27 :
谷屋:
聞けばさきは都内のK大学の経済学部の2年生とのこと。
現cancamの読者モデルでもあるらしい。モデルにもなりたいらしいが、
モデルでは稼ぎがあまりないので風の世界に入ったらしい。
そして彼女、話してすごく通じ合えた後には、僕に身も心もすべて投げ出してきた。
それにまたしても同じ19の子である。 19歳の子の裸はまさに美しく言葉では表せないぐらいの
衝撃を受けた。
でもあれから数ヶ月経った今、僕には瞬時に何か行動を起こす勇気はもう無いのである。
帰り際にさきの耳元に、「今度会うのはお店で入るのと外で会うのとどっちがいい?」と彼女に聞いたら、
僕をじっと見つめて、さきはこう答えた。「う〜ん、これからはシフト減らしたいから外で会いたい。」と。
「じゃあ、連絡するよ。今夜も帰ったらメールするね。」
「うん、ちゃんと頂戴ねっ。メール来るまで寝ないで待ってるから。」
aromaを出て冷やりとした夜風にあたりながら、僕は出会えた喜びというより、
今後どれだけさきを大切にしてあげられるのか漠然と不安めいたものさえ感じていたのでした。