プロ野球の視聴率を語る2013

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8無礼なことを言うな。たかが名無しが
465 名前:無礼なことを言うな。たかが名無しが 投稿日:2007/11/16(金) 17:49:14 ID:J9VdRFjy

◆2007 11/16 毎日新聞 7面 「プロ野球・巨人を診断する」◆
 <ヒーロー像変わった> テリー伊藤=演出家 1/3

巨人とプロ野球の存在感が変わってきたというのは、日本人の「ものの見方」が変わったことが
大きな理由のひとつだと思う。
かつての日本人はスーパーヒーローに対して「あの人に夢を託そう」という思いで見つめていた。
石原裕次郎であれ、若大将であれ、そして、長島茂雄であれ、自分の夢を託す存在だった。
しかし、いまはそのスーパーヒーロー像というものに日本人がリアリティーを感じなくなってしまった。
むしろ、もっと自分に近いと感じられる存在。
たとえば、おじさんパワーを炸裂させて本塁打王に返り咲いた楽天の山崎武司や
ハマのおじさん工藤公康を応援する中年ファンがいたり、
アイドルとの婚約を毅然としてファンに語るダルビッシュの生き方と快投を支持するファンがいたりという
ふううに、リアリティーのあるヒーローを自分なりに応援する形になってきた。
つまり、その対象は巨人じゃなくてもいいわけだ。
巨人が圧倒的に輝くスーパーヒーローである必要性をファンは感じなくなったのだ。
9無礼なことを言うな。たかが名無しが:2007/11/16(金) 20:05:52 ID:Ti4mv4Bt
472 名前:無礼なことを言うな。たかが名無しが 投稿日:2007/11/16(金) 17:50:38 ID:J9VdRFjy

◆2007 11/16 毎日新聞 7面 「プロ野球・巨人を診断する」◆
<ヒーロー像変わった> テリー伊藤=演出家 2/3

世の中の変化という意味では、いみじくも巨人の渡辺会長がクライマックスシリーズで負けたとき、
「腹監督よりも落合監督のほうが上」と言っていたように、世間が落合監督のオレ流スタイルも認める
ようになっている。
私自身、いまでも巨人を応援しているのは、「長嶋さんが巨人を熱く応援しているんだから、俺も
がんばって応援しよう」と思っているところが実はある。
もしもこの先、長嶋さんが巨人を応援しないときがきたとしたら、私は自分の野球ファン人生の残りを
どこに託せばいいのか、正直、とても切ない思いをするだろう。
そのときはきっと、私も今年の桑田のような存在をさがす。
巨人を離れても年齢と戦いながら夢を捨てずにがんばっている桑田。
そういう選手に夢を託すにちがいない。
10無礼なことを言うな。たかが名無しが:2007/11/16(金) 20:06:48 ID:Ti4mv4Bt
479 名前:無礼なことを言うな。たかが名無しが 投稿日:2007/11/16(金) 17:52:06 ID:J9VdRFjy

◆2007 11/16 毎日新聞 7面 「プロ野球・巨人を診断する」◆
<ヒーロー像変わった> テリー伊藤=演出家 3/3

しかし、巨人の存在感が変わったからといっても、日本人の心が野球から離れてしまったとも、
野球に代わるスポーツがあるとも思わない。
落合監督の日本シリーズの選手起用に世論が二分されたが、あれほどのインパクトは野球だから
こそのものだ。
巨人としては、ダルビッシュや山崎のように個々の魅力をアピールできる選手の輩出。
その環境をどう作るかがポイントだ。
「奪回」も「栄光の巨人軍のために」もいいが、ファンが自分なりの思い入れが持てる選手。
それは上原にも小笠原にも十分、期待と可能性がある。
最後に、巨人の関係者が言うと負け惜しみになってしまうだろうから代弁すると、クライマックスシリーズは
どう考えてもナンセンスだ。
あれでは、ファンの側も4月から9月まではハラハラドキドキしながらプロ野球なんか見なくても、10月だけ
見れば、それで1シーズンのことが語れてしまう。
そんな帳尻合わせのようなペナントレースでプロ野球の魅力が増すとは私にはどうしても思えない。
まずは、さっそくこのシステムの見直しからはじめるべきである。

<了>