義経大反省会

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952日曜8時の名無しさん:2006/01/29(日) 13:40:58.52 ID:JFZpBwHB
>>950
それ、『草燃える』のDQN義経に影響され杉。
因縁はどうあれ、ラスボスクラスの(直接対決する前にあぼんしたが)相手は、
たとえ悪役でも魅力的に書かなければドラマとしてのカタルシスが生まれない。
仮にも倒すべき宿敵平家の棟梁がただの小悪党であっていいはずがない。
大体、あの時代は負けたほうはああいう目に遭うのはいわば武門のならいで当たり前。
仮に義朝が勝っていても平家を同じ目に遭わせたはず。年少の義経がそれを理解できずに
清盛や清盛に抱かれた母常盤を恨むのはわかるが、大人になってもそのままでは成長がみられなさ過ぎる。
そういったことを乗り越え、たとえ敵であっても清盛の先進性や度量の大きさを
次第に認めるようになってこそ成長がみられるというもの。
大体清盛がただの悪逆非道な男ではなく先進的な政治家としての側面も持っていたのは周知の事実。
主人公の敵役だから、という理由でただの小悪党として描いていいのなら、
今年の大河も山内一豊の仇である信長は
徹底してただの残虐非道な狂気の男として描かなければならなくなる。
当然、一豊も家来になったふりをして虎視眈眈と信長の首を狙い、
最後は本能寺に乱入して…などという荒唐無稽な話になってしまう。
『忠臣蔵』でも悪役である吉良上野がただの嫌味な糞じじいだったら討ち取った後の達成感がない。
少なくとも俺は、見苦しく逃げ回る吉良をよってたかって滅多刺しにする赤穂浪士なんか見たくないし。
悪は悪なりの言い分なり美学なりを見せ付けてこそカタルシスは生まれる。
どんな因縁があるか、ということはこの際あまり重要ではない。ようはドラマ内においての清盛の立ち位置、
そして何よりこれがただの勧善懲悪時代劇ではなく大河ドラマであるということが大事である。
清盛という人物はよくも悪くも幼少期の義経に多大な影響を与えた人物であり、
史実においても(いいか悪いかは解釈が分かれるが)スケールの大きな人物である。

義経にとっては強大な敵であり、乗り越えられるのカリスマがあるだけの人物でなくてはならない。
決して『水戸黄門』の悪代官や『北斗の拳』のジャコウのような
ただの小悪党として描いていい人物ではないし、
またそういう物語を期待するならはなから大河なんか見ないでそれこそ勧善懲悪時代劇を見たほうがいい。
仇役だから、悪役だからという理由で一元化できないのが重厚な人間ドラマを描く大河の魅力だろう?
ただの清盛アンチが満足するだけの話を期待していたのなら残念でした、としか言い様がないですね。
953日曜8時の名無しさん:2006/01/29(日) 14:16:19.84 ID:JFZpBwHB
>>952
『平家物語』においても清盛の死に様は強烈の一言に尽きる。熱病にうかされながらも、
「もはやこの世に思い残すことはない。自分が死んでも堂や塔は立てなくてもいい、
ただ憎き御敵頼朝の首を見ずに死ぬことだけが残念である」
と言い残して死んでいる(ドラマでは時子の捏造遺言ということになっていたが)。
これは死ぬ間際まで清盛が一族に対して強大なカリスマを保っていた事実を示しており、
堂や塔を立てて死後まで己の権威づけをはかるより、宿敵頼朝を討ち、
自分亡き後の平家が安泰ならしむことを願ってのことだと考えられる。
もし清盛が自分のことだけを考えるただの小悪党なら一族の行く末を気遣うこともなく、
またはじめから武辺者揃いの平家一門を纏めていけなかっただろう。
さっき北斗の拳が喩に出されていたが、
個人的にはこれは「我が生涯に一辺の悔いなし」と言って死んでいったラオウの最後にだぶる。
二人とも悪業を行ない、世人の批判も受けたであろうが、後悔はないという点で、
それもすべて自分の信念に基づいた行動であったことはこの台詞から察することができる。
よくも悪くも平清盛は武家で初めて太政大臣に上っただけの大物であり、
それだけのカリスマや人物の大きさはあったのだろう。この事実を無視することはできない。
954日曜8時の名無しさん:2006/01/29(日) 14:43:22.50 ID:UjfFFpSf
おい断っておくが俺は草燃えるは見てないぞ。
義経にとって敵であるとともに憎みきれない相手は頼朝で十分。
清盛をその位置におく必要はないだろう。
それに父親を殺されたことは戦の常かもしれんが母親犯されたことはどう説明つける気だ?
義朝殺しは仕方ないことだが、常盤強姦は単なる清盛の性欲+負かした敵に対する見下しに過ぎん。
そういう相手を偉大な人物に描く必要は無い。
むしろ徹底した大悪党に描いたほうがずっと人物に深みがますというものだ。
渡清盛のキャラみていていれば一目瞭然。
義経にとって敵であるとともに時代を切り開いた大人物で、しかも深いかかわりを持ったのは間違いなく頼朝。
頼朝だけで十分。
義経にとっては単なる憎い相手に過ぎず、怨みを持つ以外で関わりがなかった清盛を偉大な人間として時間費やす必要性はないってことだ。
山内一豊にとって信長は仇かもしれんが同時に主君である。
個人的感情はともかく、そばにいて一緒に戦ってきた相手なので、憎しみだけでは割り切れない感情があったとしてもそれは不自然ではない。
だが、義経と清盛にはそれが全く無い。
兄弟として育ち時代の覇者と救世主として常につかずはなれず、それでも心のどこかで深いつながりをもっていたラオウとケンシロウの関係とは比較にならない。
ラオウとケンシロウの関係は、頼朝と義経の関係。
義経にとって清盛など決してラオウに当たる人間ではないということを忘れてはならない。

