俺は今、とても言葉では言い表せない動揺と恐怖、
そして絶望の中でキーを叩いている。
勘のいいヤシなら、これだけで何が起こったかだいたい察しがつくのではないか。
本当なら今頃、俺は心地の良い眠りの中にいるはずだったのだ。
528 :
なー:03/08/06 01:17 ID:lGajhIuy
そう、丁度今から50分ほど前、俺は灯りを消して、布団に横になった。
最近のこと、昔のこと、様々なことが頭の中に浮かんでは消え、
なかなか眠れない。いつものことだ。
どれくらい時間がたったろうか。
それはかすかだが、しかし確実に俺の耳に届いた。
俺の部屋は狭い。
そのくせ物は多い。不要な物を処分していないせいもあるのだが。
布団を敷いているのは、クローゼットのすぐ横。
そしてそのクローゼットは、一時期UFOキャッチャーにハマって居た時に
大量に獲得したでかいぬいぐるみ達があふれかえり、はみ出して、
常に半分開いた状態になっている。
なんだ?なんだ?
まらきてぃシアター?
それが聞こえたのは、そう、そのぬいぐるみの山からだった。
ちょうどビニール袋か微妙に、ほんとうに微妙に擦れ合ったような、微かな音。
しかし灯りを消して静まり返った部屋の中で、
まどろみかけた俺の意識は、己の耳からせいぜい50cm程のところから
発せられたその音を聞き逃さなかった。
嫌な予感がした。
昔、そう、9年くらい前だろうか。
俺がまだ高校生で、実家にいたころ、
同じような音を聞いたことがあった。
自分の部屋で寝転がって、多分マンガを読んでいたんだと思う。
ありえない所から、その音がした。
その時も、本当に微かな音だったんだ。
でも俺は気が付いた。気が付いて、音の方に目をやると、
そいつはまるで俺を脅すかのように羽ばたいたんだ。
ついに自分のチンコが暴走を始めてしまったのか
((((;゚Д゚)))ガクガク
そんな、嫌な記憶が蘇った。
灯りを点けて、ぬいぐるみ山に目をやる。
とくに異変はない。
床に就く少し前に、ぬいぐるみ山のすぐ隣の、雑誌の山を少し整理した。
その影響で、少しぬいぐるみ山にも歪みができたのだろう。
ぬいぐるみ達の間には、封を切っていないTシャツも挟まっている。
きっとその袋が少し動いて音を立てたのだ。
そう結論付けて、俺は再び灯りを消し、横になった。
いや、部屋からフリーザが出てきて戦闘を与儀なくされた、に2000ドトンパ
今度はすぐだった。
横になってすぐに、またあの音が聞こえたのだ。
おかしい。
絶対におかしい。
黒いアイツがでたんだろうね
そう
マイケルジャクソンだよ
ドトンパて何だよ・・。
ドドンパやろ。
俺は飛び起きて、再び部屋の灯りを点けた。
ぬいぐるみ達を見やる。
さっきは軽く見渡しただけだったが、
今度はさすがにそうはいかない。
かといって迂闊に近づく訳にもいかないので、
とりあえず俯瞰で隅々まで目をやる。
特に変わったところはない。
542 :
灰:03/08/06 01:38 ID:???
(((;゚Д゚))))ガクガクブルブル
とりあえずGジェットを手に持って…
夜だと怖さも倍増ですね…
自分にとっても独り暮しの最大の恐怖です。
もちろん積み上がっているのはぬいぐるみだ。
隙間がないわけがない。というより、隙間だらけだろう。
今度はさすがにそこまで確認しなければ、安心して眠ることなど出来ようもない。
それでもまだ、心のどこかでは「気のせい」という結果を期待していたのだろう。
一応見とくか、くらいの、やや軽い気持ちで、
山の中腹あたりの出っ張っているぬいぐるみを持ち上げてみた。
まらきっちワールド
ここまで引き付けて落ちがないとかありえない
あれか!!
ムーンウォークしてるアイツがいたのか!?
>>539 ワロタw
>>542 Gジェットはいかん。
奴らは飛ぶから、勢いで飛ばれたら・・俺は怖くてできん。
548 :
灰:03/08/06 01:45 ID:???
