「奇跡の詩人」データ収集スレッド 2

このエントリーをはてなブックマークに追加
97正論
*原文は旧かなづかいですが、ここでは普通の文体に変更しております


扶桑社 正論7月号より

「NHKウォッチング」第62回    中村 粲(獨協大学教授・昭和史研究所代表)

(前略)
「奇跡の詩人にやらせ疑惑濃厚」

今回NHK放送で最も大きな疑惑と論議を生んだのは、4月二十八日放映<NHKスペシャル>
「奇跡の詩人〜11歳・脳障害児のメッセージ」だろう。
放映後数日間でインターネットに寄せられた「やらせだ」の声は、延べ一万件を超えたと聞く。

番組の主人公は生まれた時から重い脳障害を持つ十一歳の少年・日木流奈君。立つことも喋ることもできない。
ただ五十音図の文字盤を左手の中指で指すことで”意志”を伝える。これまで二千冊もの哲学書や天文学の書物を読み、詩集やエッセイを出版し、それが大人達の心を癒し、感動させてきたと云う。
所で流奈君の意志伝達の方法とは、母親の千史さん(38)が左腕に流奈君を抱きかかえ、右手に文字盤を持つ。
左手で流奈君の左手首を上から持ち、中指の指す文字を読み上げ、それを父親の貴さん(34)がパソコンに打ちこんでゆくというもの。

所が流奈君の指さす速さが障害児とは思われぬ程早い。番組の一場面を筆者が時計を使って測ったところ、
六十秒で百六十七文字。一秒で二,三文字という速さだ。

更に奇妙なのは、流奈君が文字を指す間、千史さんが右手の文字盤を激しく上下に動かし続けることだ。
しかも流奈君は文字を指す時、その目はあらぬ方向を見ていたり、あくびをしたり、時には眠りかけたりもしている。
文字の配列を記憶していてブラインドタッチが出来ると説明するのかもしれないが、文字盤があんなに激しく動いていたらブラインドタッチは無理な筈だ。
いや、指が正しく文字を指しているのかどうかの確認を妨げるために文字盤を動かしているようにさえ見えるのである。
98正論2:02/06/16 13:38 ID:???
この番組に疑念が湧くのは次の点だ。

1 流奈君の指は正しく文字を指しているのか。

2 流奈君の指を使って文字を指しているのは母親ではないのか。

3 母親の読み上げる”流奈君のメッセージ”が余りにも大人びていて、到底十一歳の、しかも脳障害の少年の言葉とは信じられない。

4 二千冊もの高度の本を仮に六歳からの六年間に読破したとしても、年平均三百冊以上、毎日ほぼ一冊通読した計算になるが、これは想像を絶することだ。
机に向かうことも出来ない流奈君がどのようにして読書するのか。
母親に抱かれて読むのであれば、母親は一日中それに拘束されて他の仕事をする時間は無い筈だが。
流奈君の読書するところは全く番組に出てこない。

「疑問だらけのNHKの弁明ー背後に新興宗教?」

「やらせ」の声の多さに、NHKは五月十一日<土曜スタジオパーク>「あなたの声にこたえます」の中で番組を担当した山元修治チーフプロデューサーが

1 本当に文字盤を指しているのか

2 書いているのは本当に流奈君なのか

の二点を中心にスローモーションを使って説明を行った。

1については「他力本願」という文字を指す場面をスローモーションで写したものの、「た」「り」については確かに中指が文字を指してはいたが、
「き」「ほ」「ん」「が」等についてはその辺りを動いたと云うに過ぎず、確認は出来ず、疑惑の核心は2。
流奈君の指を動かしているのもメッセージを出しているのも実は母親の千史さんではないのか、という点だ。

これについて山元CPは「流奈君だけが知っていてお母さんの知り得ない話を流奈君が文字盤で指すのを見たことがある」と説明していたが、
何故か、その場面を示す映像は示さず。
「やらせ」疑惑の有無を解明すべき決定的映像をNHKは遂に公開しなかったのだ。

この問題については「週刊文春」五月十六日号、二十三日号が詳報しており、それによれば流奈君の”メッセージ”が某新興宗教の教えと酷似していること、
NHKスペシャルがそれには全く言及しなかったことへの疑念など、興味津々たる調査結果がレポートされている。
次号で更に追求する予定。
(平十四・五・十七)