▼聞いた者を黄泉へと誘う自殺実況テープ▲

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1夜気
「わたしはこれから一人で、敏子と望の後を追います。うーん
正直言って、ちょっと怖いですね。気分を落ち着けるためにビ
ールを一杯飲みます。情けないですねぇ。ハァー…フゥー…、
外は雨が先ほどからずいぶん強く降っています。ハァー…敏子
と望が、”いつまでうじうじしてんのよ。早くおいでよ”なん
て言ってるような気がします…」

男は妻と娘を殺した。その男は同事件発覚の5日後の早朝、長
野県のホテルに於いて、自殺体で発見される。男は深夜、梁に
かけたロープで首を吊り、絶命する瞬間までをテープに録音し
ていた…。

冒頭の文は、男の残した実況テープの一部です。録音時間は40
分。この録音に耳を傾けたある人物は精神状態がおかしくなった
、と言うホラーめいたいわく付きのテープだそうです。
今となっては、警察自体にも保管されているか解らないこのテー
プですが、この存在を知った時どうしても聞きたくなってしまい
ました。webに落ちてると言う儚き可能性を信じつつ2以降に詳細
を書き綴りたいと思います。
2夜気:02/03/26 22:51
「はい、松田雅夫が喋っています。こんなことをする気はなかった
んですけども、いくら手紙を書いても仕様がありませんし、自分の
気持ちを正直に言うには、これが一番良いかなと思い、思いつくま
まに喋っています…」

事件が発覚したのは平成6年11月14日、場所は東京都葛飾区西新小岩。
数日前から、電話に応答が無い事を不審に思った親族が訪ね、母娘の
凄惨な死体を発見している。しかし夫松田雅夫の姿は無く、その行方
は杳として知れなかった。
男は松田雅夫50歳。ソニーミュージックの元社員で、当時は都内でク
ラシック音楽専門に扱うソフト製作会社を経営していた。妻敏子は、
49歳。大学時代の同期生だった。長女、望は23歳の東京女子大の4年生
だった。
3あなたのうしろに名無しさんが・・・:02/03/26 22:51
2?
4夜気:02/03/26 22:52
「ぼくがこの事業に失敗したからという事で、例えば離婚するとか、
あるいはぼくだけ、まあ消えちゃう、まっそういうことはぼくは出来
ませんからねぇ、やったとしてもあのカミさんの性格を考えると、ま
ぁとにかく信じられないくらいの、心の負担になって、心身ともにボ
ロボロになってしまうんじゃ無いかと思うんですね…」

男が事件を起こした理由は、事業の失敗による無理心中と言うことだ
った。しかし男はその場で自殺する事はせず、十日間に渡りあてどない
彷徨を続ける。妻と娘の遺髪を手に男は死に場所を求め、妻と娘の思い
(男が思うに)と共に、生前彼女達が望んだ旅行を行っていた。
5夜気:02/03/26 22:53
「十日の早朝にに敏子を、それから望みに対しては”母さん、病気でち
ょっと寝てるから、ちょっとそっとしておいてやってくれ”というよう
な形にして、望と一回対峙してですね、それで朝食も食べ終わり、彼女
の後ろから…カミさんと同じロープで絞殺した、と言うわけです」

男はテープの中で、妻と娘を殺した場面等を訥々と、静かな語り口で話
している。男は、十日間の内に駿河台「山の上ホテル」、名古屋、伊豆下
田、富士山の麓河口湖の「富士ビューホテル」、奈良、そして最後の地、
故郷松本と渡り歩き、その過程での録音内容では、まるで殺した妻子と
共に旅行をしているかのような口ぶりで訥々と語りつづける。
6夜気:02/03/26 22:53
「河口湖からわたしが一番最初に言ったのは、昔、わたしたちが新婚生活
を送った奈良市中登美団地です。あまりの変りようにとてもビックリして
しまいましたけども、とても紅葉が美しくって感動的でした…」
7夜気:02/03/26 22:54
「首吊りの途中で紐が切れて、そしてテレビコードが切れて、下に落ちて
しまったんですね。落ちた周りには、とりあえず、あのー、自殺者特有の
便ですとか、尿ですとか、それが全部出ている訳ですね。その上でもって
ツルツル滑る訳ですから、まぁその中で3、4時間自分を取り戻すのに精一
杯でしたけれども…」

これは、奈良市のホテルで1度目の自殺に失敗した際の録音内容である。
次こそは、と男が向かったのが故郷である長野県の山間部にあるホテルで
あった。そこには事件以前に男が購入した墓石のある霊園があり、妻子の
遺髪をその場に収め、男の言う妻子の待つ場所へ向かう。
8夜気:02/03/26 22:55
「最後に間違えないようにしないと…フゥーッ…一切が完了します。鏡台
の上に乗って…いま、落ちます。思いきり…フゥーッ…死ねましたか…
フーッフーーッフッフッー。はい!…としこ、のぞみ、いま逝くから、
待っててくれ…絶対死なせてくれよ、頼むな!、うぁぉあーっ…」

これが、当時事件を報じた雑誌編集部が、テープ起こしを依頼した業者が
その凄惨さに最後まで聞くことの出来なかった男の断末魔である。

「いま、19日の零時、あ、ごめんなさい1時2分です」
この内容から始まる、男の最後の夜を残したテープには、今までの録音内容
には一切載っていなかった、強烈なノイズが背後に聞こえていたそうです。
ゴーッという地鳴りのような音。聞き様によっては、嵐の中、断崖絶壁に立
って録音しているような音だったそうです。男が自殺した夜は確かに雨が降
っていましたが、風はほとんど吹いていませんでした。この音はなんだった
んでしょう?。男の断末魔の後には、このゴーッと言う音が十分位延々と続
きテープは終わります。

以上詳細は「殺人者はそこにいる」(新潮文庫)からの引用(まんまです)です
がこのようなテープが実在するのであれば、1度聞いて見たいですねぇ。
(長々とスマソ)
9あなたのうしろに名無しさんが・・・:02/03/26 22:55
その話は「殺人者はそこにいる」(新潮文庫)にのってましたね。
新潮45編集部が業者にテープ起こしを依頼するも、
あまりの凄惨さに最後まで聞けなかったとかいてありました。
大体の内容は書いてあるのですが、そのテープ出てくるのかな?
気になります。
10夜気:02/03/26 23:01
>9
おっしゃる通りです、ハイ。今日読んで電車の中で
戦慄してしまいました…。あれば聞いてみたいですよ
ね。
11あなたのうしろに名無しさんが・・・:02/03/26 23:24
>>9
無理です





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12あなたのうしろに名無しさんが・・・:02/03/27 01:15
13あなたのうしろに名無しさんが・・・
直に聞けなくても、せめて内容全てを読んでみたい。