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【社会】ウズラ用の鳥インフル指針策定を 愛知県知事が見直し要請
2009年3月14日 朝刊 中日新聞
愛知県豊橋市のウズラの鳥インフルエンザ感染問題で、同県の神田真秋知事は13日、石破茂農林水産相を
訪ね、弱毒性のウイルスに感染しても発症しないウズラをすべて殺処分する国の防疫指針を見直すよう要請した。
神田知事は「農家が本当に困っている。前向きな国の対応を」と述べ、ニワトリを前提とするのでなく、ウズラ
専用の防疫指針策定などを求める要望書を石破農相に手渡した。
要請後、神田知事は記者団の質問に「まだ感染が広がる可能性はあり、終息したわけではない。ウズラ農家を
守っていくため、力を貸してほしいとお願いした」と話した。
要望書では、農家への補償の充実や、風評被害対策なども求めた。
◆「強毒性変異の恐れも」専門家
愛知県豊橋市で検出された鳥インフルエンザウイルスは3例とも弱毒性で、ウズラの大量死などは今のところ
発生していない。
しかし国の防疫指針に基づき、1、2例目の農家でウズラ46万羽が殺処分された。3例目の農家でも11万羽を
処分するため、市内で飼養されている268万羽の2割以上が殺処分に。地元農家は「発症しないのに殺処分が
必要なのか」と反発する。
これに対し、大槻公一京都産業大鳥インフルエンザ研究センター長は「豊橋で見つかったウイルスは強毒性に
変異する可能性があり、かなり危険な状況だ」と警告する。
鳥インフルエンザは通常、水鳥の持つ弱毒ウイルスがニワトリに感染して発生。ニワトリの間で感染を繰り返す
うちにニワトリだけに感染しやすい形に変異し、その後に強毒化するという。大槻センター長は「豊橋のウイルスは、
ウズラ同士で感染しやすい形に変異した段階まできている」とみる。
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