【地デジ】新選組!ネタバレ専用スレ 15【スタパ】
30話の台本バレ。この回もすんごいカット多いです。
1 序盤、シーン順変更。恩賞金拝領の後、手持ちの台本では、
喜びの試衛館宴会→薩摩屋敷の西郷・坂本→恩賞金配布
→原田の謹慎部屋→恪二郎入隊→ひでの誘いを断り沖田外出
→永倉、恩賞金の件で近藤に談判→孝庵先生の診察
→三味線を爪弾く土方。
土方山南の険悪なすれ違いは、台本ではラストシーン。
バレは台本順に書きます。
2 近藤の喜びの雄叫びは、
「□☆◎※◇**(文字で表現出来ないほどの嬉しい叫び)」
(↑最後の二つはハートマークと温泉マーク)
土方「こっちに来てから一年と半年。最初はどうなることかと
思ったが、今じゃ御公儀から恩賞金を頂く身分、いずれは
直参だ」近藤「まだ決まったわけじゃない」
沖田の「やってますね」は台本では「にぎやかですね」
沖田の「おめでとうございます」は台本になし(源さんだけ)。
お金を見て「これですか」「みんなのおかげだ」がないなど、
各所にちょっとした変更あり、
土方「励みになるじゃねえか」の後、全部カット。
歳三:悪いが俺も、ちょっと多めに頂いておく。
総司:山南さんは、一文も貰えないの?
山南:私のことは(いい)。屯所を守るのも大事な役目だと
思うが。まあいろんな考え方があるから。
歳三:ひっかかる言い方だな、ずいぶん。
山南:失敬。
歳三:何もしなかった奴と、命がけで相手と戦った奴を、
同じ扱いに、俺はしたくないだけだよ。
源三郎から筆と紙を受け取る。
総司:一両ぐらいあげたら?
歳三:その分、斬り合った奴らの手当が減るんだぞ。俺は
その方が嫌だね。
山南:(総司に、もういいと目で促す)
紙に書き始める歳三。
勇:……(一理あるが、釈然としない)
3 薩摩屋敷。長州をどうすると坂本に訊かれて西郷「さあて、
どげんしもんそかいなあ」ととぼける。
龍馬:そろそろ勘弁してやろうぜよ。
大島:坂本さんち言いやったな。面白かお人じゃ。
龍馬:なんか、面白いこと言うたかえ。
大島:おいは確かに薩摩藩軍賦役。京におる薩摩の兵を束ねる
立場においもす。おはんは、勝先生の門人。そんおはんが、
おいに指図をする。面白かあ。
龍馬:今はただの門人じゃき。けんど、じきにわしはこの国に
おらんといかん男になる。
大島:ほう、偉か自信ごわんどな。そん根拠は?
龍馬:ない。勘じゃき。
大島:ますます面白か。
「長州は腐っても雄藩」へ続く。
4 恩賞金配布シーン、最初の、名前を呼ぶ→おめでとうござい
ます等の細かい手順は台本になし。
5 原田の謹慎部屋。おまさを誰も助けに行かなかったことを
「未だに解せねえな」と言う原田に、
永倉「だからそれを言っている。何物にも縛られないのが、
お前のいいところ。それを知っていて、なぜ行かせて
やらない」原田「いいこと言うね」
原田に沖田のことを訊かれ、
ひで:知りません。なんかしらん嫌われたみたい。
左之助:なんで?
ひで:煩わしいんですて。
左之助:そんなこと言われたの?
ひで:沖田さんが熱っぽいから、お医者さんに連れて行ったん
です。それが嫌やったみたいですよ。
永倉と左之助、顔を見合わせる。
永倉:医者は何と。
ひで:私が一緒に行った時は、沖田さん、診てもらう前に
逃げた。
心配気な永倉と左之助。
(中略、まさが去っていく)
左之助:かわいいなあ……俺にぞっこんみたいだし。ここまで
来るのに骨が折れたよ。
永倉:あの店は、あの子の店だったのか。
左之助:そうらしいんだよ。
永倉:若いのにたいしたもんだな。
ひで:なんかしらん親元がえらいお金持ちらしいんですわ。
左之助:そうなの? やばいなあ、これってひょっとして
玉の輿?(一人で喜ぶ)
会話中、将棋くずしに勝って狂喜乱舞する原田は台本になし。
6 佐久間恪二郎入隊シーンは恪二郎の存在ごとカット。
■新選組屯所・勇の部屋
勇と歳三が一人の青年と向かい合っている。
青年の脇には広沢がいる。
広沢:こちらは、先日亡くなられた佐久間象山先生のご子息
で、佐久間恪二郎殿。
勇:先生の?
広沢:(恪二郎に)ご挨拶を。
恪二郎:佐久間恪二郎です。
広沢:こちらが新選組の近藤勇殿と土方歳三殿。
勇:象山先生には、若き日、進むべき道を教えていただきました。
歳三:この度はにわかのことにて、私たちも驚いています。
恪二郎:へえ、驚いたんですか。私はいずれこうなるものと
思っていました。天才の末路とは、だいたいはこういうもの
です。
歳三:……(いけすかない奴だな)
広沢:今日参ったのは他でもない。実はこの恪二郎殿を新選組
で預かってもらいたいのだ。
歳三:……?
