【京都】プルプル倶楽部&ハウスPART53【斜陽】
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名無しさん@ピンキー:
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山本氏のこの著作は, すでに毎日出版文化賞を受賞されている.
それにさらに朝日新聞から大仏次郎賞が授与される. そのことから
見ても, 本書自体の価値がわかると思う. 評者自身, 両賞の選考
委員を兼ねている.
西欧科学の歴史を語るとき, 日本からの視点はきわめて貴重である.
どのような文化もそれ自体の盲点を持ち, 西欧も例外ではない.
著者の目はそこをみごとに見通す.
次に個人的な意見を付け加える. 私自身はこの著作をこれ以上に
論評する気がない. それは右の価値評価とは別である. 強く表現
するなら, 選評を拒否する. 私自身は, 山本氏と同じく60年代末に,
演じた役割の軽重はあれ, 同じ東大闘争に巻き込まれた. その結果,
私は自分の考え方, さらにその後の研究者としての生涯に多大の
影響を受けた. 私はそう思っている. その結果としての私の思想
からすれば, まったく別な論評も可能である. しかしそれは,
かならずしも書物自体の論評ではないという性格のものになるはず
である.
そうしたことを熟慮した結果, 背景を含めた選評は拒否するしかない
という結論に至った. それ以上の説明はいまは不可能だし, そもそも
紙面も不足である. 読者のご了解を乞う.
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