955日曜8時の名無しさん:2006/01/29(日) 14:55:52.21 ID:UjfFFpSf
さらに言っておくが愛知県民として俺は吉良が悪人ではないことは知っている。
むしろ忠臣蔵は浅野の被害者に過ぎなかった吉良を無理やり超極悪くそじじいにした話。
浅野のした基地外行為を正当化するために吉良の嫌がらせをこれでもかと捏造して作り上げたのが忠臣蔵だ。
間違えるなよ。
956日曜8時の名無しさん:2006/01/29(日) 15:01:32.55 ID:JFZpBwHB
>>954
それを言うなら、自分が滅ぼした諏訪家の姫を自分の側室に迎えて
武田勝頼を設けた信玄にも同じことが言える。その人の行いは見る人の立場や視点によってまるで違う。
清盛が常盤を側室に迎えた、ただそれだけで彼を悪逆非道の人とするのはおかしい。
957日曜8時の名無しさん:2006/01/29(日) 15:02:23.85 ID:JFZpBwHB
あなたはまずその清盛アンチフィルターを外したら?
958日曜8時の名無しさん:2006/01/29(日) 15:14:59.32 ID:JFZpBwHB
>>955
それくらい知ってますよ。ただね、歴史の解釈なんてそれこそ人の数だけあるわけですし、
必ずしもこれが正しいと言えるものはない。赤穂事件にしても真相は闇の中。
そりゃあ吉良に近しい人は悪く言うはずがない。今のライブドアショックを見てもそれは明らか。
浅野匠頭の人物像についても諸説あり、短慮な主君であったとは断定できない。
で、話を義経に戻すと、頼朝は清盛とは全く違うタイプの人間だ。
長年の流人生活ですっかり人間不信になり、義経のように親子の情を信じない徹底したリアリスト。
マシーンのような冷徹な政治家だ。義経と頼朝の対立は秩序を重んじる頼朝と、
情を求めようとする義経の意識の違いから来ている。
対する清盛の場合は肉親の情愛同士がぶつかり合った憎愛劇。
そして清盛は史実においても大人物であることは疑い用のない事実。
田中角栄さんだって悪どいことはやったが、それを補って有り余るだけの魅力があった。
959日曜8時の名無しさん:2006/01/29(日) 15:22:12.79 ID:JFZpBwHB
清盛を悪役として描くな、と言いたいのではない。
それなりに魅力的な人物として描くべきだと言っている。
頼朝は身内の敵で、清盛とは性格も立場も考えも違う。あくまで義経の宿敵は平家、
そしてその総帥は清盛だ。これを小悪党として描いてなんとする。
少なくとも義経にとって頼朝は本来敵ではなかったはずだしね。
意識の違いから生まれた誤解が二人の中を引き裂いていくのが悲劇であるはず。
960日曜8時の名無しさん:2006/01/29(日) 15:47:07.53 ID:JFZpBwHB
うーん、我ながらまとまりが悪い文章…つまりですね、

一、清盛を悪役として描くことは別に反対じゃない、むしろ賛成。
ただし、平清盛は史実においても大人物であり、時代の先駆者だった。
そこはきっちり描写してほしい。敵の総帥を単なる小悪党として描くことは納得できない。
ガンダムで言うならギレン総帥みたいな感じ?悪なりの美学、
あるいは単純に「悪人」とは言いきれないだけの人物の深みを出してほしい。

