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無礼なことを言うな。たかが名無しが:
1998年5月23日に訪英した天皇・皇后両陛下に対して、英国のマスコミは超一流誌から
タブロイド誌に至るまで、実に胸のすくようなすばらしいキャンペーンを繰り広げた。
まず、超高級誌の「インディペンデント」は、"Can you forgive them?"と、紙面最上段に
大きなゴチック書体を並べて、その見出しの下に天皇と他に3人の顔写真が計4枚、上下に
2枚ずつ同じ大きさで大きく扱っていた。左上が天皇で、他の三人のうち天皇の右隣りの写真
は、1988年に14歳少年に性的暴行を加えて殺し、さらに20人の少年たちの誘拐、
強制猥褻、殺人に関わった疑いのあるイギリスの凶悪犯人シドニー・クックであり、下欄の
2人は、1993年のリバプールで起きた幼児殺害事件で逮捕された当時10歳の少年殺人犯、
ロバート・トンプソンとジョン・ベナブルズだった。犯罪史上でも稀な凶悪殺人犯3人と天皇を
わざわざ同じ扱いで並べて、なおかつ写真のキャプションいわく−我々が悪魔祓いしようと
しているもの−とあった。
さらには、英国王室が最高勲章のガーター勲章を天皇に授与すると4月に発表以降の
イギリスのマスコミは私が見ていてもうれしくてわくわくするようなすばらしい記事を続々と
載せてくる。