業界としての構図は次のような構図だ。
「CCCの間接支配下にあるDHE所属の脚本家を「藤本有紀」として使うと
CCCがDVDをたくさん買ってくれる約束をする。リスクをとりたくない
テレビ局はDHEに脚本を発注する。」
こうしたパワーバランスがあるからDHEが脚本を受注できるし、
受注できるからそれなりの腕の脚本家を支配下に集められている。
では、CCCの目的はなにか。それは次のような点だ。
1 「藤本有紀」の低視聴率が確定した脚本によってその時間帯の
テレビの視聴習慣を破壊し、DVDレンタルの売上を向上させる。
そして、日本のコンテンツ産業を弱体化させ、海外コンテンツを
広げる。これが「レガの女王」の目的。
2 若い優秀な個人として脚本家のチャンスを奪い自分の支配下の
脚本家のみが活躍できるベースを作る。(AKB化)
3 CCCの支配下の脚本家には自分の書かせたい内容の脚本を
書かせることができる。
ちなみのDHEの株主構成を見るとCCCは直接は出てこない。
ただ、株主3位のトップパートナーズは、CCCの39%持分の関連会社。
しかし、トップパートナーズの取締役には、CCCの商品・
エンタテイメント事業本部商品開発部長吉村氏が入っている。
トップパートナーズの住所は、CCCの商品・エンタテイメント
事業本部の入っている恵比寿4-20−3
恵比寿ガーデンプレイス28Fで同じフロア。
つまり実質的にトップパートナーズはCCCの商品・エンタテイメント
事業本部の別働体。そして、トップパートナーズは
DHEの株式を持っているだけでなく、顧問として藤本真佐を送り
込んでいる。ちなみにDHEの筆頭株主のミツイワは地味なシステム
の会社。おそらくCCCやDHEのシステム構築などを受託する関係で
筆頭株主となったのだろう。しかし、ミツイワと脚本家の関係は
弱すぎる。おそらく、実質的にはCCCが主導していると
推測できる。また、DHEの住所も恵比寿から歩いていける
代官山であることを付記しておく。