「蝸牛 狂言」でググってみた。
出さ かま打ち割ろうってことのようです。
あらすじ (「狂言ハンドブック」(1995)、三省堂による)
山伏は早朝に旅立ったためか眠くなり、てごろな竹藪に入って休息する。場
面がかわり、主人と太郎冠者が登場する。長命の祖父にますます長生きしても
らうには蝸牛を食べさせればいいときいた主人は、太郎冠者に蝸牛をとってこ
いと命ずる。蝸牛がどんなものかを知らない太郎冠者は竹藪には必ずいるもの
だと教えられ、いけば、確かに寝ている者がいる。もしや蝸牛ではないかと尋
ねてみると、主人がいうとおりの特徴(※)を備えていた。
※ 蝸牛というものは、土から生じて、藪に住むものじゃ。
頭が黒うて 腰に貝を付けている。
その上 折々は角を出すものじゃ。
こうりょうを経たは 人ほどもあるという。
間違いなく蝸牛である。喜んだ太郎冠者は蝸牛に一緒にきてほしいと頼む。
山伏は笑いながらもその間違いをしばらく楽しんでやろうと考え、蝸牛は囃子
物がないと動かないといって太郎冠者に囃子物を謡わせる。二人が囃子物で浮
かれているところへ、あまり太郎冠者の帰りが遅いので主人が迎えにくる。み
ると山伏と太郎冠者が囃子物でたわむれている。主人は太郎冠者を叱るが、囃
子物に熱中している太郎冠者にはその声が耳に入らない。いったんは事情を理
解しても、すぐ囃子物に我を忘れてしまう。ついには主人までまきこまれ、三
人とも浮かれ続ける。