二、頼朝と敵対したことは義経にとっては全くの想定外、全くの不本意。
これは義経の情にすがる気風と政治的センスのなさが招いた悲劇。
そこに武家を争わせてその上に権威を保ってきた黒幕、
大陰謀家としての御白河法皇をからめたらより面白くなったと思う。

三、史実でも頼朝はその後義経に続いて弟範頼を抹殺している。
頼朝は鎌倉幕府の秩序確立のために肉親の情を捨て、
冷徹な政治家の仮面をかぶった人物として描いたほうがいいかもしれない。
それに対するアンチテーゼとして、清盛を中心とした平家一門の団結力の強さ、
「ゴッドファーザー」としての清盛を描くことはメリットはある。
もちろん、悪役としての平家や清盛の傲慢さを描くことは大事。
ただ、単なる悪役としては描いてほしくない。滅ぼされるだけ、目の敵にされるだけの人として描くべき。
うーん、こんなところかな?
961日曜8時の名無しさん:2006/01/29(日) 15:50:34.77 ID:JFZpBwHB
折角清盛を魅力的に描いて、なおかつ義経のドラマを盛り上げようとしているんだから、
残念なんですよねー、この設定生かせなかったのは。だからって投げるんじゃなくて、
やっぱちゃんと設定生かしたドラマ見たかったわけですよ、こっちとしては。
962日曜8時の名無しさん:2006/01/29(日) 16:47:13.07 ID:noxSXmi0
言いたいことはよくわかった。
俺も誤解の無いように言っておくが俺が言いたいのはあくまでも義経と清盛の間には憎しみ以外の情など存在しないとこと。
清盛を魅力の無い人間に描けというのでではく、義経にとってある意味カリスマ的な人間に捏造するなということ。
義経にとっては幼い日に激しく憎み、その後は遠い奥州鎌倉の地にてただ怨むだけだった相手
その生涯で憎しみ以外の情が生まれるような接点は何一つ生まれずに、おそらく会うこともなく死んだ相手。
そういう相手との関係を無理やり美化するような描き方はしないで欲しいということだ。
諏訪姫が例えにでてきたが、諏訪姫は信玄と直接触れ合う機会があった。
もちろん個人的感情からしたら憎い相手だろう。でも子供は可愛いだろうという複雑な感情があったことだろう。
それは秀吉の側室になった淀殿も一緒。
ただ淀殿の場合は秀吉は好き好んで彼女の両親を死に追いやったわけではない。
その後の人生で正室北の政所のぞけば彼女を一番大事に扱っているという事実がある。
常盤の場合は本当に一時的な戦利品扱いで、立場がまるで違う。

ここでギレンが出てきたわけだが、確かにああいう描き方なら納得できる。
ギレンには悪なりの美学があった。
ただ主役のアムロはギレンに対して尊敬に近い想いが少しでもあったかといえば全然違う。
ただの敵でしかなかったであろう。
父親殺されて母親か犯された義経からしたら、もっとそうであろう。
だからあえて主人公に認められるような人間にする必要は全くないということだ。
963日曜8時の名無しさん:2006/01/29(日) 17:30:22.84 ID:JFZpBwHB
>>962
おっしやることはよくわかりますよ。こっちもちょっと興奮してしまったみたいですみませんね。
でも折角原作が清盛ならびに平家サイドをきちんと描いてるのだから、
どうにかしてそのへんを生かしたいと思いましてね。で、考えてみたんですが、
牛若が清盛を父親と思い込んでいて、かつ清盛を悪役ながらも魅力的な人間に描こうとするなら
こういう手があると思いました。携帯からで失礼しますよ。
http://c-docomo.2ch.net/test/-/nhkdrama/1136723235/288
で、これに補足なんですが、実は親の仇だった清盛の思想、
「夢の都」や「新しき国」設定を義経に抱かせるのであれば、
壇ノ浦合戦後に宗盛親子から語らせるのが一番いいかと。
壇ノ浦の合戦後は清盛に対する憎しみも薄れているでしょうし。
頼朝との確執が決定的になり、対面叶わず宗盛親子を伴って都に帰還する途上、
義経は宗盛親子を斬首することを命ぜられる。で、その際宗盛の口から、
清盛が自分以上に義経に目を掛けていたこと、そのことで義経に嫉妬し、
母の時子に暫訴して牛若を常盤共々清盛から遠ざけさせたことを打ち明ける。
以前、義経は常盤から清盛の人となりについて聞かされており、
ただの「仇」とは言いきれない器量の広さや先見性を耳にしていたが、
その時は信じられなかった。しかし今改めて宗盛の口から清盛の先見性や
一門を纏めていた統率力、そして我が子以上に自分に目を掛けていたことが真実だとわかり、
折しも自分が頼朝から拒絶されていたことも相まって、清盛に対する見方がかわっていく。
そしてはっきりと頼朝と手切れた後は、平泉で清盛の言う「新しき国」を実現しようと決意する、
という展開にすればよかったかと。実際、乳呑み子だった義経が(原作の設定を生かすなら)
「父」と呼べるのは清盛しかいないわけですしね。そこではじめて清盛を許せるようになる、
というのならまあアリな?と。
964日曜8時の名無しさん:2006/01/29(日) 17:38:38.33 ID:YZVdg2rG
お前ら仲いいな。
965日曜8時の名無しさん:2006/01/29(日) 17:48:07.22 ID:JFZpBwHB
>>963
一、常盤ははじめ清盛を憎んでいたが次第に愛するようになってしまう
二、常盤と牛若を追い出したのは清盛にかまってもらえなかった宗盛が時子に泣き付いたから
三、牛若ははじめ清盛を父と思い込んでいたが、
鞍馬寺で行家から実の父の仇であると聞かされ、ショックを受ける。
四、常盤と対面した際は父と偽っていた清盛と清盛になびいた母への憎しみをちゃんとぶつける。
五、壇ノ浦の合戦後、捕えた宗盛や妹能子から清盛の人となりについて聞かされ、
それまで憎しみしか抱いていなかった清盛に対する考え方が変わる。
同時進行で頼朝との間に次第に亀裂が生じていく。

