「江」比叡山ロケの舞台裏
滋賀県でのロケは11日から始まりました。
11日は、比叡山のふもと近くの寺で織田信長の焼き打ちのシーンが撮影されました。
比叡山のふもと大津市坂本本町にある安楽律院で、織田信長の比叡山焼き打ちのシーンが撮影されました。
実際に火を使うこのシーンは、以前このあたりで火事があったこともあり、
周辺の住民や寺は火を使う撮影に難色を示していました。
こうした中、撮影に協力してくれたのが、地元の自治連合会の会長、谷正男さんです。
35年にわたって消防団の団員を務め、消火活動に詳しい谷さん。
谷さんがロケに立ち会うことを条件に火を使った撮影が可能になり、消防署の消防士など13人も駆けつけました。
谷さんは「地元として滋賀県として、坂本として何とかやりたいと思って頑張って何とかしました」と話していました。
午後6時半に、いよいよ撮影が始まりました。
あたかも山全体が燃えているように見える、この場面。
ガスバーナーの火の手前でスモークをたき臨場感を出します。
谷さんは、火を付ける手順をスタッフと入念に確認します。
火が燃え移らないよう地面に水をまくようスタッフに指示しました。
明智光秀役の市村正親さんが険しい表情で焼き打ちのシーンを演じました。
火を使った撮影は大きなトラブルもなく、成功。
谷さんも一安心だったようです。「いい宣伝になりますわ。
坂本にも、車が混雑するほど、多くの方にきていただけるようになれば」と話していました。
http://www.nhk.or.jp/otsu/lnews/2063961331.html