広沢:新選組に入り、父親の敵を討つのが、恪二郎殿の願い。
勇:しかし下手人は不明なのでは。
広沢:周りの話で、大体の見当はついておる。肥後の河上彦斎。
歳三:かなりの使い手だな。
広沢:だから、あなたたちの手を借りたいのだ。象山先生の
仇討だ。力をお貸し願いたい。
勇:……(戸惑いつつも)喜んで。
広沢:よろしく頼むぞ。
勇:一日も早く、仇が討てるとよいですな。
恪二郎:……(指差して)鬼瓦。……木綿豆腐。
にっこり笑う恪二郎。
歳三:(なんだ、この野郎は)
7 ■新選組屯所・勇の部屋
勇と永倉が話している。
勇:戦においては、その武功を讃える意味でも、働きに応じた
手当を出すべきだと、私は思う。
永倉:それは建前だ。我らは日頃から寝食を共にした仲間では
ないですか。
勇:戦場で命がけで戦った仲間に厚く報いるのがいけないこと
ですか。
永倉:では、これはどう言い訳なさる。勘定方の河合君に
聞いたが、土方さんの手当は、他の隊士より六両も多いそう
ではないか。
勇:それは土方が副長だからです。
永倉:副長が何をした。
勇:一軍の将とはそういうもの。
永倉:……(哀しそうに首を横に振って)違う。
勇:永倉君、あなたの気持ちはよく分かりますが……
永倉:では最後にお尋ねする。あなたはいくら貰った。
勇:それは河合君から聞いているはずです。
永倉:あなたの口からお聞きしたい。
勇:三十両です。
永倉:……失礼。
席を立つ永倉。
勇:……(辛い)
8 診療所前の山崎は、沖田が「咳き込む老人とすれ違う」のみ。
台本の印象では、後で沖田が思い出すまで視聴者も見過ごしがち
な感じの描き方?
9 料亭のシーン冒頭、ざっくりカット。
■料亭・一室
歳三が三味線を戯れに弾きながら、小唄を唄っている。
年配の芸者と、総司がいる。
唱い終える歳三。
芸者:土方はんは、何をしはっても上手どすなァ。
総司:どこで覚えたんですか。
歳三:(酒を飲みながら)呉服屋に奉公している時分に、よく
柳橋の芸者屋に、金を取り立てに行った。主人が金の工面を
している間、俺はそこで姐さんたちに教えてもらった。
芸者:その頃からもててはったんどっしゃろ。
歳三:……総司と話がある。席、はずしてくれるか。
芸者:どうぞゆっくりしていっておくりやす。
出て行く芸者。
総司:なんであの人なんですか。
歳三:何が。
総司:もうちょっと、若い人とか綺麗な人とか、いくらでも
いるでしょう。
歳三:飲む時は、ひたすら飲む。それが俺の流儀だ。
総司:(分かったような分からないような)
歳三:……(指さす)
そこには帳面が開いて置いてある。
「見てみろ」→俳句話に続く。沖田はシーンの最初からいる
ので、「急に用って何ですか」は台本にない。
土方が「うぐいすや」を朗読した時の沖田のト書きは
「……(リアクションに困る)」
「いいですねえ、変えて下さいよ」の後、土方「もっと
でかくする」沖田「まだ足りないですか」
10 新しい指揮系統図の提案シーン、何か所かカット。
永倉:近藤さんの出世に利用しているのではないのか。
歳三:(呆れて)何を言ってるんだ。
永倉:このところ、そういった匂いを感じることがなにかと
多いのでな。
勇:それは思い過ごしです。
歳三:(すかさず)だとして何が悪い。
(中略、「楯突きそうな人物を外した」と言われ)
歳三:違う。命令の系統がいくつもあると、組が大きくなった
時に混乱するだけなんだよ。
(中略、観柳斎と三十郎の抗議、「口を挟むな」)
永倉:話によれば、佐久間象山の息子を入隊させたようだが、
それも解せん。新選組はいつから身分や家柄で入隊させて
いるようになったのだ。
歳三:(呆れる)
永倉:何もかもがおかしい!