六、土佐坊から命を狙われ、頼朝と手切れになる。
清盛が実は自分のことを我が子以上に買っていたことを知り、
憎しみをもって苛烈に攻め滅ぼしてしまった平家に対する哀れみ、同情も相まって、
頼朝と手切れ後はむしろ素直に清盛の考え方を受け入れられるようになる。

みたいな感じでどうかな?と。
その場合頼朝をかなりの冷血漢として書かないとダメかもしれませんが。
966日曜8時の名無しさん:2006/01/29(日) 18:00:55.17 ID:JFZpBwHB
>>965
壇ノ浦の合戦後は義経も人間的に成長してるので、清盛との疑似親子設定を生かすなら、
後になって実は…というのもアリかな?と。頼朝と手切れになった後の心の拠り所、という意味で。
存命中の清盛は晩年の信長、秀吉のように、頂点を極めたものの栄華と揺るぎない意志、
そしてそれ故の傲慢さも兼ね備えた人物として描く。圧倒的なカリスマで一門を統率しながらも、
一方で権力者の孤独や自分の先進的な考えを誰にも理解されない悲しさを秘めた
悲哀なんかを出せればと感じました。
967日曜8時の名無しさん:2006/01/29(日) 18:21:50.83 ID:JFZpBwHB
…みたいなことをいろいろ考えたわけでして。
折角時忠さんとか能子は生き残ったんだから、
そっちも生かせないかな〜?と。連投失礼しました。
968日曜8時の名無しさん:2006/01/29(日) 19:43:27.04 ID:XHZvbcT0
清盛が渡哲也になった時点で、清盛に深い芝居をさせるのは無理なわけで・・・
969日曜8時の名無しさん:2006/01/29(日) 23:34:59.42 ID:N7M371/x
>>頂点を極めたものの栄華と揺るぎない意志、
そしてそれ故の傲慢さも兼ね備えた人物として描く。圧倒的なカリスマで一門を統率しながらも、
一方で権力者の孤独や自分の先進的な考えを誰にも理解されない悲しさを秘めた
悲哀なんかを出せればと
 全くの同感。まさに自分の清盛のイメージだよ。
だけど、それを描くために無理に義経と擬似親子設定にする必要は全くないように
思うんだよね、結局は。だって史実や置かれた状況を考えたらありえないじゃん。

>>968
今になっても、清盛は渡辺謙だったらなあと思うことがある。
もっともその前に変な親子設定はやめて欲しいのは言うまでもないけど。
970日曜8時の名無しさん:2006/01/31(火) 19:50:51.95 ID:FeaAzoPA
はっきり言って平家物語じゃなくて義経なんだから清盛ですぎ。
清盛は義経に平家に対する憎しみを植え付けるだけの存在なのでぶっちゃけ第一回目に登場して、後は臨終くらいにでればそれで十分。
その点、ますらおは見事だったな。
清盛は義経の平家憎しに重要な原因を作った反面義経の人生そのものにおいてはエキストラに過ぎないという役割をきちんと描いていた。
ほんとうにチラッと登場するだけ。だけど義経の激しい憎悪を生み出した存在としてはきちんと描いていた。
「俺が人の子だったことなど清盛が忘れさせたんだ!!」というセリフはもう凄く重い。
あれこそ義経だな。あのセリフを去年滝沢が熱演したら1000倍はよくなっていた。
971日曜8時の名無しさん:2006/02/01(水) 00:30:22.40 ID:rR85/3T+
歌舞伎や伝説をベースにしておとぎ絵巻みたいにしたかったのであれば、
どちらかというと清盛よりも一条卿を父代わりにして、歌舞伎の「一条大蔵」
みたいに一条卿の男気を見せればよかったのにと思う。もちろん弟も出す。

