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名無しさんといっしょ:
これって鷲ズと文太?
2007/03/01, 北海道新聞朝刊から
サッポロホールディングス(HD)が1日、筆頭株主の米国系投資ファンドの買収提案に対して防衛策の手続きを開始することで、両社は買収防衛ルールに基づいた国内初の攻防戦に突入する。
「防衛策発動なら法的措置」と主張するファンド側と、寡黙に対応する創業130年の老舗サッポロHDの溝は深い。業界再編の思惑も渦巻く中、長期化をにらんだ攻防が始まる。
(東京政経部 磯田佳孝、土田修三)
二月十五日。東京・恵比寿のサッポロHD本社ビル六階の役員フロアに一人の男が乗り込んだ。長身にがっしりした体つき。投資ファンド「スティール・パートナーズ」の日本での投資責任者、西裕介代表(41)だ。
応対したサッポロHDの斉藤慎二専務(64)に株式66・6%の買収提案書を示し、畳み掛けた。「御社をこれほど評価しているのですよ」
旧日興証券出身の西氏は、主に企業合併や買収(M&A)業務を担当した後、外資系証券会社を経て、六年前にスティールに身を投じた。
スティールは「行動する株主」との評価が高い半面、米国では「企業を食い物にするハゲタカ」との声も。標的は業界下位に甘んじ、株価も低迷する企業だ。
サッポロ株も、取得を始めた二○○四年十月は一株三百九十円と現在の半額以下だった。
スティールはこれまで株式公開買い付け(TOB)の成功ではなく、企業側が対抗策として打ち出す大幅増配や、
明星食品のケースのように買収先のホワイトナイト(白馬の騎士)への株売却で巨額の利益を得てきた。
証券大手幹部は「相手が右往左往するのを待ち、売り抜けるのがいつもの手段だ」と話す。
実際、買収提案に周囲は反応。「アサヒビールが支援するらしい」「サッポロが自社株買収に乗り出す」との観測が飛び交った。