山南:まあまあ、永倉君、それは置いておいて。
永倉:(山南に)あなたはこれでいいのか。
山南:私は、池田屋にもこの間の戦さにも加わっていないので、
この件についてあまり多くを言える立場にはない。新選組の
方針は土方君に一任してあります。
永倉:山南さん……
山南:ただし、これだけは言わせて下さい。土方君、あなたの
考えも分からないではない。新選組が大きくなればそれに
見合った仕組みもいるでしょう。しかし試衛館以来、苦労を
共にしてきた仲間のことも考えてほしいのです。
歳三:考えている。
山南の「なぜ我々が〜それは近藤さんの人柄」に続く。
島田が永倉に続いて去った後、沖田「どうするんですか、
このままでいいんですかっ」
11 永倉と話す山南。芹沢の件を黙っていたことを謝り、
山南:私も関わっていた。しかし局長の言う通り、あの時は
既に会津藩からも芹沢さんのことを言われており、我らが
生きのびるためにはああするとかなかったのです。
島田:(泣きながら)なんで教えてくれなかったんですか。
山南:永倉さんの気性では、前もって打ち明けても、
止めだてされるだけですから。
島田:(永倉を見る)
永倉:俺は斬るべきではなかったと思う。
山南:そして同じ理由で今まで隠していました。偏(ひとえ)に
あなたに抜けられては困るからです。永倉さんは我らに
とって大切な仲間の一人なのです。我らの思いも分かって
頂きたい。
(中略、「近藤さんにも非がある」に続き)
山南:その通りです。
永倉:今や近藤さんの周囲は、顔色を伺う腰ぎんちゃくばかり
ではないか。
フラッシュ〜観柳斎、三十郎の顔。
永倉:しかも今度は佐久間象山の倅というだけで、隊士と
なった者もいる。しかも格別の待遇。実力を重んじる
新選組の気風はどこへ行ったのだ。
フラッシュ〜佐久間恪二郎の顔。
山南:すべてごもっとも。
(中略、永倉「我らは何を」に続き)
山南:仲間を募って下さい。多いに越したことはない。
恩賞金のことで隊には不満が溜まっています。今なら
数も集まるでしょう。
12 読書中の武八郎を山南が呼びにくるシーン、カット。
13 永倉の動きを斎藤が報告するシーン。
沖田の「何考えてるんだろ」の後。
勇:……(深いため息)なぜこんなことになるんだ。
歳三:あいつらは、組を率いていくってことが、分かって
ねえんだ。真ん中にでっかい柱がねえと、まとまらねえん
だよ。俺は奉公人の時に、体で学んだ。
源三郎:うちは、そもそもが無頼の浪士の集まりですからね。
総司:どうするんです。
歳三:悪いが俺は考えを改めるつもりはねえぜ。
三十郎:それには及びませんぞ。
歳三:新しい組の仕組みだって、一度は引っ込めたが、
諦めたわけじゃねえ。
勇:……(弱った)
14 建白書チーム6人のシーン(武八郎が執筆中)。
原田の「もっと集まるかと思ったのに」の後、
島田:(メモを見ながら)沖田さんと源さんは局長とは
一体だから声を掛けなかった。藤堂は江戸に行ってて留守。
松原と河合と山崎には断られ、隊士の中で同意してくれた
のはこいつだけでした。
尾関:私は別に同意したわけでしないんですが、無理矢理……
島田:(凄んで)付き合えよ。
15 建白書チームの出発時、近藤部屋のシーン冒頭カット。
勇と観柳斎、三十郎がいる。
歳三が、襖を開けて廊下の斎藤と話している。
歳三:……(頷く)
勇に声を掛ける歳三。
歳三:あいつら建白書を持って、容保様のところへ向かった
そうだ。
観柳斎:つまるところ、集まったのは誰と誰だ。
斎藤:永倉、原田、島田、尾関。
歳三:尾関? せっかく旗持ちにしてやったのに。
斎藤:無理に連れ込まれたようだ。それから葛山武八郎。
歳三:武八郎……、どんな奴だっけ。
観柳斎:観察の、目立たぬ男だ。
斎藤:これも本人が望んだことではない。それに俺を
加えての六人。
歳三:案外少なかったな。
斎藤:とりあえず、俺は奴らに付いていく。
歳三:よろしく頼む。
すばやく去る斎藤。
歳三は勇の脇へ戻る。
三十郎:皆、切腹ですな。
勇:切腹はよそう。
(中略、土方「聞きたかねえな」に続き)
勇:俺たちにだって非がないとは言えない。非があるから
には……俺は、謝ろうと思う。
歳三:(ため息)
勇:俺はお前も大事だが、仲間も同じくらい大事なんだ。
永倉君や左之助と、こんな形で喧嘩別れはしたくない。
16 容保が建白書を読んでいるシーン、カット(側に控える
のは秋月)。広沢が現れ、近藤が「お話申し上げたき儀が
ある」と参りましたと告げる。
続いて、縁側で考え事をする土方のシーンもカット。
17 仲直りシーン。各自が控える・入室してくる位置関係は
演出段階で考証・設定されたらしく、「この場にて失礼
いたします」「殿の御前であるぞ」「よいではないか」
などのセリフは台本にはない。
あと、近藤のこのセリフ放送されましたか?「ただし、
恩賞金の分配に関しては、既に決まったこと。そこは
土方に任せてやってくれないか。恩賞の出なかった者の
働きも、私の心に留(と)めておく」
容保「余はお前たちが心ひとつにして、国のために尽くして
くれれば、それでよいのじゃ」
18 土方山南の目線交差・スレ違いは一件落着の後(一人で
武器庫に入り物思う歳三は台本にはなし)。ト書きは、
縁側の歳三。
ふと見ると、山南が仕事を終え、八木邸に戻るところ。
目を合わせる歳三と山南。
山南:……
歳三:……(激しい敵意)
お互い、一言も交わさない。
会釈してそのまま立ち去る山南。
歳三:……(じっと見送る)