週間こどもニュースを見ている大人

■＜こどもニュース＞で反日歴史教育

　さう云へぱ三月九日〈週刊こどもニュース〉のテーマ
もずぱり「韓国スペシャル」。「サッカーW杯を日本と一
緒に開く韓国つてどんな国?」と尤もらしい疑問を投げ
かけて、焼肉、キムチ、チマチョゴリ以外の韓国の”魅
力”を紹介するといふ触れ込みだが、本当の狙ひは韓国
の反日歴史教育のお先棒担ぎ。その筋立てはかうだ。
　お父さん役の池上彰アナが「日韓で違ふ所の一つは、
韓国では日本語の歌のCDを販売することが禁止されて
ゐることです」と話の糸口をつける。子供達が「へえ
ー、どうして」と驚きの声を発したところで「それには
日韓の歴史が背景にあるんです」とやをら日本の”加
害”の歴史を語り出すといふ仕組みだ。
　両国間には二千年の歴史があつたと云ひながら、我国
が百済を救援した白村江の戦ひについては一言も触れ
ず、勿論その後の帰化人の優遇についても言及せず。日
本が朝鮮のためにした良いことは云はず、"加害"だけ
を強調するのがこの番組の趣旨らしい。
　だから話は当然、秀吉の文禄慶長の役から始る、池上
アナの話は、反日で悪名高い韓国の国定歴史教科書の日
本語訳に沿つて進められる。「秀吉の軍隊が朝鮮に攻め
込んで七年間戦乱が続き、朝鮮は大きな被害を受け、人
口は大幅に減り、国土がひどく荒廃した。その時、日本
軍と戦つた李舜臣は英雄として称へられてゐるんですね
え」といつた具合。
　もし池上氏に一片の日本人の心あらぱ、秀吉の朝鮮出
兵の三百年前に、高麗が蒙古の手先として日本侵略とい
ふ罪悪に加担した歴史的事実にも一言なかるべからずで
あらう。何故かこの人は日本に対する朝鮮の加害には目
をふさぎ、口を緘するのである。

　池上アナが出鱈目解説

「明治になると日本は強くて大きな国にならうとしてい
ろんな国と戦争したりする」と池上氏。明治期の戦争と
云へば日清、日露両戦役と北清事変。だが、日本がこれ
らの戦争や事変に関係したのは「強くて大きな国にな
る」ためだつたとは、いかな反日学者も仰有るまい。池
上さん、話が出鱈目すぎはしませんか。
「朝鮮は大韓帝国といふ国だつたが、そこへ日本軍がや
つて来て支配した。日本人は韓国人を強制徴用し、苦痛
にみちた労働を強制した。韓国語の使用を禁じ、日本語
を強制した。韓国人の姓名を日本式に変へるやうに強制
した」とお決まりの嘘と誇張を子供達の耳に吹き込んで
ゆく』最後に「かういふ思ひをしてゐる韓国の人達が沢
山みるので日本語の歌のCDがまだ発売されてゐないの
です」といふ落ちに持つてくる筋書きなのである。

確信犯的反日放送に受信料払へるか

　池上彰アナを中心とする〈週刊こどもニュース〉の反
日偏向については本欄でも度々俎上に載せたことがあ
る。この番組の親韓反日偏向が殆ど確信犯的であること
はこの番組を紹介した『週刊こどもニュース・小学生の
大疑問一〇〇』（平成八年、講談社）を見れば歴然たる
ものがある。その中の「となりの国なのに、韓国の人が
日本をきらうのは？」といふ疑間に対する答は次の通
り。
「一九一〇年、日本は朝鮮半島全体を治めていた韓国
を、むりやり日本の一部にしてしまった。さらに韓国の
人たちに日本語で語すことを押しつけたり、名まえまで
日本ふうに変えさせた。第二次世界大戦のとき、物をう
ばい、人間をつれさってはたらかせたりしたからだ」
　これを見ると、この番組の制作者と担当者が日本人で
あるとは到底考へられないであらう。こんな番組で次代
日本を担ふ子供達の洗脳と思想教育が進行しつつあるか
と思へば懐然たるものを覚えずにはをられない。いくら
放送法があるからとて、こんな番組に視聴料を払へと云
ふのは無理である。