また、逃避行に関しても、歌舞伎の「義経千本桜」みたいに義経は
頼朝を討ちたくなかった(鼓を打たないことで意思表示)のに法皇から
プレッシャーがあり、兄が誤解してどっちも悪くないのに悪(後白河法皇)
のせいで殺し合いになって第三者から見ると悲しいという方が悲劇性が増した。
義経自ら頼朝の命令違反を繰り返し、配下にいたのに理もなく離脱し、
しかも追討の院宣なんかもらってるようでは鎌倉に狙われても同情し難い。
972日曜8時の名無しさん:2006/02/01(水) 01:49:04.47 ID:kCPrv+sr
全体的にいいと思うよ>大河義経。
ただ、最終回のドカーンと弁慶人形とカニ三郎と現代語のうつぼをどーにかしてくれれば、100点だったよ。
973日曜8時の名無しさん:2006/02/01(水) 10:42:46.92 ID:PoNoUeM+
>>972

全体的につまんなかったから、最後のドカーンで
大笑いさせていただいたのが、唯一の救いだった。
俺は。
974日曜8時の名無しさん:2006/02/01(水) 13:46:36.20 ID:c+3+QcJD
あのドカーンは萎えた。りんたろう、やっちまった…orzとオモタ。
一の谷の白馬翔来映像みたいに抽象化されたイメージ映像で使うならまあアリかもしれんが、
実際に爆発させるのはありえん…。
本当に、あれで一年間積み上げたものが全て御堂もろとも木っ端微塵に吹っ飛んだ。
975日曜8時の名無しさん:2006/02/02(木) 00:41:47.17 ID:S6UT9oIK
>>971
だけど、そういう義経は好きじゃない。本当は、兄弟仲良くしたかったのに
宿命がとか運命に抗えずとかで、ひたすら悲劇の貴公子してるのは歌舞伎だけ
でいい。
良くも悪くも自分の意志で生きて自分で泥かぶって、最期は悲劇でも
綺麗事だけじゃなく激しく短い人生を駆け抜けた主人公の方が見たかった。
逆に、同情だけで見たくはない。運命に流されたんじゃなくて過酷な運命に
果敢にも立ち向かった人だと思うし、間違いや悪事をやってもそういう人の
方がよほど人物として魅力的だと思うんだけどね。
絵巻物よりリアリズムを求めてた。一年間も回数重ねてやるドラマなんだから
なおさら。
976日曜8時の名無しさん:2006/02/02(木) 01:05:30.75 ID:OhCVbH/t
>>975
確かに。すでに「草燃える」だの「炎立つ」だの、
あのくらいの時代が舞台でもリアリズムを追求した作品があるのに、
今更「御伽草子」だの「絵巻物」だの言われてもハァ?って感じ。

絵巻物なら絵巻物で徹底すればいいのに、中途半端に自分の意志で
動いたわりに、状況が悪くなると全部人のせいにして被害者面する
今回の義経はちょっと共感しづらかった。
どうせなら国広義経を代表とする大河定番義経みたいな人物が
泣いたり笑ったり怒ったりと表情豊かに時代を駆け抜けた方が
品行方正で表情乏しく追いつめられていくより魅力的だったかもね。
977義仲宗盛ヲタ ◆D56GoJHxdw :2006/02/02(木) 23:35:44.99 ID:UL5tRyOB
喜三太がうつぼの消息を、お徳にした時に、全然相手にされてなかったみたいな話された時の、義経の笑顔が忘れられない
978日曜8時の名無しさん:2006/02/03(金) 00:14:04.86 ID:lZOmYu7v
義経の負の面を極力スルーして他人の手柄を横取りして、品行方正にして
毒気抜いて綺麗に描こうという意図は伝わったんだけど、そうすれば
するほど、義経がますますスケールの小さいつまらない人間に矮小化され
てるような気がしてならなかったんだよね。これは頼朝と清盛にも言える。
自分の、乏しい人生経験の中でもいろんな作品を見たり読んだりしてたけど、
これほど魅力感じられない共感できない面白みに欠ける義経像はなかった。
これは誰が何言おうと、子供の頃から義経ファンだった自分の正直な感想だから。
上っ面だけの美しさなんてすぐに飽きる。舞台や単発ならまだしも一年間も
回数かけてやるドラマで目指すことじゃないと思う。金粉飛ばしたり白馬出したり、
力入れる方向が違うような。
979日曜8時の名無しさん:2006/02/03(金) 02:22:13.32 ID:AnH4nmQa
義経@滝沢の笑顔というか微笑みは何とも言えず良かった。
滝沢自身は若いのに、器が大きい人間に見えた。

