地球特派員2006 アメリカ 格差社会の底辺で 〜ワーキングプアの現実〜
http://www.nhk.or.jp/bs/navi/docum_td.html#200611122210 11月12日(日)後10:10〜11:00 NHK BS1
世界で最も豊かな超大国アメリカ。
しかし、富裕層と貧困層の所得格差は広がる一方で階層の固定化が進み、アメリカの貧困層(四人家族で年収223万円以下)は、
3700万人を突破、年々増え続けている。さらに深刻な問題は、働く意欲があり実際にフルタイムで働いても、
飢餓や病苦と背中合わせの生活から容易に抜け出せない“ワーキングプア”の人々だ。
企業がリストラを徹底し低賃金の非正規雇用を増やし続けた結果、新たな階級社会が出現したのだ。
アメリカでは今、中間層から貧困層に転落した人々が集中するトレーラーパークが各地で急増している。
そこは、シングルマザーなどアメリカ版下流社会の抱える問題の縮図。
貯金ゼロの綱渡り生活を続ける彼らは、公的な皆保険制度がないアメリカで民間の医療保険にも加入できず、
4580万人の無保険者が病気やケガの不安に怯えている。今回の地球特派員はジャーナリストの江川紹子さん。
貧困率の上昇するカリフォルニア州を訪れ、トレーラー生活者や無保険者のワーキングプアの実態をつぶさに取材する。
スタジオでは日本の格差社会の問題も視野に入れながら、慶應義塾大学教授の金子勝さんと共に議論を深めていく。