プロ野球の視聴率を語る データスレ4

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125キー局と地方局の癒着の構造
【第7回】ネット進出より“おいしい”キー局と地方局の関係

在京テレビ局は全国の地方局を束ねて「系列」という組織を築き上げている。
放送済みの番組までも系列を通じて再放送して、うま味をしゃぶり尽くしている。
 
キー局は「ネットワーク費」などと呼ぶカネを系列に参加する地方局にばらまいている。
これはキー局の番組を放送してくれた実績に応じて毎月払っており、
年間にすると地方局1社当たり平均で10億円にもなる。
全国を見渡すと、ほとんどの地方局は経常利益が数億円程度といった規模である。

地方局を支配することで、キー局は何を得ているのか。
それは、ネット化の流れに背を向けさせるほど豊富な広告収入にほかならない。

キー局が系列を通じて放送している全国向けの番組には、トヨタ自動車、花王、サントリー、松下電器産業など、
名だたる大企業がスポンサーに名乗りを挙げ、億単位の広告料を払ってくれる。
地方局のローカル番組に付く地元の旅館やスーパーなどとは桁が違う。

その結果キー局が毎年得るテレビ広告収入は、日テレ、TBS、フジ、テレ朝でそれぞれ2000億〜3000億円に達する。
各局とも30社近い地方局を維持するために、総額で二百数十億〜三百数十億円のネットワーク費を毎年払っているが、
その10倍もの広告収入が得られれば安いものだ。
系列の規模が最も小さいテレ東でも、大都市を中心に全国で五つの地方局を配下に従え、毎年1000億円近い広告収入を得ている。

過去に放送された番組であっても同様である。
キー局からは、一度放送したドラマなどを1話数十万円程度で購入するよう勧められる。
地方局が自分たちで何かしら見栄えのする番組を作ろうとすれば、どう計算しても1本当たり数百万円の制作費かかる。
だからより安くキー局から購入して、地元企業のテレビCMを付けて安易に流してしまう。

各地の地方局に1本数十万円で番組を売りまくることで、キー局の番組販売収入は年間で数十億〜百数十億円に膨れ上がる。

http://business.nikkeibp.co.jp/article/tech/20060512/102117/