980日曜8時の名無しさん:2006/02/03(金) 02:34:58.05 ID:tRVFfghM
教経、敦盛、高綱らを登場させなかったのには萎えた。
981日曜8時の名無しさん:2006/02/03(金) 12:18:42.11 ID:LkZDcNtH
滝沢の微動だにしない乏しい表情に萎えた。
最後のほうキモかったのはメイクのせいか?
982日曜8時の名無しさん:2006/02/03(金) 13:55:05.53 ID:DbLh8wfA
笑顔はいいのにね。あまり笑わせてもらえなかったのがマイナスでしたね。
あとは無表情みたいな悩み顔しか持って無い感じ。
もっと表情豊かな、感情豊かなのが義経のイメージだったから
押さえ目押さえ目…の義経は見ている方もストレスがが貯まったもんでした。
功名とか全然考えて無くて、
家来やにいちゃんのため戦に熱中してたから、
政治の事なんかあまり考えないたちの人だったんだろうて。
だから三種の神器とかも興味なかったし優しい言葉かけられると
法皇にもなびいてしまうんだべ。

あんなに悩んだ顔しておいて、最終的に何も考えていず、何も成して無いのが、
悩ましきキャラ設定しといて最悪でしたよね…
だったら最初から情に厚くて笑顔の多い溌溂とした義経が良かったよ。
983日曜8時の名無しさん:2006/02/03(金) 14:16:47.32 ID:XXDGgKtY
滝沢に渋面は似合わない。
984日曜8時の名無しさん:2006/02/03(金) 19:30:30.49 ID:v5SW7Ypn
>>982
同意。

ドラマの質や演出も色々言いたいことはあるが、何といっても義経の描き方が足りなかった。
滝沢の微笑みは確かに柔らかくいい雰囲気を持っていたけれど、
表情は硬すぎて、何を考えているのかサッパリわからなかった。
義経の人物像をどこまで深く掘り下げてくれるのか、創作要素が入ろうが入るまいが、
とにかく一年というスパンで源義経を単独主人公で描かれることに期待しまくっていたんだよな。
ところが、蓋を開けてみれば、輪郭のハッキリしない、曖昧で薄いキャラでしかなくて、ガッカリしたよ。

大河主役は大抵終盤には成長が感じられ、ついその役名で呼んでしまうものだったが、
滝沢に関しては最後の最後まで「義経」と呼ぶ気になれなかった。
これは、脚本・役者双方の責任だと思う。
こんな程度の描かれ方で終わるなら、義経は脇役で良かった。
その方が溌剌と明るく、弱さや強さを魅力的に描かれたんじゃないだろうか。
985日曜8時の名無しさん:2006/02/03(金) 20:44:38.40 ID:tRuirHh+
いくらなんでも『義経』の大河ドラマで義円や全成や能成をスルーするとはな。
能子なんて平家物語のオリキャラ出してありもしないエピソード作る暇があれば史実にそって主人公の本当の兄弟だせよ。
義経がもっとも憎んだであろう清盛は擬似父。
義経とまったくかかわりのない能子はでまくり。
義経の実際の家族はスルーしまくり。
これで家族がテーマとは片腹痛いわ
986日曜8時の名無しさん:2006/02/03(金) 22:31:52.46 ID:vM5gVIdB
義経が自害した時お堂の屋根から吹き出る演出がダサかった
987日曜8時の名無しさん:2006/02/03(金) 23:37:59.86 ID:3S9qV4Ma
>>935
なんかこの人、去年から同じこと書いてない?
 義円なんて、「源義経」でも「草燃える」でも
スルーされてるキャラだぜ。史実に出てきても、
物語に必要ないからカットするなんてのは、当たり前
だろ?

988義仲宗盛ヲタ ◆6Ro0QqnIxE :2006/02/04(土) 00:18:55.89 ID:UqPDSEnz
>>987手前ェ、喧嘩売ってるのか?と釣られてやる
989日曜8時の名無しさん:2006/02/04(土) 00:56:13.66 ID:4K63Rxqy
>>985じゃないけど、激しく同意ですよ。

