サカ豚「世界が…世界が…」(´;ω;`)2

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504無礼なことを言うな。たかが名無しが
東京オリンピック招致のコピーから見える「日本の病」…
それは「二流国転落への焦燥」と、「外に発するものがない内向きの言葉」


 2020年の東京オリンピック招致のためのキャンペーンが始まっているが、そのコピーがひどいことになっている。
たぶん広告代理店に丸投げして起案したものだろうが、「ひどい」という以外に適当な形容を見出せない。長いものだが、
例えばこんなことが書いてある。

 「このままだとこの国は世界から忘れられてしまうかもしれない。今何かをしなければ、この国の未来や子供たちの自信を
奪うことになるかもしれない。誇るべきものを誇るために、勝つべきものを勝ちとろう。未来のために。東京にオリンピックを
呼ぶのではない。ニッポンに呼ぶのだ。オリンピックは夢をくれる。そして力をくれる。経済に力をくれる。仕事をつくる。それが
未来をつくる今になる。」

 切りがないのでやめておくが、ある意味で「ニッポンの今」に取り憑いた病がそのまま徴候化したような文章である。
この文章に露出している病的徴候のひとつは「二流国に転落することへの不安と焦燥」、ひとつは国力というのは煎じ詰めれば
「金」のことであり、オリンピックというのは国威発揚と経済活動のための「道具」だという予断である。

 驚くべきことだが、この長い文章の中に、世界のアスリートに向けて発せられたメッセージが一言もない。海外からの来訪者
をどう歓待するか、その気構えを述べた言葉が一言もない。

 そもそもオリンピック競技というものが何のために始められたのかという「大義」についての言及さえ一言もないのである。
あるのは、オリンピックを「レバレッジ」にして「一山当てたい」という内向きのメッセージだけである。

 この「一山当てる」プロジェクトに気乗りがしないという国民は「目的をもたない」人間、「挑戦することから逃げる」人間、
「未来を閉じる」人間だという罵りである。

 日本が国際社会で十分な敬意を得ていないというのはおそらく事実だろう。けれども、それはオリンピック招致に際して、
国際社会に対する広々とした、未来志向的なメッセージを発信することができないような国に対して下されている評価では
ないのかという懐疑しか、この文章からは感じることができないのである。

http://publications.asahi.com/ecs/detail/?item_id=14570
http://publications.asahi.com/ecs/image/cover_image/14570.jpg


「セカイガー、セカイガー」とうるさい連中の幼稚な思考とやり口ww