精神世界ウォッチ(@_@)コリャアンマリア!!! 其の四
先日、横浜に住む日木流奈くんに会いにいきました。
今年八歳になる流奈くんは、先天性腹壁破裂の極小未熟児(1480g)として生まれました。
出産直後に三回の手術を受け、後遺症として脳障害となり、今でも歩くこともしゃべることもできません。
でも四歳の時から指で文字盤を指してお母さんがそれを読むという方法で、世界との意志の疎通をはじめました。
そして、お母さんの子宮にいたころのことから生まれる瞬間まで、全部思い出したのです。
五歳になると、まるで八十歳の禅の老師のような短歌を詠みはじめ、人類に対するさまざまなメッセージも表現するようになりました。
前世の記憶がすべてよみがえったのです。
流奈くんの本「はじめての言葉」にはこう書かれています。
「私はただの六歳(当時)の脳障害児で、ちっぽけな力しかないけれど、何かせずにはいられない。私が受けた愛は私にそう命令する。……米粒のような愛だけど、私は愛を伝えたい。 流奈」
リハビリにはげむ流奈くんの前で、僕が江戸時代の尺八の曲を演奏すると、彼は
「わたしはこの曲を遠い昔から知っています。とても懐かしい」
と文字盤を指しながら言いました。
すでに十五か国語を理解する流奈くんの今、欲しいもののひとつは「コーランの原文、それも音が大事だからそれを詠唱しているCD」だそうです。