星野仙一コミッショナーへの道part1

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813無礼なことを言うな。たかが名無しが
DATE. 2008 . 4 . 14 気の早い話にあえて触れれば

「北京」だってこれからだっていうのに、最近あっちこっちで訊かれるからいっておくけれど、
おれはWBC(ワールド・ベースボール・クラシック)の監督まではせんよ。

先月の末だったか、第2回のWBCの日程と組み合わせが発表になって、来年3月、
第一ラウンドになるA組(日本、中国、台湾、韓国)のトーナメントが東京ドームであって、
まずはそこから始まるんだけれど、そういうスケジュールが決まったところで
最近はどこへ行っても、「オリンピックのあとは引き続いて次はWBCですね」と。
北京のあとは、今度はWBCの日本代表チームの監督も当然やるんだ
と思っている人が多いようだけれど、それは間違いだろう。

どういう世界でもどういう分野でも、いつまでも同じ人間、
特定の人間ばかり起用しようというような人事はいけない。
わたし自体はたまたま今度の北京の代表チームの監督を引き受けることになって、
去年から今年と、2年越しに「ジャパン」のユニホームを着て戦うことになるわけだけれど、
北京が終ったらそれはそれで、今度は次は、もっと若い監督、若いスタッフで
ことに当たっていくべきだし、それが日本の球界全体にとっても自然な、
そして必要な、大切な取り組み方というか姿というものだということじゃあないのか。

いつまでもONだ、ONに代わって今度は星野だ、というようなそういう時期や巡り合わせは
あるにはあったとしても、いつまでも堂々めぐりの人事というものは好ましくない。
代表監督の人事ひとつとしても球界の内外をよく見れば、他に何人もの人材もいるし、
次世代の若い、新しい人材に目を向けて、思い切った起用や登用をしていく。
まず来年のWBCなんかは、そうした新しいフレッシュな態勢を作っていく
なによりもの良いチャンスだろうと。いわずもがなのことだけれど、
人材育成は出来るだけ多くの人にチャンスを与えていくところが基本だ。

どこへ行っても同じようなことばかり訊かれるので、わたしが今そういうことをいうのは
なにやらおかしなことかもしれないが、あえてひとこと、このページにも記しておこう。