プロ野球の視聴率を語る3288

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983無礼なことを言うな。たかが名無しが
2010年10月25日 日本テレビ 定例記者会見
http://www.ntv.co.jp/info/press/pdf/press86.pdf

野球中継に関しては、日本シリーズの放映権がないため中継放送ができませ
ん。日本シリーズを中継しないのは07 年以来で寂しくもあります。TBS が先週
木曜日にクライマックスシリーズを中継して7.3%の視聴率でした。BS 放送での
視聴率を換案すると、合わせておよそ11 から12%と見る事もできます。この数
字がひとつの基本と言えます。そして日本シリーズ進出がかかった試合ではフ
ジテレビが中継して、今期の野球中継では最高となる視聴率15.4%をとりました。
当日はBS 放送もなく、環境としては非常に良かった事もあると分析しています。

記者:日本シリーズの中継では、1、2 戦は地上波の全国中継がない見通しと報
道されています。これについてはどうお考えですか。
舛方副社長:別の観点からすると、BS 放送の普及に良いのではないでしょうか。
野球中継のソフトはBS には非常に強力な内容となってきましたし、BS 日テレが
いわゆる接触率において高い数字を出したのも巨人戦中継のおかげと言えます。
決して野球中継ソフトのパワーそのものが低下しているわけではなく、地上波
では若い世代に十分にご覧頂けていない状況はありますが、BS では大変に高い
人気を維持しています。従って今回の日本シリーズで地上波の全国中継がない
試合がある場合、BS の普及には良いのではないかと思います。野球中継と言え
ばBS、という流れが大勢を占めてきているのは決して悲観的な形ではないと思
います。

記者:地上波の野球中継で若い層の視聴が減るとどのような影響が出ますか。
舛方副社長:平日の19 時台は働き盛りの年代の多くがまだ帰宅されていません。

記者:BS 放送やCS 放送でも中継しつつ、プロ野球全体を盛り上げていく形です
か。
舛方副社長:そうです。特にCS 放送は大変熱心なファンが視聴されています。
日テレG+でのジャイアンツ戦中継は、ファンの皆さまは試合終了までとことん
観たいという事で、有料でも選択して頂いています。これは大変ありがたい事
です。またBS でも試合開始から中継し延長もしますので、こちらも視聴しやす
い番組だと思います。

記者:ジャイアンツが勝って、日本シリーズも中継できるのが一番良い形でし
ょうか。
舛方副社長:それが良いと思っています。ただし、かつてのような視聴率がと
れない状況にあり、逡巡する部分もあります。土曜日にフジテレビが中継した
セ・リーグのクライマックスシリーズは15.4%の視聴率で、やはりコンテンツ
としてインパクトがあります。スポーツコンテンツは放送するタイミングさえ
合えば非常に強い。だから決して無くす事はできません。

記者:関東地方では視聴率が低く、関西や中京圏では高いようですが、関東地
方で平日夜にプロ野球中継を楽しむのは難しくなるのでしょうか。
舛方副社長:今の視聴率ですとその可能性はあります。以前のように簡単に15%
はとれません。その当時は野球シーズンになると視聴率でトップに立てました
が、今はそういう状況にありません。
一方、試合開始から観られるBS 放送は団塊の世代を中心に受け入れられていま
す。今、デーゲームを増やしていますが、若い親子連れ、お父さんお母さんと
一緒に子どもたちに東京ドームに来てもらい、将来の野球ファンを開拓する狙
いで、いろいろな工夫をしています。こうした取り組みは今、直ちに入場者数
や視聴率に反映するものではありませんが、少しずつ若い層や子どもたちに変
化は出ています。時間をかけながらファン層を育てていく事が重要だと思いま
す。日本シリーズ進出がかかる試合等は15、16%の視聴率ですし、ワールド・ベ
ースボール・クラシックも多くの方が視聴されていますので、野球のソフトパ
ワーが落ちているわけではありません。ただし、リーグ戦の視聴率が下がって
いる現実はあります。