NHK特集「奇跡の詩人」

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152名無しさんといっしょ
某医大で医者をしております。
が、このようなケースは理解不可能ですね。
なぜなら、詩の才能と言葉の才能とは別物だからです。
確かに、脳に障害を負ったがために、何らかの驚異的な才能を
物にすることは珍しくありません。
でも、それは機械的な才能どまりです。
例えば、計算能力に長けるとか、絵画の模写能力に長けるとか、
言葉の収得能力が長けるとか、そういった機械的な能力しか受けないのです。

詩の才能は、言葉の数で決まるものではないですよね。
情緒面での才能が大きく影響を及ぼすものです。
そして、その情緒面での才能は、障害でぽっと与えられるものではない。
時間や経験でしか積めないものが、情緒です。
なので、11歳の彼があの詩を本当に書いているとしても、
そこに情緒はありません。
膨大な数の本から得た言葉や言いまわしの模倣だと思います。

もし仮に、あの詩に情緒があるとしたら、
それは彼が手がけたものではない、という証拠になってしまいますね。
11歳の少年の持っている経験は、どれだけ多くても限度がありますから。