巨人戦中継が新しい時代を迎えた。ネットで1万人(回線)しか見られないという衝撃的な事態が来週から現実になる。
巨人戦中継は無残というしかない。ビデオリサーチによれば、7月の月間平均視聴率は
なんと7.2%。これは7月では過去最低で、過去の月間ベースの記録でも最低タイである。
もはや巨人戦中継は商売にはならない。
日本テレビは中継延長の中止を決めたが、先週、フジテレビがある発表を行った。
巨人軍が優勝争いに絡めない場合、8月からゲームを中継しないというのだ。事実上の“中継打ち切り宣言”である。
もっとも、フジとしては一方的に打ち切ることには気が引けるようだ。
そこで、苦肉の策として8日のヤクルト―巨人戦からはCS放送の有料チャンネルで放送し、
さらに同じCSの画像をホームページの特設コーナーから無料でネット配信することにした。
ただし、ネット配信の視聴者は1万人限定。つまり、無料で巨人戦の生中継を見ることが
できるのは全国でわずか1万人ということになる。なぜ1万人なのか。
「以前、TBSさんが同じようなことを試みていて、そのデータをもとにアクセス数は1万人以下
だろうと判断しました。1万人分はかなりの容量で、そのために大きなサーバーを導入しました」(フジ広報部)
アクセスが殺到してサーバーがダウン――そんな事態すらないということか。原巨人、地に落ちたり。
【2006年8月3日掲載記事】
[ 2006年8月6日10時00分 ]
http://news.www.infoseek.co.jp/entertainment/story/06gendainet07020607/