レッドソックス 昨年よりチケット、スポンサー収入が減少
MLBボストン・レッドソックスのチケット、スポンサーシップの売り上げのペースが昨年に比べ落ちていることが、
ブルームバーグの報道によりわかった。
また、同報道ではレッドソックスのセールス&マーケティング部門の責任者が、昨年のように5から10の新しいスポンサーを獲得することはできないだろう、
と見通しを語っていることを伝えた。
金融危機が、スポーツ界にも深刻な影響を及ぼしていることは明らかであり、財政面で苦境に立っているチーム、
リーグの事例は枚挙にいとまがない。日本でもホンダのF1撤退や、アイスホッケーの西武など母体企業の経営悪化を受けて活動休止、
規模縮小を余儀なくされたチームは少なくない。そしてこの不況の波は、アメリカスポーツ界屈指の人気チームにも襲いかかっている模様だ。
チケット面でいえば、過去5回で2度のワールドシリーズ制覇を達成しているレッドソックスは、
すでに2009年シーズンはチケットの値上げを行わないことを発表済み。
値段が据え置かれるのは、ここ14年間で初めてのことだ。
レッドソックスは、現在、メジャー新記録となる469試合のホームゲームのチケット完売記録を継続中。
しかし、ブルームバーグが報じているように本拠地フェンウェイパークは、収容人数が最大3万7,400人とメジャーでも有数の観客席が少ない球場。
そのため、チケット単価を高くすることによって、チケット収入を向上させてきた。
ただ、チケットの値上げを止めたという所に、今まで通りにはいかないだろうという危機感を持っていることが伺いしれる。
常にチケットが完売するほど絶大な人気、というのは単に入場料収入の面だけでなく、球団のブランドイメージを高め、
スポンサー獲得の際の大きなPRポイントにもなっている。
レッドソックスでさえ、チケット、スポンサー集めに苦戦しているという現状は、他のチームにとってまさに恐ろしい状況だろう。