県警は、名古屋市中区の人材派遣会社会長の男(36)らが、わいせつな接客行為をさせると知りながら、風俗店に女性を雇わせた容疑などを裏付けるため、1月18、19の両日、
受け入れ先の疑いのあったブルーグループの風俗店会社事務所など計約20カ所を捜索した。 この際、女性が勤務していた事実を示す証拠として名簿を押収しようとしたが、過去の名簿がなかった。
グループの事務所にはシュレッダーで細断された名簿のくずがポリ袋数十袋に詰められ、放置されていたという。 県警は、勤務していたという女性の証言を基に、同月20日、会長の男を職業安定法違反容疑で逮捕している。
また、事務所にはパソコンが1台もなく、机には撤去した跡のような、ほこりのない場所があった。その後の県警の事情聴取に対して風俗店従業員は、複数のパソコンが捜索直前に運び出されたと証言。
パソコンにはグループ全店の従業員の出勤状況や客数、客から指名された回数などのデータが記録されていたという。
県警は昨年6月、ヤミ金融での返済が滞った女性に、風俗店での勤務をあっせんしたなどとして、弘道会系組幹部ら2人を職業安定法違反容疑などで逮捕。
この店もブルーグループで、女性の給料が店から組幹部側に渡っており、県警はグループが弘道会の資金源になっている疑いがあるとみている。
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