sugoi aho ga ita

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たしかにアホがいた。
このスレたてた奴。

いちいちageないように。

majime ni yome maa kimi mo nita youna mondarouga

第１章 願望達成法入門
昭和５６年秋の出来事だった。深夜１時頃に見た夢にその娘は現れた。
自分の理想にピッタリの女の子。夢の中の勝手なシナリオ進行によって、
彼女の名前を聞くこともなく目が覚めた。

彼女はいつか出会うはずの運命の相手にちがいない。きっとそうだ。」
深夜に感じた直感だった。
次の日からすれちがう女の子全ての顔をチェックしはじめた。いない。
見つからない。見つからないまま時間だけが過ぎていった。

昭和５７年５月。月刊明星を読んでいる時、ついに彼女を発見した。
斜め上を見上げたこの顔、まさしく夢にでてきたあの娘だ。
月刊平凡にさらに詳しいデータがでていた。
武田久美子。映画ハイティーンブギのヒロイン役。
昭和４３年８月１２日生まれ。しし座の１３才。
「おぉ、星占いでみてもおひつじ座の自分と相性は最高だ。
やっぱり運命の相手にちがいない。よし俺はこの娘を幸せにする。」

手にそう思い込み、まず彼女に近付くため芸能界入りを目指すことになる。
その時は全く意識しているはずもなかったのだが、思えばこの時が、
願望達成法実践の始まりだったのだ。

解説 イメージング
願望達成法の基本がこのイメージングだ。イメージコントロール、
メンタルトレーニング、イマージェリー等呼び名は様々であるが、
要は自分の実現したい状態を頭の中でリアルに思い描くことである。
願望が叶った状態をイメージし続けることで潜在意識に願望を焼き付け、
やがて実現に向かうというわけだ。

般的な実践順序は、まずリラックスすること。体の力を抜き、呼吸を整える。
次に自律訓練法等でよくある体が重くなってきたとか温かくなってきた等
自分の思い込みを体に反応させる練習。そしてイメージング実践となる。
このテのメソッドを実践したことのある人は分かると思うが、この方法では
まず長続きしない。指導者についていてもらうわけでもないので
うまくいってるかどうかの確認しようがないのだ。
結果的に願いが叶えば成功なのだろうけど。
何よりもイメージングに至るまでのプロセスそのものが、
いかにも偉い人が考えた方法であるために素人が実践して効果を確認するまでに
かなりの無理がある。
今だに実践しやすく、長続きして、効果を早く確認できるメソッドは
はっきり言ってどこにも無い。
少なくとも追究を始めて１８年たった現在でも見つかっていない。
解説はこれくらいにしておこう。

彼女の顔と名前がわかってから、常に彼女と幸せそうにすごしている場面を
イメージしていた。
授業中でも、食事中も、寝る時も。夢にみたことも少なくない。
その間彼女に近付くために努力もしていた。
地元でもレッスンが受けられるタレント養成所に入所したのが、昭和５８年の２月。
いつか久美子と共演してみせる、その思いでいっぱいだった。

イメージングを始めて１年を過ぎた頃、チャンスが訪れた。
昭和５８年７月のある日の夜。レッスンに通っている養成所から電話があり、
明日オーディションがあるから来てくれとのこと。
詳しいことは何も聞けなかったが、その日はワクワクして眠れなかった。
翌日学校から帰り、すぐ博多駅に向かう。
博多駅からタクシーに乗り、１０分ほどで養成所の事務所に着いた。
来客用のソファに中学生か高校生くらいの少年が３人座っている。
どうやら同じように呼ばれた人たちらしい。
しばらくすると、事務所の人から３０過ぎほどの年齢と思われるの中年男性を紹介された。

「アジャックスという映画会社の山川さん（仮名）です。」

　（(ﾟoﾟ)）＜ぼくドラえもん
　（(-)　）

この山川氏、今回夏に撮影が行われる映画の主役を探しに来たとのこと。
（ちなみにこの映画とは、昭和５９年春頃公開された「パンツの穴」
（主演　山本陽一、菊池桃子）だった。）（※パンツの穴とは、学研の発行
する雑誌「ＢＯＭＢ」内で読者からの投稿作品を紹介する企画ページの名称。）
主人公が博多から転校してくるという設定なので現地で主役候補を選ぼうと
思ったらしい。

　∞
（(ﾟoﾟ)）＜たけこぷたー
（(-)　）

よし、ここで選ばれて早々に東京に行くぞ。久美子待っててくれ。」
選ばれたいという気持ちは４人の中で一番だったはずだ。
まずどんなシナリオなのかを聞いた。
ストーリーは投稿作品の中から幾つか選んだ面白い話を組み合わせたもの
になるということだった。
ちなみに私は、この頃「ＢＯＭＢ」を毎月購読していたので、
パンツの穴のことも知っていたし、映画のストーリーに盛り込まれる話も
いくつか読んでいた。（映画化されることはこの時初めて聞いたのだが。）
あと求めているキャラクターはどんなタイプか等の話を聞いて、４人いる中で
自分が主人公に一番近いタイプだし、ストーリーも把握出来てるし、
選ばれるとしたら多分自分だろうと思っていた。

その後、雑談を交えながら山川氏と映画の撮影期間は夏休み中いっぱいを
予定しているとか、何度見ても面白いと感じる映画にしたいといった話を
しているうちに１時間が過ぎた。
山川氏は自分達４人と話を終えると、事務所の人と話始めた。
話を終えると自分たちに挨拶をして帰っていった。
一体どうなったんだろう？
事務所の人から説明があった。
「結果から言うと君たち４人とも不合格だ。やる気とか光るものが全く
感じられなかったというのが理由だ。」

落ち込んだ。とにかく落ち込んだ。受かれば自分が主人公の”ムキンポ君”
だったのに。せっかくのチャンスを自分のアピール不足・努力不足で
だめにしてしまうなんて。この映画になんと武田久美子もチョイ役で出演
していたということが後からわかり、余計ひどく落ち込んだ。
レッスンは毎週通ったが、いまいち身が入らない状態が続いた。

受かれば自分が主人公の”ムキンポ君” だったのに