テーマが家族なのに、そのほとんど全部が脚本家の妄想による疑似家族とは。
義経が血を分けた兄弟達とか、一緒に育った異父弟とか、
奥州妻とその娘とか、最期を共にした妻と娘(息子も?)とか、
本物の家族が全く描かれなかったというのはどういうことだろう。
脚本家のオリエピばかりなら、「義経」である必然性はなかった気がする。
990日曜8時の名無しさん:2006/02/04(土) 10:04:49.52 ID:+2Oeu3PZ
>>989
史実に忠実にやったらドラマにならないじゃん。「葵徳川三代」がその好例。朝廷いじめ、
徳川家内部の家族のごたごたなんかはかなり史実に沿ってやってたけど視聴者には不評。
「だから何?」って感じ。普通に興味が持てないエピだからでしょ。
大河「秀吉」ではそれまであまりドラマに顔を見せなかった小一郎秀長がクローズアップされてたけど、
それはうまくドラマの構成上秀長というキャラを使えたから。
使えなかったら意味ないし、はじめから登場させない。
たとえば、今年の大河は前田利家の存在自体スルーだ。何故か?
利家夫妻の役回りに山内夫妻を配置したせいで、キャラがかぶってしまうから
はじめから出さなかったせい。つまりそういうことで。
「義経」で言うなら今若・音若は実際常盤の逃避行くらいでしか見せ場はなく、
その後も義経と積極的にからむわけではない。
頼朝との対比として義経に情愛を注ぐ兄弟としてのキャラならが欲しいのならば、範頼がいれば十分。
動揺のことは義経の正妻や奥州での現地妻にも言える。
ただでさえうつぼ、静というダブルヒロインがいるのに、これ以上女キャラは増やせない。
さらに、うつぼや静は視聴者に馴染みがあるが、川越太郎の娘である正妻や、
奥州での現地妻は馴染みがない上に、史実にもたいして記録が残ってないので、
二人のキャラを立てたドラマを作りづらい。その点、静はエピが沢山あるし、
うつぼはオリキャラだが、村上本「源義経」の中できちんとキャラが確立しているので動かしやすい。
で、残念なことに史実の義経の妻子道連れに自分も自害は余程うまく描かなければ
義経のイメージが悪くなるので、スルーされやすい。実際昔の大河でも義経は一人で自害してるし、
日テレ年末時代劇スペシャル版の野村義経はちゃんと妻子道連れやってたけど、
そのシーンに説得力を持たせるために川越太郎の娘にかなり描写を費やしていた
(おかげでうつぼはかなり目立たなくなっていたが)。
つまり、義円、現地妻スルーは単なる作劇上の問題。
逆に能子や平家サイドがクローズアップされたのは原作者への配慮と、
このドラマのもともとの企画が「平家物語」だったせい。だから仕方ない。
従来通りの憎たらしい清盛を見たいのなら他にそういうふうに描いた作品はあるし、
義円・現地妻のエピを忠実に再現してほしいのなら「その時・歴史は動いた」を見てください。以上。
…が、そういう俺も今回の「義経」の主人公の自身のキャラの薄さや、弁慶・主従といった周辺キャラを
生かし切れてないことには大いに不満が残りました。平家を再評価したいならしたいでいいきど、
そのために話が破綻したり主人公が割り食っちゃったりするのはいかがなものかと。
過去の義経作品見てるだけに余計そう思いましたよ。キャストは少なくとも見た目はハマッてたし、
映像も当時と比べて進歩してる。これで素直にオーソドックスな脚本で
過去の大河のリメイクやってたほうがどれだけよかっただろうかと。
991日曜8時の名無しさん:2006/02/04(土) 11:11:16.61 ID:DEQwoTCo
>>990
そんなこと言ったって、史実をスルーして作ったオリキャラオリエピが
史実以上に引き付けるものもなく薄っぺらで安っぽいから。
史実を取り入れたらドラマにならないとは思わないけどね。特に義経に関しては。
何も徳川家を引き合いに出さなくても・・・。
能子より能成の史実を膨らませてドラマに取り込めば、よっぽど心打つドラマに
なったと思う。特に、頼朝に切り捨てられた一方で同じ半血の弟が自分の保身を
省みずに義経の側にいたんだから。兄弟の対比で深み増しただろうに。
河越姫の話も、うまく取り入れれば義経をより一層魅力的に演出できて、しかも
根拠があるだけに説得力がうつぼの比じゃなかっただろうに。奥州現地妻も同様。
これが義経のイメージ悪くするとは到底思えない。
自分は、正妻河越氏の話は中世日本版ロミオとジュリエットになりうる素材だと思う。
事実、義経記は正妻エピを元に、久我大臣娘を創作して感動ラストを作っている。
奥州妻だって、全てを失った主人公が最後戻った奥州は、ただ匿ってもらうあて
ではなく、妻と過ごした幸せだった頃に戻りたかったからではとすれば、ペールギュント
とソルベイグに近い切なさを演出できただろうに。お堂爆発とうつぼの比じゃ
なかっただろうに。
 いい素材や逸話があるのにそれらを生かさず取り入れずに安い話にするから、つい不満が
が出てしまうんだよ。


