「奇跡の詩人」データ&意見の整理・収集スレッド

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513スレ211
※Yahoo掲示板の書き込みを転載。
http://messages.yahoo.co.jp/bbs?.mm=GN&action=m&board=1834756&tid=ffclznaefe07afa4ka4da4a4a4f&sid=1834756&mid=16
より。

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私は脳性麻痺で手足が不自由です。歩けません。
小学校高学年までドーマン法をしていました。
始めたのは覚えていないくらいの頃です。
それこそ朝から晩までです。私はリハビリが嫌でいやでたまらなかった。
私はアメリカの本場のものをしていたわけではないのでまだ良かったのですが。
と言うのも、私はちゃんと学校に行かせてもらえました。
知り合いでアメリカまで渡って学んできた人のお子さんは学校に行って
いなかったと思います。
彼は結果的に歩けるようになり、私はなりませんでした。
でも、それで良かった、まだ救われたと思います。

学校に行って友達も多くできたけど、放課後友達を家に呼んで遊ぶという
こともできず、何で私だけ?という思いでいっぱいでした。
歩けるようになると私も信じていたなら頑張れたでしょう。
でも、早いうちから私は「奇蹟」なんて起きるはずがないと、冷めていました。
でも親はまだ諦めてくれない。親は私のためにやっていたのでしょうが、
私は親に付き合っている気でやり過ごしていました。
途中で親も考えを変えたらしく、リハビリをやめ、友達とも家で遊ぶように
なりました。あのままリハビリを続けていつ終わるとも知れない毎日を
過ごしていたら、きっと今の私はなかった。

私が4歳くらいの頃、まだ小さいですから余計にリハビリの毎日がいやで、
ぐずってリハビリをしない時がありました。
ある日そんな私に向かって母親はこう言った。
「あんたは歩けないんだから人間じゃない。泳げないから魚でもない。
這ってるから蛇か?(そのときは這う練習をしていた)
それだって上手にできないんだから蛇以下だね」
母のためにも言っておきますが、母は私のことをとても愛してくれています。
普通学級に通えたのだって母のおかげです。
だから憎んでるわけじゃない。でもこの言葉は一生忘れません。
今でも、不意にこの言葉が頭をもたげて、

憎しみをぶつけて汚い言葉を吐いてやりたい衝動に駆られます。
当時、毎日同じことの繰り返しで、目に見えて成果も上がらず、
母もいらいらしていたのでしょう。ドーマン法をしていていいことなんて
何もなかった。あの幼少期を返して欲しい。
うちの親にドーマン法を教えていた人が、高校生の時に久しぶりに
うちへ来ました。
私の成長ぶり、字がちゃんと書けていることなどを見て、
「ドーマンをやっていたからだ」と言いました。
そんなものしていなくたって、母が字の書き方を教えてくれたと思いますよ。
ヒステリックに怒られながらでしたけどね。
523スレ211:02/05/01 00:10 ID:5uigvS2D
母も、時々、背中をまっすぐにして座っていられるのはそのおかげだと
言います。私はそんな言葉を聞くたびに、私がどんな思いでいたか知らない
くせにと思う。今の私がもしもあの頃の忌まわしい日々のおかげであるなら、
生きる意味がないとさえ思います。
祖父があるときポツリと「一種の宗教だな」と言ったそうです。
宗教。まさにそうです。あの頃私は「宗教」にがんじがらめにされていたんだ
と納得しました。人は、ただそこにいるだけで素晴らしいんです。
存在価値があるんです。何か特別秀でるものがあるから存在を許されている
わけじゃない。欠けているものを補えるだけのほかの何かが備わっているから
愛されるんじゃないんです。無条件に認められなければ行けないんです。

奇蹟を願われる方がどれだけつらい思いをするのか。
私はあの詩集を知人が持っていたので少しだけ見たことがあります。
読んではいませんが。
目を引いたのは一番始めに載っているドーマンの言葉と親子の写真。
もしも我が子の才能に自信を持ち手放しで誇りに思うなら、なぜ障害やそれに
伴う自分たちの苦労と切り離して本を出版しなかったのだろう。
一番にそう思いました。
(あれはやらせであるとの意見も多いですが、私自身はそこのところを
見ていないので肯定も否定もしません)

出版するにしても、彼がもっと大きくなってから彼の意志表示ですれば
いいのに…。吐き気すら覚えましたよ。
「親の愛情」「障害の乗り越え」
一見「いいもの」と世間で見なされていることには、みんな異を唱えにくい。
私はそんな構造が腹立たしくて仕方ないです。しかもそんな構造を
テレビが助長する。そして「お前も頑張れ」という無言の圧力。
まるで、なにか能力がなければ生きていてはいけないみたいな。
何度も言いますが、人は無条件に愛されなくちゃいけません。
何も能力がなくたって、そこに存在するだけで。
私は、自分が親から無条件に愛されていなかったとは思いません。
でも、今でも「無条件に愛されたい願望、認められたい願望」は強いです。
53名無しさんといっしょ:02/05/01 00:10 ID:Wk0QH1fK
>>47
あぷないなぁ(笑
ルナ君の言葉の内容なんてどうでもいいの。
問題は脳障害児の表現能力の真偽なんだから。
543スレ211:02/05/01 00:10 ID:???
祖母はある宗教(こっちは本当の宗教)の熱心な信者ですが、
「○○ちゃんは歩けなくて手も不自由だけど、その代わりに神様が人よりも
多く知恵を授けてくださった」とよく言います。
祖母はどうも学歴志向の強い人で、「知恵」というのも単に学校の成績の
ことやなんかを言ってるんだと思いますよ。
(私は一応それなりに名前のある大学に通っています。でもどうか
これを自慢と取らないで下さい)
障害を埋めるかたちで「頭のよさ」(?)をもらったんか?
私はそれでようやくバランスが取れてるってこと?
この間は「正常な人は苦労がないから苦しみもわからんのよ」と言いました。
は?ってことはやっぱりあんたは私を異常だと思ってるのね?って感じですよ。
悪意がないから余計にタチが悪い。
私は彼女に「頭が良い」と言われて嬉しかったことが一度もありません。
それどころかいやな気持ちになるばかり。
もし私に知的障害もあったら、はたして祖母は私を愛してくれてたか?

誰か、るなくんを救ってあげて欲しい。
「障害があるのにとても優秀で特別なすごい人」というレッテルから解放してあげて。
あなたは、詩集を出して人々を「感動させ」、人々に影響を与えているから
価値があるわけじゃないんだよ。
特別な能力がなくたって、あなたは愛されるべき人なんだ。
「優秀だから愛されている」わけじゃないよ。
もしそうだとしたら、そんなのは愛情じゃない。
私はこんな気持ちを抱えたまま、わだかまりと怒りを解かせないまま
生きていくだろうけど、あなたにはこんな思いはして欲しくない。
嫌な言い方だけど、詩集があまり売れないことを祈っています。
その方が、あなたの安らぎのためになると思うから。
どうか、あなたの生きたいように、それも、そう思い込まされているのではなく、
本当にあなたのしたいように生きていけると良い。
まだ子供だから、間に合うと思う。私も間に合ったから。