322 :
日曜8時の名無しさん:
麻原彰晃
「そうだ。其れでこそゲームは面白く成る。
そう、ゲーム。新興宗教を立ち上げるという壮大なゲーム。貴様ら如き無神論者の青二才には分からんだろうがな。
信者とは白紙<キャンバス>。其の白紙に、我々教祖が思いの儘に絵図を描く。
絵の具も豊富だ。拉致、監禁、御布施。サリンとVXガス。
全ては教祖のカスタムメイド。其の恍惚と高揚感。
臨場感を凌駕してリアルに於いて反映実現される、有質量の全ての結果。
巷に蔓延る"子供騙し"なぞ及びも付かぬ、この世で最も高尚なマネーゲームだと思わんか?」
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麻原彰晃「アーチャリー。今日は御前の6歳の誕生日だったな。 私からのプレゼントがある。新しい猫だ。」
アーチャリー「…………っ!」
麻原彰晃「如何した?御前は猫が嫌いだったか?」
アーチャリー「また…。ポアしちゃうの…。」
麻原彰晃「真逆。あれは私が如何かしていた。許せと言えた義理でもないだろうが。
だから今度こそ。正真正銘のプレゼントだ。ほら。可愛いだろう?」
アーチャリー「ネコさん…。 私はアーチャリー。宜しくね。」
麻原彰晃「アーチャリー。残念な報せが在る。 一週間前にあげた猫なんだが、
如何やらとても悪い病気を持っていたらしい。
一刻も早く処分<ポア>しないと、モンスター化して人を襲うかも知れないんだ。」
アーチャリー「しょぶん<ポア>…?」
麻原彰晃「此のサリンを使ってな。」
アーチャリー「ねござん…。ねござん…。 ひぎゃぁぁぁぁぁー!」
麻原彰晃「済まないアーチャリー。こうする他に無かったのだ。
せめて御前が此奴と仲良く成ってなければ、こんな悲しい思いをせずに済んだのだが…。 いやはや。残念な事だ。」
通勤客「ギャアァァーーーッ!!!!」
信者 「おらおらァ!ポアされろやクズ野郎が!」
通勤客「ゲ…!ゲ…!」
信者 「しけた声出してんじゃねー!もっと叫べェ!!」
通勤客「ギャ…!ギギ…!ギャァァァァァーーーッ!!」
信者 「そうだ…!その声だァ…!堪んねェ…!ゾクゾクするぜ…!ヒャーッハハハハハッ!!」
信者:そう、オウム真理教をやる理由。其れが半分は趣味で在る事の理由。
市民をポアする事。其れは一つの稼業、一つの正義として認められ、
大手を振って堂々と、何にも憚らずに為せる業。
故に俺はサリンを撒く。其の血肉と悲鳴を刹那の潤いに。全てを棄てて、赤黒い風景に身を投げて。
生きれば生きる程、ムカつくだけ。世界がまた一つ、色褪せるだけだ。
ポアされろ。何もかもポアされろ。
だがな、市民さんよ。若し出来る事なら、俺はあんた達に一つ聞きたい事が有る。
生まれて来て、幸せだったか?