近年の順位決定方法に関するルールの主な問題点を挙げます。
セ・リーグ
●2001年 順位を勝利数で決める。
シーズン中の順位表が勝利数順になりゲーム差も記載されなかったため、
消化試合数の差によりシーズン中の優劣が分かりづらかった。
広島は勝率3位なのに勝利数は4位でBクラスになってしまったために、
1998年以降10年連続Bクラスを継続中。
1年だけの実施で2002年に勝利数順から勝率順へ変更。
●2001年 勝利数1位と勝率1位が異なる場合はプレーオフ。
ゲーム差があるのにプレーオフになってしまう可能性がある。
最多勝ち越しチームがプレーオフに出られない可能性がある。
負け越しチームでもプレーオフに出られる可能性がある。
勝率・勝利数・勝ち越し数のうち何も同じ要素がないのに、
プレーオフになる可能性があるので、同点決勝型のプレーオフの体をなしていない。
●2002〜2006年 勝率2位が勝率1位より勝利数が多い場合はプレーオフ。
上記と同じ問題がある。
勝利数1位でも勝率3位以下ならプレーオフは行わないので、
勝率1位チームが勝利数は2位だった場合、勝利数1位チームを勝率3位に落として
プレーオフを行わずに優勝を決めるために、勝率3位のチームを勝率2位にするように
勝率1位チームが負けた方が得をするというケースが起こる可能性がある。
2007年にクライマックスシリーズに対応出来ない制度のため廃止。
パ・リーグ
●2004〜2005年 2チームが同率首位の場合はプレーオフ第1ステージを行わない。
首位が同率だと3位チームはプレーオフに進出出来ないというルールだったので、
2005年の終盤にソフトバンクとロッテが同率首位の可能性があり、3位の西武が
確実にプレーオフに進出するためにはソフトバンクにわざと負ける必要があった。
2006年に首位が同率の場合でも第1ステージを行うように改正。
●?〜2008年 勝率が同率の場合、対戦勝率→前年度順位の順で順位を決める。
セ・リーグは同率の場合、勝利数→対戦勝率→前年度順位の順で順位を決めるので、
リーグによって順位決定方法が違う。
>>233のように勝利数・勝ち越し数が多いチームが下位になる可能性がある。