◆南区複数猫虐待事件
「動物病院からネコ引き取り虐待」
神奈川県警南署は16日、動物愛護法違反(愛護動物の殺傷)の疑いで、横浜市南区の無職高柳政男容疑者(42)を逮捕した。
調べでは、昨年10月から11月にかけて、自宅で生後3カ月の猫の両後ろ足のつめすべてを肉の部分まで切り、ケガをさせた疑い。
この猫は引き取り手がなく処分されることになっていたが、同容疑者が横浜市内の動物病院から引き取り、飼っていた。
「猫が苦しむのを見て楽しかった」と容疑を認めているという。
NPO法人「横浜アニマルファミリー」などによると、同容疑者は昨年9月ごろから同市内の動物病院を回って、引き取り手のない子猫を複数譲り受けていたという。
その後、水死した猫の死骸(がい)や、腰の骨が折れた猫が病院前に置かれたり、舌を切られた猫を同容疑者が動物病院に診察に連れてきたりするケースが10件以上続発。
昨年12月、同署が高柳容疑者宅を捜索したところ、猫1匹の死骸が発見された。
同法人によると引き渡し後、行方不明4匹、死亡1匹、ケガ2匹の被害が確認されている。
横浜市獣医師会は同10月、高柳容疑者が猫を引き取りに来ても譲り渡さないよう、市内の動物病院に注意を呼び掛けていた。
同署は虐待目的で猫を引き取り、日常的に虐待を繰り返していたとみて余罪を追及している。
[ 2007年01月17日付 紙面記事 ]
http://www.sponichi.co.jp/society/news/2007/01/17/07.html