ラストサムライを語れや in U.S.A./Canada
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名無しさん:
日本に現在住んでいるガイジンといろいろ話してみると、
日本の過去及び現在の日本のノーブル上流階級のイメージとして
ラストサムライのイメージがそのスタンダードとして定着しているようだ。
そういう意味においてこの映画は、日本の上流=サムライ=渡辺謙
というイメージをガイジンの瞼に焼き付つける強烈な影響力を持つ映画として確立しつつある。
これは世界において日本人のイメージとして最初に脳裏をかすめる
「日本の美学」というべき象徴となったことを意味する。
いま、ワタナベケンはガイジンにとって日本人の理想像として
かつてのミフネに代替しうる存在感である。
そういう意味で、この映画は日本人が明治以後の自己のアイデンティティを描写し
世界に提示できないまま、西洋やアメリカの歴史上の構図、すなわち文明対未開
部族という構図をそのまま日本にイメージさせる大変危険なプロパガンダ映画である
とも言える。
日本人自身がこの映画のイメージで過去をとらえるという危険性。
そしてさらにはガイジンがこの映画のイメージをもって日本人自身に
その理想の日本人像を重ね合わせ始める危険性。
そして彼らのその期待するイメージに自ら重ね合わせようとする日本人自身。
映像が美しいだけに、一般大衆には浸透しやすく、
その影響力は計り知れない。