992日曜8時の名無しさん:2006/02/04(土) 14:36:06.43 ID:gmfHCLn6
>>987
能子こそ義経関係の史実や伝承。近代の作品においてもスルーしまくりのキャラだろう。
義円は義経関係の書物では必ず登場する。昔話の牛若丸にさえちゃんと登場しているだろうが。
おまえのつたない知識に登場しないからってそれが全てと思うなよ。
義経の大河に出すべき人物をきちんと出さずして、反対に出す必要がまったくないうつぼや能子をはじめとするオリキャラやつまらんオリエピばかりが横行してるから文句言ってるんだよ。
義経の霊に呪われても文句言えない平家との仲良し設定に始まり、制作者たちの義経を作る意思がまったく見えなかったは確か。
まともな義経のドラマを作ろうとする意識があれば義経の人生において深くかかわった人間を無視して、全然関係ない連中ばかりにスポットライトをあてるなんてバカなことするか。
そのせいで肝心のドラマ自体まったく深みのないヘタレになってしまったではないか。
993日曜8時の名無しさん:2006/02/04(土) 17:13:55.39 ID:CBMCf2rz
>>990
>うつぼや静は視聴者に馴染みがあるが、
>うつぼ

えぇ!?
それは村上版しか見ていない視聴者にはなじみがあるだろうけど…

平家物語や義経記なんかで親しんでた人は教経も正妻も出なくてガックリだよ。
鬼一法眼なんかは出すくせに。ありゃ娘のダシで出てるようなキャラなのに。
994日曜8時の名無しさん:2006/02/04(土) 17:16:52.24 ID:CBMCf2rz
正妻は出てたな。
影が薄くて、に訂正。

義経が絡むシーンでは与一に命令して踊りオヤジ殺したダークエピもスルーだし。
そういう主人公の欠点から目を逸らしてどうするよ。
能登守から逃げるために跳んだ八艘飛びは、なんか美化されてるし。
美化といえば結構長生きして後に逃亡した常磐も若くしてはかなくなったみたいな。
995日曜8時の名無しさん:2006/02/04(土) 18:57:45.00 ID:+2Oeu3PZ
謝れ!うつぼが出てきても、義円が出てこなくても義経マンセーでも面白かった
四十年前の大河や草燃ゆるや民放の野村宏伸や東山紀之版義経に謝れ!(AA略)
…ちなみに、日テレ年末時代劇スペシャルの野村義経は清盛をきちんと悪役に描いてたし、
うつぼはでしゃばらないし、川越娘はちゃんとクローズアップしてたし、
義経も遮那王時代はきちんとDQNしてましたし、成長の後が見えましたよ。
ちみに、原作は村上本「源義経」。
996義仲宗盛ヲタ ◆6Ro0QqnIxE :2006/02/04(土) 20:59:45.66 ID:UqPDSEnz
私達が反省しても意味ないよ
終わっちゃったんだし
997日曜8時の名無しさん:2006/02/04(土) 23:37:30.13 ID:fnJrRhQu
>>995
「源義経」はともかく、「草燃 え る」にうつぼは出なかったと思う。
998日曜8時の名無しさん:2006/02/05(日) 11:54:06.47 ID:JmDBhuxa
大事なことは、うつぼが出てくるかこないかではなく、その人物を
通して何の意図を持たせてドラマでどんな役割を演じさせるかという事で
しょう。だけど、このドラマのうつぼには、存在意義が見えてこなかったし
いるだけ邪魔だったし、存在そのものにリアリティがなかった。見えてくる
のは、事務所のゴリ押しか上戸彩の見せ場を作らなきゃという裏事情ばかり
想像できてしまって見る側からすれば最悪だった。
本来の原作には、架空なりに振られた役割があったんだよね。初めての女という。

結論 大河じゃなくてもいいんで、義経主人公のドラマを最初から作ってもらいたい。
   今度はリアリズム重視で主人公の人物像を掘り下げたもので。
999日曜8時の名無しさん:2006/02/05(日) 13:48:56.27 ID:iNhWtotu
この大河で要らんかったもん
 @うつぼ→邪魔なだけ、現代語がシーンをぶち壊していた
 @どかーん→イメージと現実のセンスの問題だな
 @弁慶人形→舞台じゃないんだから・・・
 @カニ顔での死に様→笑顔はいいんだけどカニポーズはイラン
 
1000日曜8時の名無しさん:2006/02/05(日) 13:57:03.27 ID:YrQCvo42
なんだかんだで、楽しかったよ。
ありがとう、大河ドラマ義経
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