943 :
名無しさん:
舞台はネパールである。サッカーボール100個を抱えてAFC(アジア・サッカー連盟)加盟国を
訪問、(FIFA副会長選の)選挙運動をしていた(日本サッカー協会の)村田忠男副会長は、ネパー
ルのカトマンズを訪れたときは、現地関係者に冷たい扱いを受けた。実はネパールには、すでに鄭夢準
が何度も足を運び、ネパール・サッカー協会事務局長のルクマー・ラナ氏に鄭夢準支持の了解をとりつ
けていたのだ。
その引き換えなのかは定かではないが、当時、ラナ・ファミリーは、現代グループのネパールでの事
業に参加する権利を得ていたというのだ。
944 :
名無しさん:02/08/03 15:06 ID:fgT9m8Ze
ラナは、ネパールスポーツ界での最高権力者である。その彼が、利権と引き換えに副会長選での票を
鄭に売ったのではないかという話は、ネパールのジャーナリストの間では評判だったという。その後
ネパールの有力スポーツ紙「スポーツウィークリー」には、ネパールサッカー協会副委員長R・B・
シンの鄭夢準支持の声明が掲載された。これが、利権と引き換えに渡した票の「約束」ということに
なるのだろうか。
「日本の村田副会長は、子供たちへのボールを贈り物に、東京にアジアの選手たちが無料で使用で
きるトレーニングセンターを設立することを公約に各国を回っていました。村田氏はまぎれもなく
サッカー愛好家です。しかし、鄭氏はさら上手でした」(FIFAの内幕に詳しいドイツ人スポーツ
ジャーナリストのマーティン・へーゲレ氏談)
945 :
名無しさん:02/08/03 15:06 ID:fgT9m8Ze
巨額の寄付金をちらつかせ、FIFA内での権力闘争を利用すると同時に、
鄭夢準は副会長選でのネパールでの活動にそっくりな活動も世界中で展開して
いたと思われる。
現在ブラジルで、汚職を中心とした27件の犯罪行為への関与を追及去れて
いる男、リカルド・ティシェイラ。彼はW杯開催地決定当時もFIFA理事で
あり、ブラジル・サッカー連盟会長だった。サッカー市場を支配する、怪しげ
な取引、企業、代理店など、さまざまな場所にコネクションを持つ彼は、かつ
ての友人だったペレ(当時はスポーツ大臣)に、ティシェイラを意識した「反
汚職法」を提出、可決させたほどの悪名高い人物である。
946 :
名無しさん:02/08/03 15:07 ID:fgT9m8Ze
昨年、ブラジル司法当局の調査委員会は、利権がらみの犯罪で「中心人物は
ティシェイラ。彼こそはもっとも注意すべき人物である」と発表した。だが当
局も、巨額の金を持ち世界各地を移動する彼をいまも召喚できずにいる。
そのティシェイラが近年手がけ始めた新しいビジネスがある。現代グループ
が行うブラジル関連事業の全権委託だ。ちなみにティシェイラは、鄭夢準の天敵、
アベランジェ前会長の娘婿でもある。
ソースは「SAPIO」(小学館発行)2002年2月13日号
『韓国が「金と利権」ゲームに巻き込まれた国際サッカー界の醜い内幕を知っているか』
著者は和田宏実。