何か…ここ見てると壁を振りかえって
止まってたらどうしようとか思ってしまう。・゚・(ノД`)・゚・。
俺は体はでかいが、気持ちはとっても小さい。
こわいものだらけだ。
中でも一番怖いあれが、
そう、はい、みなさんとっくにわかってますね。
それを目にした瞬間、俺は思わず叫んだ。
叫んだと言うより吠えたという方が正確かも知れない。
あ゙ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
近所迷惑だっつの。
550 :
灰:03/08/06 01:47 ID:???
(((;゚Д゚))))ガクガクブルブル
そ、それで…
その物体を仕留めたのでしょうか…
その瞬間から心拍数は跳ね上がり、体は震えはじめた。
しかしそいつをなんとかしなければ、今夜は眠ることなどできるはずもない。
もちろん、天敵に対して備えがないはずはない。
いつでも手が届くところにGジェットは置いてあるのだ。
その、奴に対抗しうる唯一無二にして最強のウェポンを右手に持ち、
俺は再びぬいぐるみをめくりあげた。
相変わらず奴はそこに居た。
黒い。でかい。5cmはあるだろうか。
かわいいぬいぐるみ達にジェットを浴びせることは、
すなわち彼らを処分しなくてはならないことを意味したが、
しかし、彼らを犠牲にしてでも俺はやらなければいけなかったのだ。
友人のばーちゃんは素足で踏み潰します。
俺にはできねぇ。
放置以外無理。
飛ぶな、こっちへ来るな、そう祈りながらトリガーを引いた。
祈りが天に通じたか、奴は奥へと入っていった。
入っていった、っておい、どーすんだよ。
途方に暮れかかったが、今の俺には、
奴の屍を見届けなければ明日がないこともまた、真実であった。
Gジェットは、奴等に対して強力な攻撃力がある。
最初に浴びせた一撃だけでも、それなりに弱らせることは出来たはずだ。
それほど遠く(奥)には行ってないはず。
たとえ姿が見えなくとも、俺にはただトリガーを引き、
愛らしいぬいぐるみ達にジェットを浴びせ、
そのすきまから、奴に攻撃が届くことを願うしかなかった。
どれくらいジェットを吹き続けただろうか。
しばらくして、ぱさり、とそれらしき物が床へ落ちる音がした。
のぞきこむと、開きっぱなしになって折り畳まれた
クローゼットのドアと、壁との間に、それでもなおもがいている奴の姿があった。
どれだけ弱っていても、完全にその動きが止まるまで、
攻撃を止めるわけにはいかない。
狙いをさだめ、ジェットを吹き続けた。
うちの母親も新聞紙で仕留める。俺もその技を習得させてもらいたい
胸がいてぇ・・・
こうして短くも(俺にとっては)危険で困難なミッションは、
でかぬいぐるみ3体、クッション1個、雑誌数冊、他
という多大な犠牲を払いつつ、完了した。
さあ、そして問題はあと始末である。
ぬいぐるみ達を撤去し、ジェットによってヌルッヌルになった床を拭き、
そして奴にはティッシュを大量にかぶせた上で割り箸で挟み、
ビニール袋にぶちこんだ。
558 :
灰:03/08/06 02:17 ID:???
お、お疲れ様です(((;゚Д゚))))ガクガクブルブル
5cmとはトラウマになりそうな大きさですね…
後始末も苦痛ですよね。
割り箸でもトングでもなんでも感触があるから
(((;゚Д゚))))ガクガクブルブル
問題は、明日がゴミの日でないということである。
ここらへんは、火・金が可燃ゴミ、木が不燃ゴミだ。
明日は水曜。なんとタイミングの悪いことよ。
かといって、コレを、アレが入ったコレをですよ、
丸一日うちに置いとくなんてできようか。
いや、できるわけがない。断じて。
俺はTシャツを着て(上半身裸だった)ハーフパンツを穿くと外に飛び出した。
どこにどうしたかは聞かないでくれ。
・・これも不法投棄になるのか?
小学校の担任は便所に流してた 10年以上前の話だけど
どこかへ消えてしまいたいと思う時がある
でもその前に海外旅行したいとも思う
そして、1つ見たら30・・・という嫌なフレーズが否応なく脳裏をよぎり、
これから先を思うと不安でいっぱいになりながら、PCを立ち上げた。
この恐怖を、不安を、誰かに聞いてもらわずにはいられなかった。
読んでくださったみなさん、ありがとう。
とりあえず、おびえながらも、寝ます。
これだから夏は嫌いです。
っていうか、部屋、きれいにしないとダメよね・・・・・(((( ;゚Д゚)))ガクガクブルブル
あ!今後ろになんかいなかった!?
では、おやすみなさい。