TBSラジオ プロ野球とテレビ中継について(2006年10月11日)
http://tbs954.cocolog-nifty.com/st/files/sakasa20061011.mp3 ※まだ聞けます
スポーツ評論家・生島淳
・全国のローカル局からすると視聴率一桁の巨人戦はゴミ。
・各局も10月は特番優先で、巨人戦で数字が取れないと踏んだら中継は困難。
巨人戦の視聴率が10%前後だと、テレ東では合格でも、日テレでは不合格。
日テレは視聴率でTBSに抜かれてしまった。
各局も視聴率の稼ぎ時の10月に低視聴率の巨人戦をやってる場合ではない。
・北海道、福岡などプロ野球中継は地域のためのソフトになってきており、
全国向けにやってきた巨人戦中継は、現在は地域性のない”根無し草”状態。
現在の巨人は“北関東のローカル球団”に近い。東京ドームに来た
栃木、茨城の人が試合途中に帰るケースが相当多い。栃木、茨城、群馬、
千葉ではまだ巨人の人気があるが、中継がないとますます“根無し草”になる。
かといって、コンテンツを全国中継するのがキー局の責任なので、
日テレが関東ローカルだけで巨人戦を流すのは無理。
・今後はCSで巨人戦中継を見る人が増える。MLBのように年間2万円払えば
オンラインで全試合見れるような整備が今後10年くらいで進むはず。
キー局がキラーコンテンツとして巨人戦を流す時代は終焉を迎えつつある。
今は選択肢の多様化もあり、地上波で巨人戦を全国に流す時代じゃない。
・来季の巨人戦中継に関しては日テレではなく読売新聞社が12月から1月頃に決定。
巨人戦中継をやめられない理由は、読売新聞各班の意向や、地方から客を募り、
ホテルに泊まらせ、東京ドームで観戦させ、後楽園遊園地に行かせるという
ビジネスモデルが成功してる読売旅行の意向で、巨人戦はそれらの宣伝媒体で、
視聴率だけを見て中継をやめる訳にもいかない読売グループのジレンマがある。
>東京ドームに来た栃木、茨城の人が試合途中に帰るケースが相当多い。
>栃木、茨城、群馬、千葉ではまだ巨人の人気がある
栃木サポ「来年以降うちらのせいで栃木県内での巨人戦の視聴率や、
巨人戦の動員数が落ちていくだろうけど野球ファンは堪忍してや!」