623 :
名無しさんといっしょ:
★国会対策として政治家の近親者を入局させるNHK 2
NHKには総合企画室という部署がある。経営の長期計画を策定するのが表向きの
仕事だ。百名程度のスタッフは、「経営計画」「デジタル放送推進」「関連事業」
「システム企画」の四つのグループに分けられている。
ところが、どこのグループにも属さず、名簿にも担当が記されていない七人の
幹部職員がいる。通称「企画」と呼ばれる彼らこそ、国会対策起ほぼ専従する
「政界工作員」なのだ。
彼らの仕事は多岐にわたる。
まず「表」の作業として、NHKの予算を通すために議員会館に日参し、「ご説明」や
「質問取り」を行う。ロビー活動を繰り広げる彼らの多くは政治部出身者で固められ、
永田町特有のルールを熟知している。
現在、NHK予算は総務委員会(旧逓信委員会)で審議されている。NHKにとっての
総務委員は、企業でいう「株主」のようなものだ。彼らに対してはとりわけきめ細かい
対応が施される。
総務委員就任が決まった議員には海老沢会長が直接挨拶に訪れる。元参議院総務委員長の
小川勝也(民主党)の国会事務所にも当然挨拶に現れた。その小川が語る。
「確かに海老沢さんが挨拶に見えたね。名刺を渡して『よろしくお願いします』ということで
頭を下げていった。周りには秘書のような職員が沢山ついてきていた」
議員会館を回るNHK幹部の大行列は総務委員改選のたびに繰り返される。このような
日々の国会対策は実際見事な成果を挙げている。
NHK予算に対する国会の決議は、平成九年以降すべて全会一致である。つまり海老沢が
会長に就任してからはNHKの予算に異議を申し立てた国会議員が野党を含めて全く
いないのである。NHKには逆らわない方が得策だ。実に多くの政治家たちの間で、
このような風潮が常識にさえなっている。