食品メーカー「農心」、英国に続きドイツでも製品回収
食品メーカー「農心(ノンシム)」の製品が英国に先立ち、ドイツでも一時回収さ
れていたことが明らかになり、農心の製品に対する信頼度が下がっている。
農心は7日、「ドイツの保健当局が5月、現地の輸入業者に対し、当社の製品
に放射線処理された原料が入っていると疑われることから、製品を回収する
ようにと指示した事実がある」とした。ドイツの保健当局は今年はじめ、3度に
渡って回収措置を取った後、農心の輸出専用カップラーメンなどを問題にした。
農心はしかし「放射線処理された原料は使用していないという証明書を輸入業
者に送った。この後から輸出が再開された」と説明した。 これにより農心は、「
英国以外でもスイスやドイツで製品回収または販売中断措置が取られた事実を
隠蔽しようとしたのではないか」という指摘も避けられない状況となった。農心は
自ら広告を通して通達したように、2003年にスイスで販売中断措置を受けた。
これに対し農心は、スイスが農心の製品に販売中断措置を取ったことを「見えな
い貿易障壁」と受け取り、ドイツに対しては市場規模(年間2億ウォン)が微々たる
ものであるため販売が中断されても大きな問題はないという判断で消極的に対応
したと説明した。 これに対し業界の専門家は農心がヨーロッパに輸出している規
模は少ないものの、このような事実が明るみになった際、主な輸出国との取り引
きに重大な影響を及ぼす可能性があるため、公示をすべきだったと指摘している。
農心は昨年1億2000万ドルの海外輸出高を記録し、74か国に製品を輸出している。
朝鮮日報
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