192 :
桃太郎仮伝説:
ご存じ桃太郎の話、ではなく、桃太郎が鬼退治に出かけてしまった後の話。
桃太郎を育てたお爺さんとお婆さんは、その後も平常と変わらぬ毎日を送っていた。つまり、お爺さんは山へ芝刈りに、お婆さんは川に洗濯に行く毎日だった。そして、ついに年老いたお爺さんは病気で寝込んでしまった。
ある日、お爺さんが涙を流して泣いている。お婆さんがどうしたのかと尋ねると、お爺さんは何も言わずに、ごめん、ごめん、とお婆さんに謝るばかり。不思議に思ったお婆さんが更に尋ねると、お爺さんがこう言った。
今度も先にいく私を許しておくれ。
おしまい。
おヨネ婆さんが映画を見ようとして、切符を買いに並んでいる人の列の後に並んだ。おヨネ婆さんは映画を見るのは初めてなので、どうしていいのかわからない。おヨネ婆さんの田舎には映画館などないのだ。
そこで、おヨネ婆さんは前の人達がどうするのかをじっと観察していた。前の人達は「学生1枚」とか言って切符を買っている。
それを聞いたおヨネ婆さんは、自分の番になったとき、
「農業1枚」と言った。
おヨネ婆さんがケーキ屋にケーキを買いに行った。
おヨネ婆さんが「このケーキをくださらんか」と頼むと店員が「おいくつですか」と聞いた。
おヨネ婆さんはそこで言った。
「わしゃ八十ですじゃ」