>>497 ドラマ全体とかホザく前にまず、原作を嫁!
原作は司馬遼太郎がまず、正岡子規を書こうと思い立ち
取材や資料を集めを始めた。その過程で秋山兄弟を発見。
秋山好古に、自分が出征中に幻滅した日本陸軍の創成期の憧れを
秋山真之には、隣の芝生であった海軍への憧れを 重ねて、
正岡子規には、俳句を含む文学、自分の職業である著述家、作家を重ね合わせて
明治という時代を描こうと構成し直した。
海軍と陸軍=戦争(日露)と俳句(文学)は日本海海戦で一つの
結実を迎える。すなわち秋山真之が日本海海戦の出航直前に大本営に向けて打電した有名な文面
『敵艦見ユトノ警報ニ接シ、連合艦隊ハタダチニ出動コレヲ撃滅セントス。本日天気晴朗ナレド波高シ。』
秋山参謀はこの文章の中に、
「天気が良いので視界は良好射撃がし易い、が、波は高くて艦が揺れて狙いにくいだろうが、
敵は喫水線下の船腹を見せる。そこを狙い撃て!」
の意味を、この短い電文にこめ、敢えて付け加えたらしいです。
子規と交流があった真之ならではの、完結に写生の効いた銘電文ではなかったでしょうか?