放送作家として数多くのドキュメンタリー番組を見つづけている松尾羊一sんは、「文字盤を持つ母親
と流奈君の間に微弱な電波が流れ、一体化するかのようなコミュニケーション。それが実であるか切ない
虚であるか、取材者に、そこに一歩踏み込む勇気がないのがもどかしい。スタジオパークでのスローモー
ションによる反論と弁明では答えになっていない。人間の能力の素晴らしさを訴えるなら、さらなる取材
と科学的な検証を求めたい。続編を期待する」と語る。
一方、「番組に励まされた」とする意見もある。NHKには、「自分にも障害児がいるが、流奈君の姿を
見て、子供の可能性に希望が持てた」「障害児の親だが、番組への批判の中に、『障害児がそんなに高い
能力を持つのはおかしいのでは』という偏見がある気がする」などの意見が寄せられている。