テレビ局の改編はおかしくないか
視聴者がダメ出ししたのに後番組で同じ司会者を起用
http://v.gendai.net/q/jskycmi/Ad8jDdWjAhi9RWajjP07e6NSxi6G6FtTUaKnk+1vMd3TVzsCqaXTtdMCogKvFdMV0wKtAqUV00XTAqqgMDAwMDAw/q?i=article%2Fdetail&aid=226982&p=1 日刊ゲンダイ(2011/2/26)
春の新番組の発表が次々と行われる中、今回も腑(ふ)に落ちないことがいくつもある。打ち切りになった番組の司会者が同じ局で新しい番組を用意してもらうことだ。今回はとくにTBSで目立つ。
たとえば関口宏「東京フレンドパークU」(月曜19時)。3月末で紆(う)余(よ)曲折しながら18年続いた番組が終了するが、4月以降も同じ枠でひき続き関口が登場する。タイトルは「世紀のワイドショー!ザ・今夜はヒストリー」で司会は関口とオセロの松嶋尚美だ。
しかし、これはおかしい。番組終了は視聴者が関口にダメ出しした結果ともいえる。なのに、続投を決めたのは視聴者より関口との関係を重視したということだろう。
TBSでは今回、もうひとつ似た例がある。「イチハチ」(水曜22時)は浜田雅功と藤本美貴が司会だが、番組で昨年やらせ疑惑が浮上。視聴率もイマイチで3月末で打ち切られるが、4月から同じ枠で浜田の「ジャパ〜ン47チャンネル」が始まる。
過去にも例がある。ビートたけしは「誰でもピカソ」(テレビ東京、金曜22時)の後、継続して「ニッポンのミカタ!」に出演している。島田紳助の「人生が変わる1分間の深イイ話」(日本テレビ、月曜21時)も、その前は紳助の「今夜はシャンパリーノ」や「芸恋リアル」だった。
「これらの改編でわかるのは政治力のある大物タレントや大手芸能プロのタレントは守られるということです。番組の担当者としては改編で失敗した時に“安全パイの大物を起用したけどダメだった”と言い訳することもできる。
しかし、これが視聴者不在の内向きの考え方なのは明らか。視聴者は再び同じ司会者の番組を見たくないと思います」(放送評論家の金沢誠氏)
テレビをつければ同じ顔では、視聴者離れが加速するだけだ。