後味の悪い話

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430あなたのうしろに名無しさんが・・・
誰かこの話、聞いたことありますか?
私は子供の頃、弟から聞いたんだけど
弟も子供だったもんで(あたりまえだけど)
細部があやふやでよく分からないんだよね。
くわしく知ってる人がいたら教えて欲しい。

小学校低学年くらいの子供をもつ父親がいた。
母親は、離婚したか死別したかでいなくなっている。
で、父親は会社で仕事が忙しいこともあって
いつも帰りが遅くなるんだけど、
家に帰るといつも子供がかちかち山の絵本を読んでいる
なんだかその様子がおかしいと、父親は漠然と感じはするが、
仕事のことで頭が一杯になっていたので
そのまま子供のことは放置しておいた。
でも、そのうちに、いくらなんでもおかしいと思うようになった。
子供がいつもいつも、とりつかれたようにかちかち山の絵本を
読み続けているから。
それで、子供から、そのかちかち山の絵本をとりあげて
よく調べてみた。
そしたら、その本は落丁本で、
話の終わりのページのあとに
たぬきがおじいさんを騙して、殺したおばあさんの肉を食べさせるシーンが、
もう一回入ってしまっていた。
子供はもう気が狂っていて、
話が終わって、落丁のページの部分のおばあさんの肉を食べるシーンを
読んだら、話の途中の、同じシーンまで戻っていって
また終わりまで読むといったぐあいに、
えんえんと同じところをループさせて読んでいたのだった。