続き
フジテレビは4年連続で年間視聴率トップを獲得するなど好調な反面、05年に起こった「ライブドアショック」の傷跡が深いといわれている。
ニッポン放送株の争奪戦の際に440億円を投じて取得したライブドア株が大暴落し、345億円もの損失を出した。
豊田社長をはじめとする経営陣は、非効率部門の見直しに躍起になっているそうだ。
フジサンケイグループの関係者が言う。
「その筆頭がヤクルトです。フジテレビは、ヤクルトに年間5億円程度の資金提供を行なっているが、少なくとも『日枝会長が退任すれば、ヤクルトの球団株の大半を手放す』との声が社内では根強い。
ヤクルト人気が下降の一途では、球団経営に関わるメリットは殆どない。ニッポン放送の子会社化により、横浜球団株との二重保有問題も抱えている。
フジテレビのヤクルト球団に対する熱意は、完全に失われています」
ヤクルトにとって頼みの綱であるフジテレビが撤退すれば、経営危機に陥るのは必至。「身売り」が現実問題として浮上して来る。
続く。