人生に影響を与えたものの1位はインスタントラーメンの登場――。
大手広告会社アサツーディ・ケイ(東京都中央区)の調査で、
団塊世代の男性たちのこんな意識が浮かび上がった。
高度成長の影響を色濃く受けているといえそうだ。
調査は今年5月、インターネットで調査日現在で56〜58歳の男性を対象に実施、
計1013人から回答を得た。
「以下のモノ・事象で、あなたの人生に影響を与えたと思うものをすべて
お答え下さい」との質問で、選択肢には1950年代〜80年代の主な出来事や
流行など46項目が並んだ。
結果は58年の即席めん、60年に本放送が始まったカラーテレビの登場などが
上位に入った。少年期から青年期に重なった高度成長期の出来事が心に
焼き付いているようだ。
退職後の生活について不安な点を尋ねると、「生活資金が心配だ」という項目に
「非常にそう思う」「そう思う」と同意した人は59.5%に上り、「生きがいがない」
(16.5%)などの項目と比べ、最も高くなった。
そんな中、自立志向は強く、「子どもに頼らないで生きていきたい」が85.2%に上った。
同時に「子どもにできるだけ財産を残してあげたい」という人も26.0%と少なかった。
http://www.asahi.com/life/update/0625/005.html