
という落語に翻案しました
だから元はグリム童話みたいですね
って言うか向こうの国の昔話か(w
もっと詳しい人居たら訂正&付け加えよろしくお願いします
七人御先(
>>19 >>124)
もう数年も前の話ですが、この村の駐在所で火事がありました。
火事の原因は、駐在所さんの奥さんが火の不始末をしたからです。
駐在所さんはその時、すぐに奥さんを避難させました。
そして、しばらく一人で火を消そうとしていたのです。
駐在所さんの消火活動が良かったのか、被害は軽く済みました。
しかし駐在所さんの顔には、醜い火傷の痕が残ってしまったのです。
その時から駐在所さんは、寄り合いにも顔を出さなくなりました。
精神的に参っていた奥さんに、「出来るだけ側にいてあげたい」と思ったからです。
でも私を含め、村の人達は、駐在所さんを良く思っていませんでした。
「駐在所で火事を出し、顔に火傷が出来たから人目を避けている」
「そんな駐在所さんは、駄目だ」
みんなそんな事ばかりを、毎日のように話しています。
そのうちに、駐在所さんに嫌がらせをする輩まで現れました。
それで村長である私は、駐在所さんを訪ねました。
駐在所さんの行動を、諌めようとして・・・。
その時に私は、駐在所さんの事情を知ったのです。
駐在所さんは事情を説明した後、私にこう嘆願しました。
「このことは、誰にも言わないで欲しい。」
「私は何を言われても平気だが、妻には何も負い目を感じさせたくない」
駐在所さんは、真剣な眼差しで私を見つめます。
私は仕方なく、駐在所さんの願いを了承しました。
その数日後に、駐在所さんは心労のせいか、急死してしまったのです。
駐在所さんの葬儀には、村中の人々が集まりました。
しかし葬儀の最中に、奇妙な事が起こったのです。
風もないのに、蝋燭が激しく揺れたと思ったら突然、葬儀に参加していた老人が倒れました。
駐在所さんに「責任を取って、この島から出て行け」と、言っていた老人です。
彼は、そのまま心臓発作で亡くなりました。
そして、それから一週間もしないうちに、六人が死んだのです。
村では「駐在所さんの怨念が、七人御先となり殺したのだ」と言う人もおりました。
この島には、七人御先の祠があります。
昔から「無念な死を遂げた人は七人御先となり、六人を呪い殺す」という、言い伝えがありました。
それに亡くなった人達は命を落とす前日、こんな証言をしています。
「後ろから烏に、突かれるかと思った」と・・・。
そんな事が続いていたので、私は村の人達と相談し、お寺に七人御先の供養を頼みました。
「もう七人が死んでいるので、やらない方がいいのでは?」と、言う人もおりましたが・・・。
でも、そんな人達の心配に反し、供養は無事に終わったのです。
供養の後、私は最後までお寺に残り、後始末をしていました。
するとお寺の住職がやって来て、こう言ったのです。
「こんなにお供え物があっても、腐ってしまうね」
「これらのお供え物を、持っていってくれないかい?」
「食べ残した物を、村長さんの庭畑に埋めるといい」
「きっと、いい肥やしになるから」
私は住職の勧めに従い、お供え物を庭畑に埋めたのです。
ところがその夜、私が寝ている時に、何人かの話し声が聞こえました。
声は、外から聞こえてきます。
それで不審に思った私は、外に出て声の主を捜しました。
するとその話し声は、誰も居ない庭畑から聞こえていたのです。
私は怖ろしくなり、すぐに家の中へ駆け込もうとしました。
するとその時、後から烏の羽ばたく音が聞こえたのです。
カラスは私の頭スレスレを、一瞬のうちに飛び去りました。
それからというもの、私は「自分も死ぬのかな」と、そんな事ばかりを考えていたのです。
恐怖に駆られた私は、駐在所さんの写真を取り出し、それに土下座しようと思いました。
ところが写真には、駐在所さんの周りにボンヤリと何かが写っています。
よく見ると、それは亡くなった人の顔でした。
それで驚いた私は、息子にその写真を見せたのです。
すると突然に息子は「人は、自分の意志で死ぬ事が出来る」と叫び始めました。
そして何と息子は、台所へ行き、包丁で自殺してしまったのです。
今も私はその写真を持っていますが、もう誰にも見せる気はありません。
済みません。
名前は、146にするべきでした。
命の蝋燭のネタさん、申し訳ありません。
時間が無くて、焦っていたので・・・。
皆さんすばらしいですね、これからも宜しくお願いいたします。
150 :
:恐談社ホラー編集部:02/06/25 23:11
想像してみい。これ以上おぞましいことがあるか?
ドイツが負けて日本にあいつらがやってくること。
偽者がでましたんんんんでトリ付きになりやした。
たわごとは無視してね。(W
耳掻きの下書(
>>20)
彼と別れる原因になった出来事を、私は今でも覚えています。
彼はあの日、私と息子を、車で病院まで送ってくれました。
息子が、風邪をこじらせたからです。
でも息子にとって病院は、物珍しい遊び場に思えたのでしょう。
病院に着くなり息子は、はしゃぎながら走り出しました。
私が慌てて息子を追いかけていた、その時です。
突然に、誰かの悲鳴が聞こえました。
駆け寄ってみると、そこには呆然と立ち尽くす息子と、耳を押さえている老婆が居ます。
老婆はうめき声を上げながら、息子の服を掴んでいました。
そして、私が息子が近付くと、老婆はこう叫ぶのです。
「この子が私に、ぶつかって来たんだ」と・・・。
老婆はその病院に、入院している人でした。
たまたま待合室で待っている時に、「暇なので耳垢を取っていた」そうです。
そこへ息子が運悪くぶつかったので、老婆の鼓膜は破れてしまいました。
それで私達は、その老婆に高額な慰謝料を支払う事になったのです。
それからというもの、私達は金銭的に苦しい生活を強いられました。
そんな日々が続くと、心も荒んでくるものです。
あんなに優しい夫であった彼も、段々と歪な性格になってしまいました。
そしてある日、彼は「別れよう」と、言い出したのです。
そのため彼とはその後、息子の親権を裁判で争う事になりました。
私はどんな事があっても、息子を手放したくなかったのです。
そんな私の気持ちが、認められたのでしょうか?
裁判では、私が勝訴しました。
そして彼は、慰謝料と養育費として、毎月15万円を支払うよう裁判所から命じられたのです。
その時に、彼はこう言っていました。
「私の給料は、約20万円です」
「その中から、車のローンや保険料も支払わなければいけません」
「私の収入以上のお金を払いながら、どう生活しろと言うんですか?」
彼の置かれた苦境は、私にも分かります。
でも、裁判所からの命令は正当なものでした。
それなのに彼は、1年もすると支払いが遅れるようになったのです。
さらに2年目には、全くお金を支払わなくなりました。
明らかに、裁判所の命令を無視した行為です。
それで私は、生活も苦しかった事もあり、彼の家を訪ねました。
すると彼は、アパートの自室で自殺していたのです。
彼の遺書には、こう書かれていました。
「もうこんな生活は、堪えられない」
「一生懸命に、やれる事はやったんだ」
「だから、死んで楽になろうと思う」
「死んでも楽になれるか、分からないが・・・」
「ただ、死ぬ前に、一度でもいいから息子に会いたかった」
それからというもの、息子の写真を撮ると、いつも彼の姿が写るようになったのです。
彼は今でも、息子の事を見守っているのでしょうか・・・。